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人に利用される方へ 逆転の方法とは in GIVE & TAKE 8

こんにちは、のぐです。今日の書籍はアダムグラントさんの「GIVE & TAKE」です。訳者の方は、楠木建さんです。今回もいつものようにA4にまとめてみました。本記事では[第七章]の内容をご紹介したいと思います。

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前節

筆者の方は次のように仰います。

世の中には、3種類の人間がいる。
- GIVER...人に惜しみなく与える者
- TAKER...自分の利益を最優先させる者
- MACTHER...損得バランスを考慮する者

そして、成功段階も3ステップに分かれる
1番の成功者: GIVER
中堅の成功者: TAKER or MACTHER
うまくいかない者: GIVER

驚くべき事実として、「一番成功している者」と「一番うまくいかない者」は双方ともにGIVERであったのです。果たして「最高の勝利者」と「ただのお人好し」の道を分かつ要素は一体どういったものなのでしょうか?

結論のみ知りたい方はこちらをどうぞ

7. 気遣いが報われる人 / 人に利用される人

いい人だけでは成功できない

こちらは筆者の方が一貫しているメッセージです。成功GIVERと失敗GIVERの「分岐点」は、いったいどこなのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

お人好しの3つの罠

ここでは

お人好し=失敗GIVER

なのですが、その特徴を次の3つに分類しています。

- 信用しすぎ
- 共感しすぎ
- 臆病になりすぎ

1つ目の「信用しすぎ」と3つ目の「臆病になりすぎ」は直感的にもイメージつくかと思います。依頼を受けても断れず、「人に利用されてしまう人」は、人をすぐに信じてしまい、断ったら自分の立ち位置がなくなるのではないかと臆病です。

しかし、2つ目の特徴は一見プラスに感じます。他者の意見に対して、「そうだよね」「わかるよ」などは相手の心を安らげ、ポジティブな印象を与えるものだと思います。しかし、筆者の方は「共感のやりすぎ」はよくないと断言します。成功GIVERは「共感」だけではなく、「相手の視点からモノゴトを考える」ということを習慣にしています。いったい、どういうことでしょうか。

一言で言えば

相手の心ではなく、相手の頭の中にフォーカスしろ

ということです。つまり、相手の「感じていること」にフォーカスすることが『共感』であり、相手の「考えていること」にフォーカスすることが『相手の視点に立った思考』です。

たとえば、大量の書類整理を依頼されたとき、

共感』: 「自分がやることで相手は楽になるだろうな〜」
相手の視点に立った思考』: 「相手はこのあと予定があるのかもしれない→「明日時間があればお手伝いします」という代替案を出してみよう」

と考える違いがあります。相手の心にフォーカスしてしまうと、「相手がかわいそう、だから助けてあげよう」と短絡的な思考になりがちなことを筆者の方は危惧します。

気遣いが報われる人の特徴

一方で、気遣いが後々に返ってくるような人の特徴は大きく3つあると筆者の方はおっしゃいます。

GIVE : MATCH = 1 : 2
...
GIVERになるときとMATCHERになるときは、これくらいが黄金比率だそうです。ただし、GIVERになって与えるときは惜しみなく与える必要があります。そして、MATCHERになる時には人を見ます。明らかに相手がTAKERだと判断した場合、成功GIVERはMATCHERになり引き下がります。まとめると状況次第ということですね。

関係説明 
自己実現のイメージと社会的公益とをすり合わせることです。たとえば、「昇給は家族のため」と発言することで、「あなたがお金を稼ぎたいのは、自分の金銭的欲求だけではないんだね」と社会的イメージを保つことができます。成功GIVERは、この「関係説明」をビジネスの現場のあらゆる場面で使っています。有名なところだと「SDGs」など...

Win-Win交渉
相手の視点で見て、全体のパイを大きくすることです。その名の通り「まず相手を勝たせて、ついでに自分も勝たせる」という交渉です。この順番を怠ってはいけません。「自分が勝ちたいだけじゃん」と思われてしまうからです。


最後に、本記事をご覧になった皆様の今後のご多幸をお祈り申し上げます。
それではまたの出会いを楽しみにしております。

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