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その行動は、浪費か、投資か?

今回の書籍は、藤野英人さんの「投資家みたいに生きろ」です。本記事でご紹介する、前編: 思考編の内容をざっとA4にまとめてみました。

はじめに、この本を読む前に少々疑問に感じたことがありました。

「そもそも、投資家とはどのような人のことを言うのであろうか?」

自分は「投資家とは、お金でお金を増やす人」とぼんやりと考えていたのですが、それは、この本では明確に否定されていて、次のように書かれていました(要約ですので一字一句は一致しません)。この本の結論です。

投資家とは、日常から「その行動は、浪費か、投資か?」と自分に働きかけ、長期的に見てリスクを下げる努力をしつつ、良きタイミングで挑む人のこと

この文章を聞いて、投資家のマインドは今この瞬間から身に付けることができるのではないかと思います。投資家の習慣は日々の積み重ねが大切なので、なかなかすぐには身につかないかもしませんが...(自分も頑張りたいと思います)。1分組の皆さんはここでさよならです。ここからの内容も興味深いものですので、もう少しお時間いただけたら幸いです。

筆者の方は、投資家みたいに生きるためには「思考」と「習慣」をアップデートする必要があると述べています。この記事では、「思考」についてまとめていこうと思います。

投資家みたいに生きるための思考

投資とはエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただく行為

エネルギー

ここで、エネルギーとは、主体性✖︎時間✖︎お金✖︎決断✖︎運である。一つずつ見ていきましょう。

主体性: 「やりたいこと」

皆さんは今、やりたいことがありますか?海外旅行、英語の勉強、資格の勉強、趣味など様々であると思います。このとき、なかなかできないのは、果たして本当にお金がないからなのでしょうか、本当にパートナーがいるからなのでしょうか。そういった、金銭的制約や社会的制約から解放されたとしても「主体性」が皆無であれば、未来に投資などできるはずもありません...

さらに筆者の方は、お金よりも大事なものとして思い仲間を挙げています。筆者の方はいわゆる「お金でお金を生む」投資家さんですので経営者層の皆さんと触れる機会が多いようで、「お金に困らない生活の先に見えてくるのは、やはり思い仲間の存在です」と口になさる方が多いと仰っています。

時間: 「平等に与えられたもの」

筆者の方が普段、企業に投資する際に心がけていることがあるそうです。それは「時間をかけて価値が増すものに投資する」です。ここからは自分の解釈ですが、短期的な目先の利益よりも、長期的にマクロなスケールで見た時の価値を重視する、といった考え方が大切だということです。

お金: 「過去・未来の缶詰」

筆者の方はこの本で、我々が日常使っているお金とは、そもそもどういったものなのか、その本質に迫っています。経済学の言葉で「互恵関係」というものがあるらしいのですが、その意味は「世の中は『お金』というツールで繋がっている」ということです。筆者は言います。

『消費=応援』と考えてみると、あなたがお金を使う行為は『力』を持ちはじめる

今日淹れたコーヒーはどこかしらで「買った」ものだと思います。「買った」といった行為はどれだけの人の給料になっているのでしょうか?その人たちを応援していることになっていますよね。お金の話は心温まるものになるました。「缶詰」とは、過去や未来の誰かから授かったエネルギーを保存しておける、といった意味で使われています。

決断: 「棄却の裏返し」(本書では、「成功体験の積み重ね」となっています)

ここで心得たいことは「何かを選択するということは、何かを棄却するということ」。以上、といっても物足りないので筆者の方が提案する、人が決断の際に参照する4つの軸についてご説明します。

「獲得」「善悪」「美醜」「好き嫌い」

筆者の方が、決断に迷った際に最後に重視する軸は「好き嫌い」だそうで、人は「好きだ」という感情に基づいた決断は後悔しない。と仰っています。自分は合理性を重視するタイプなので、これを聞いた際に「好き嫌い」の軸という感情任せの決断は後悔しやすいのではないかと疑ったのですが、理由を聞くと、「確かに『感情』の方が後悔しないかもしれない」と思い当たる節がありました。笑

: 「謙虚な気持ち」

驚く方と、しっくりくる方に綺麗に別れる要素であると思います。筆者の方はこう仰っています。

上手くいったのも運、ダメだったことも運、やるべきことは淡々と。人事を尽くして天命を待つ

この生き様はかっこいいですね。

未来からのお返し

少し話を巻き戻して、これらのエネルギーを投入したのちに未来からのお返しを頂けるとあるのですが、この未来からのお返しとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。それは、目に見える資産✖︎目に見えない資産✖︎明るい未来

目に見える資産: 「お金・プロダクト(製品)」

筆者の方は、「これももちろん大事だが、こればかり追い求めると人生は空虚なものになる」として次の目に見えない資産に本当の価値を認めます。

目に見えない資産: 「スキル・健康・人間関係」

この辺りは他のビジネス書にも記述が多いですので割愛します。まとめると、「自己投資により、市場価値を高めろ」です。

明るい未来: 「利他の気持ち」

この節の最後に心温まるお話が聞けます。筆者の方はこう仰います。

「明るい未来を作るために頑張る人にエネルギーが流れる」

さまざまな「人」を観察されてきたであろう、投資家さんのこの言葉には幾分重みを感じますね。


本記事でこの本の魅力全て紹介しきれませんでしたので、次回の記事で後編: 習慣編をお話ししていこうと思います。思考はアップデートされたけど、習慣も変えていきたいと望む方々に必見の内容となっております。最後に、ここまで読んでくださった皆さまに感謝申し上げます。それではまたの出会いを楽しみにしております。


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