(E60) HRテックが世界中で注目されている理由-1 (2020.2.17) by BiZHINT より抜粋加筆しました。
⑴ 今までの人事システムとの違い
HRテックの特徴は以下です。
①ビッグデータやAI 、クラウドといった最先端技術を活用している点
②少し前の人事システムと比べ、初期コストを抑えられる点
③インターフェースや操作性が大きく改善されている点
B2Cをお手本とした ユーザーインターフェース(UI) や ユーザー体験(UX) の改善により、組織の大幅な生産性向上を見込めるようになりました。
⑵ なぜ今、世界中でHRテックが注目され始めているのか?
現在HRテック市場は 全世界で約140億ドル規模 まで拡大。
世界最大級のHRテックイベント「HR Technology Conference 2019」には、450社以上のHR関連企業が出展しました。
戦略人事を主導するCHRO(人事最高責任者)の必要性が高まり、人事が経営戦略に深く関わることが増えたため、HRテックの活用が拡がったことも考えられます。
⑶ HRテックの加速度的なHRテックの進展には以下の3つの要素が関係
①クラウドサービスの普及
②高機能デバイスの登場
③ビッグデータの分析
⑷ スマホやタブレットなどのデバイスの急速な普及
従来の人事向けソフトウェアは一般社員の使用を想定していなかったため、人事担当者が社員から書類やメールで提出されたデータを手動で入力・管理を行うことが一般的でした。
しかし、高機能デバイスが一気に普及したことで、使いやすいインターフェースのサービスが次々と登場。
社員が自分のデバイスで必要なデータを入力できるようになったため、 人事担当者の負担は最小化され、
正確なデータをリアルタイムに集約することが可能になったのです。
人事担当者やマネージャーが口頭や書面、メールで伝える必要があった以下の情報をスマホアプリなどを通じて、よりリアルタイムに行えるようになりました。
①面接時の申し送り事項
②社員の自己評価に対するフィードバック
⑸ 「ビッグデータ」を高速かつ容易に分析できるテクノロジーの登場
現在、AIや機械学習を活用して、以下を分析できるテクノロジーが次々と登場しています。
①採用や人事評価時のデータ
②日々の勤怠データ
③従業員が着用したウェアラブルデバイスからの膨大なデータ
これにより、社員や企業に関するさまざまなデータを、
意思決定に役立てたり、将来の予測に使うことまでもが可能になりつつあるのです。
スマホ、ウェアラブルデバイスにより、
データを入力するハードルが大きく下がりました。
質は量に比例すると言います。
データ入力の簡易さによりデータ量が増え、量に従って、質も求められるレベルのデータを引き出すことができるようになりました。
以下が容易になりました。
❶ビッグデータ化
❷抽出化+一覧表示化
❸分析化
常にベース技術は「使いやすさ」です。