それでもレコードは生き残る
たとえば海外のレコード店のサイトの新入荷のコーナーを見ればわかるように、ジャンル分けしてない場合はそのほとんどがリイシュー盤=再発盤で、それは今に始まった事じゃなくもう5年、いやそれどころではなく、おそらくレコード・ストア・デイが日本でも本格的に始まって2年後くらいにはそのようなことをつぶやいた気がするので、もう10年前からアナログ・レコードの販売枚数のそのほとんどは再発盤だと思います。
当時、レコード・ブームについてメディアから
「若者の中心にリヴァイバルが起きているアナログ盤についてお話しを…」
などと取材の連絡がある際にはいつも
「若者がレコードに夢中になってる事実はありません。レコードに夢中になってるのはおっさんとおばさんです。」
とお話しすると、結局他のレコード店様で取材をされ
『リヴァイバル!いま若者たちがアナログ・レコードに夢中。』
みたいな番組や記事になってました。
もちろん彼らにとって若者がレコードに夢中になっていないと困るのはわかるし、確かにおっさんとおばさんが夢中になってる姿を映しても怖いだけだろうけど、でもそれ嘘だからな。
嘘を広めると本当も終わるんだよ。
ただ世界の若者がレコードを買っていることは買っているはずです。
でもそれは音楽はとっくにタダだし、何かブツで欲しいなと思えばせっかくだからレコードか、と買っているだけと思います。
まあ、ちょっとはレコードイケてると思ってくれてるかもしれないし、思ってくれていたら嬉しいけれど、あと例えばテイラー・スウィフトが好きなら
「わたし、ピンク色のレコードでテイラー聴いてるのよ」
とも言いたくなるのはあるとは思います。
でもそれは僕らがレンタル・レコードではなくお小遣いをためて買ったプリンスのレコードを掲げ
「オレの方が本当の殿下のファンだ」
と友達に威張り散らかし嫌われたのと同じ類のものだろうし、何かこの時代にレコードが特別だという証拠ではありません。
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サポート!とんでもない人だな!