キャリアの空白期間に対する意識が変わっていくといいなと思う
最近キャリアのことを色々と勉強しています。
昨日は地域交流のようなイベントにお邪魔したのですが、子連れが多かったため、子育てとキャリアの話も聞けました。
ちょっと整理してみようと思います。
空白期間は不利
残念ながら現状では育児や介護でキャリアに空白期間ができると、とても不利です。昨日の話でも、子育てを終えた主婦が仕事を探したら、全部不採用だったという話を聞きました。
一方で最近ハーバード・ビジネス・レビューで読んだのですが、アメリカの大企業では育児や介護で空白期間ができてしまった人向けの研修を始めており、研修の成績が良ければ社員として採用されるという取り組みを始めているそうです。
もっとも少子高齢化が進んでいるので、そのうち企業もわがままやえり好みができなくなっていくでしょう。
それから子育て後の女性のエネルギーってすごいという話を聞きました。しかし残念ながら、空白期間を理由に不採用にする企業は多いです。独立でないと厳しい現実はあるのでしょうね。
また主婦ならまだしも主夫だったら、男は働いてなんぼという世間体が強いので、ほぼ独立しかないのではと思ってしまいます。主夫は増えてきているとは思いますが、まだまだマイノリティでしょう。
東横インは専業主婦を採用している
以前東横インに泊まったとき、部屋に東横インの本が置かれていました。内容は専業主婦だった人を支配人として採用しているという自社の取り組みでした。
ホテルの業務だと家庭でもいくらか慣れ親しんでいることがあるからでしょう。
もちろん調理や清掃は専門スタッフがいますし、経理も本社がやってくれるでしょう。リーダーシップと管理会計を身に付ければいいのかもしれません。
一方で大変な仕事をそんなに高くない給料でやらせているからブラックだと言う意見もあるみたいです。でもCSR的な意味もありそうですね。
一般的なキャリアと違って、いきなり管理職というのは大変さもあると思います。つまり職歴ではなく、そういう大変なことに耐えられるかどうかを採用基準にしているわけですね。
専業主婦でも採用してくれる!ではなく、綺麗事抜きに厳しい世界だと思います。でもこういう空白期間を気にしない、職歴ではなく人で見て人を育てる会社が増えてくるといいなと思います。
私もいずれはそういう会社を作って、人を育ててみたいと思っています。
小さい会社は融通を利かせやすい
意外と使えるのが小さい会社です。給与水準は低いけど、個人事務所みたいな小さな会社では融通を利かせやすいです。
私が以前いた6人のベンチャーでも、子育て中の人と病気の治療をしている人が時短勤務をしていました。なんと6人の会社で2人が時短勤務だったのです。
こういうのは役員の理解があってこそです。役員が顧客とちゃんと調整することが必要です。
私が以前いた会社では、社員が自律的に仕事量やスケジュールを顧客と調整しつつコントロールしているから成り立っていましたが、どうしてもというときは役員が顧客と調整してくれる会社でした。
終わりに
世の中には色々な歪があります。でも自分が関心を持てる範囲に対して、自分の知識や経験を使えば、何かしら歪を解決できるかもしれません。何か一つでも歪を解決してみたいですね。
今のところ自分の残業時間くらいしか解決できていません。
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