【読書】デザインノート 今さら聞けないデザインのきほん
久々にデザインノートを買いました。
色々な作品や事例を読むと楽しいです。私は創作が好きなので、デザインノートの事例や制作プロセスは読んでいて楽しいです。
さて今回の気になったポイントを3つ挙げてみましょう。
決められた時間で作る
good design companyの制作プロセスの記事で、手を動かして作るときは決められた時間内に作るという話がありました。時間を決めることで集中して作るわけですね。
これはとってもよく解りますし納得できました。
限られた時間で沢山作ってみるトレーニングもいいと思った
good design companyではロゴなら30分など、制作物の種類によって実際に手を動かして制作する時間に制限があるそうです。
時間制限を設ける理由として集中して作業することが挙げられています。
人によってはそれじゃ時間が足りないよと思うかもしれませんが、私は良いアイディアだと感じました。
コンセプトや設計がしっかりできていれば、実制作の時間は短くなるはずだからです。いわゆるフロントローディングです。
一気に集中してできる限り沢山の候補を作ることもできるでしょう。
フロントローディングは大事
エンジニアやクリエイターの方はよく解ると思いますが、フロントローディングは大事です。企画、要件定義、設計をしっかりやってから製作・制作に取り掛かった方が手戻りが少ないのです。
私はITエンジニアをやっているのですが、昔転職活動していたときに面接で面白い質問をされたことがあります。
「コードを書きながら考える人と、考えてからコードを書く人がいると思いますが、あなたはどちらですか?」
こんな質問でした。私は後者です。経験を積めば積むほど、考える時間が増え、コードを書く時間は減っています。
手を動かす前に設計をしっかり詰めた方が速い
私の場合、仕事では考える時間を沢山取ります。コードを書くのも資料を作るのも、清書をするときだけという考えです。
プライベートで創作をするときも同様です。ブログはノートに目次と概要、書きたいことを書いてからWordPressで書き始めます。
作曲も紙にアイディアを書き出して、それから紙の上で設計をまとめて、決めることが決まったら最後にPCで作業します。
もちろん創作の場合はもっといい表現が見つかったり、今一だったりすれば、考え直します。しかしそのときも闇雲に手を動かすことはしません。紙の上で考えてから直します。
何が言いたいかというと、フロントローディングは大事だと言いたいのです。急いで手を動かすよりも、しっかり考えてまとめてから手を動かした方が無駄が少ないのです。
候補を並べて検討する
私も創作をやるときは3つくらいの候補を並べて検討しています。
しかし今回のデザインノートを読んでみると、軽く10数個の案を並べて比較するようです。
10数個の案と言っても、1つの案につき3つくらいのバリエーションがあればいいようです。よって4つの案に3つのバリエーションで計12個になるのですね。
たしかにこれくらい出して横に並べて比較してみれば、どれが最もコンセプトを表しているか、最も今回のコンセプトらしいかを検討しやすくなりそうですね。
これは次から試してみたいです。まずは案やバリエーションを増やしてみようかなと思いました。
コンテストに出てみる
コンテストに出たって下位で終わるんだから意味ないじゃんとずっと思っていました。
しかし今回のデザインノートでは北海道で活動しながら海外の賞を取っているデザイナーが出てきます。
デザインコンペには無料で出品できるものも少なくないそうです。そして作品を送るだけで世界のトップと戦えるのだからオリンピックより遥かに簡単だとも言っています。
これを読んで私もアマチュアクリエイターとして、何か出品してみようかなと思えてきました。もちろんアマチュア向けのイベントであって、プロ向けのじゃないですけどね。
順位は下位でも、出さないよりは出した方が認知度は上がるでしょう。だったら出した方が少しでも得じゃないかなと。
私の場合は作曲をやっているので、ボカコレなどがよさそうですね。他にもアマチュアミュージシャンがオリジナル曲を発表できるイベントを探せばいいのかもしれません。
終わりに
今回のデザインノートでは各デザイナーの制作プロセスが紹介されていました。
制作プロセスは長年の経験からより上手くより効率良く作る方法を突き詰めて出来上がるものです。
これを学べるのは大きいですね。特に私のようなアマチュアクリエイターにとっては、プロの制作プロセスや考え方はとても面白く感じますし、独学では絶対に届かないでしょう。