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エッセイ230.今年の野菜(1)ニームオイル

2019年は、種まきと植え付け時期の5月に長めの帰省をしたため、
野菜は何も植えませんでした。

2020年は、コロナでそれどころではない気分で、やはり断念し、
去年2021は娘たちの就職、親たちの介護問題で落ち着かず、
外で植えるのはトマトとグリーンカーテンだけにしておきました。

世話が簡単だと思って、欲張って水耕栽培をたくさんやってみたら、
絶え間なくアブラムシと黄金虫にやられ、
とくにアブラムシは、その異常とも言える元気さにやられっぱなしでした。

楽しく野菜を育てると言うよりは、毎日寄り目になって葉裏や茎を見ては、
その都度「ぎっしり!」と言う感じで奴らにたかられているのを発見する毎日。
本当に消耗しました。

葉っぱものですから農薬は使いたくなく、
食品由来のスプレーを作って噴霧したりしました。
でも、数が多すぎるので駆除には間に合わず、
野菜を容器ごと、水ですすいだり。
(すすいでも隠れていて、翌日にはやっぱり出てくる)

・・・で、全然楽しくありませんでした。

それまでの年、室内ならアブラムシの被害がなくて、
毎日摘んでは食べていたのが嘘のよう。

きっとアブラムシの食べログで去年から、

「あそこのおばさんは、やられてもしつこく植え直すので、
いつも十分な葉物が揃っています。みんなで行くべし!」

とか書かれているに違いないと妄想しました。

今年もやめとこ!

とずっと思っていたのですが、私の住むあたりは、自転車で5分も走れば、鉄塔の下に田んぼが広がる郊外で、ドラッグストアにもスーパーにも、普通に培養土やプランター・苗が売っています。
私もゴールデンウィークには毎年、たくさんあるホームセンターや園芸センターで、カートを借りて車へ運ぶほど、無茶に苗を買っていたのでした。
この環境があると、やりたくなってしまうのです。

そのため、「やめとく」と思っていたのにも関わらず、この5月初め、ふと、スーパーでの買い物のついでに目についた、トマト・ゴーヤの苗を見て、どうしてもちょびっとだけやりたくなってしまいました。

で、数日我慢したあと、スーパーでゴーヤと大葉の苗だけ買い、冷蔵庫にしまってあった古い種を、運を天に任せて、蒔いてみることにしました。

窓際でハーブなど

これは台所の窓際で少し前からやっていたものです。
左から、水耕栽培のローズマリー・発根を促しているローズマリー、
アブラムシに絶大な効果のあるというニームオイル、
2011年に買って、去年急に液肥をやり始めたら、
葉っぱがたくさん出るようになった名前のわからないもの
またローズマリー絶賛発根お願い中、そして、苗で買った大葉です。

ローズマリーは水耕栽培で種から上手く育ったあと、室内で徒長したため、土に植え替えたら、すごく弱ってしまったのでまた水に戻しました。
がそのとき、根っこはすでに黒くなっていて、また、まだ若いのに茎が木化し、メネデールで発根を促していますが、ちょっと無理のようです。
植木鉢に残したほうも元気がなく、また種からやるしかありません。
これですね。
⬇︎


大葉は、買ってきてまだ2週間なのに、ある朝見たら、若葉がごっそり減っていて、よく見たら腹ペコ青虫君が黙々とお食事中。
割り箸でそっと摘んで庭に出してやりましたが、アゲハの幼虫を飼っている友達に、あとから、

「青虫くん?
大根の葉っぱに乗せておいたら室内でモンシロチョウになって飛び回ったよ」

と聞いて、惜しいことをしたと思いました。
苗になる間に蝶々が卵を産み、我が家に来てから孵ったのだと思います。
次に見かけたら、育てます。

そして、なんとなく台所に、無茶苦茶小さい細長い真っ白な虫を見かけるようになったので、よもやと思って大葉をじーっと見てみたら、やられてました。
コナジラミです。

こらこらこら!

と追い払い、卵がついているといけないので流水で大葉を洗い、
ニームオイルをスプレーしたところ、ここ2、3日は白いやつは見かけなくなりました。
油断も隙もありはしない!


さて。
ニームオイルと言うのは、最近とみに話題になっているもの。

この働きが笑ってしまいます。
アブラムシが、ニームオイルを噴霧した野菜や植物の汁を吸うと、
「食欲を無くして、食べたくなくなって」、出ていってしまうそうです。
去年散々やられた恨みがありますので、
ぜひとも、そういうふうにゲンナリしてもらいたい!
Amazonで早速買いました。

ところが、油ですから、水に溶けません。
しかも、買ったものは2〜3000倍希釈です。
2Lの水に、1mlのニームオイル。
でいいのかな?
キャップを取ると中蓋は、一滴ずつ落ちるようになっていて、
しかしそれが、ボトルから外れません。
なので、いくら私が、1mlを測れるコマゴメピペットを持っているからといって、
ボトルから直接吸い上げることはできない。
そこで、ぽとぽと・・と、別の容器にオイルを出し、
コマゴメピペットで1mlを吸い上げて希釈してみましたが、
そのあと、その容器にもコマゴメピペットにも、オイルがくっついている。
さらに、2Lのペットボトルの中の水にも、
全然溶けていない大粒のニームオイルが浮かんでいます。
しかたなく、気が狂ったかのように大きなボトルを揺すりましたが、
油の粒が細かくなるだけ。
これでいいのだろうか。
早速メーカーさんに問い合わせたましたが、
「気温が低い時はオイルが凝固するので、温めてください」
(=もう検索して知っていた)
と、
「1mlを測る方法は、私どもはわかりません」
とのご回答でした。
いろいろ調べると、界面活性剤(だから・・食器用洗剤とか)を入れて乳化させなさいというのがあります。
嫌です、それが嫌で自然派を目指しているのですから。
あと、もともと乳化剤入りというのも売っているけど、
なんか違う気がします。

それで今のところ、使うたびに振りまくっています。
日本全国に、溶けないニームオイルを水に入れて振り回している同士がいます。
一緒に頑張りたいと思います。

続きます。


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