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エッセイ325. LFCコンポストやっています

前回、リボベジについて書きましたが、これと連動しているのが、生ごみコンポスト。

これを始めてから、

生ごみ0
流し台ギトギト0
燃えるゴミを出すのが二週に一度

に加え、リボベジをせっせとやるという流れになっています。

もともと、生ごみコンポストは、名古屋在住で畑塾に行っていた時、講座で教えてもらった「ダンボールコンポスト」が始まりです。

ダンボールコンポストは、籾殻燻炭もみがらくんたんに、ココピートその他を塩梅よく混ぜた基材を入れ、その真ん中に生ごみを混ぜる、翌日は全体に混ぜ込み、また真ん中に生ごみを混ぜる、の繰り返しでゴミを発酵させていくもの。
何週間かすると、さすがに段ボールがいっぱいになりますので、中身を別の入れ物に移して1ヶ月ほど熟成させると、いよいよ肥料として使えるようになります。冬でも湯気が立って40度超えになる日もあり、真っ白い良いカビが生えたり、温かくなると臭いがしそうなものですが、そういうこともなく、楽しく肥料を作っていました。
ただこれは、丈夫な段ボールが必要、箱には目張りが必要、常にエラスティック素材のカバーをぴっちりかけていないと、水あぶや小蝿が発生しやすいなどがありました。また、通気は良いものの、紙の箱ですからやがては崩れてきますので、買い直します。これで挫折しました。

次に手を出したのは、密閉式バケツ型のコンポストで、これは基材はいらない代わり、EMIぼかしという、発酵促進剤を入れて密閉します。液体が少しずつ出てきて二重底に溜まるのですが、それは薄めて肥料にするとか、流しやお風呂、トイレなどに投入すると防臭に役立つと言うもの。ただし、生ごみは絶えずニチャニチャで、臭いがきつく、よほど上手にやらないと厳しいです。このバケツは、名古屋を去るときにジモティーに広告を出して、もらっていただきました。

調布市の狭いマンションで二人暮らしを始めると、部屋は一階の角部屋で、LDKは一日中どこかしらから陽光が差し込み、電気をつけることがありません。周りに家が密集しているので、ベランダに日が差すのが意外と短いですが、植物は朝日を1〜2時間浴びれば大丈夫と義母が言っていましたので、今年は久しぶりに野菜をやってみたいと思っています。そうすると、肥料もまた作ってみたくなります。

それで、引っ越してきたすぐあと、11月の半ばに、かねて考えていた、LFCコンポストのスターターセットを注文しました。

これは、ペットボトルで作った丈夫なバッグに、基材を入れて生ごみを混ぜていき、コンポストを作っていくというものです。ファスナーも虫が入り込まないように工夫されたトートバッグで、一緒に届く基材をまず入れます。
その真ん中にゴミを埋めつつ、かき混ぜつつ、いっぱいになったら1ヶ月ほど水を加えてかき混ぜながら発酵させます。
段ボールコンポストの、おしゃれバージョンな感じです。
温度が発しますので、水滴がつくことがあり、袋は、隙間のある台に乗せることが必要になります。
私は昔使っていた食器かごの上に載せています。

さて生ごみコンポストを、去年の11月半ばに始めてから3週間。
生ゴミをいくら小さく刻もうと、バッグの中がシーンと冷え切って、全く変化がありませんでした。

もうずっとこれ。☝️

でも大丈夫、LFCコンポストは、LINEで悩み相談ができるのです。
さっそく写真と共に相談してみましたら、「水分が足りないかもしれません」とのお返事が来ました。
考えたら、嫌気性菌に頼るバケツコンポストをやっている間、臭いがすごいので、生ごみの水をよく切って入れていました。その習慣で、こっちの方でも乾いた生ごみを入れ、また、シンクのゴミ入れネットの食べ物系ゴミや、茶殻、珈琲殻は入れたことがなかった。
それに気がついて、水分の多いゴミを入れ、水を加えてみたら、じわっと発酵が進んだようです。さらに、温度も考えてみました。ダンボールコンポストを寒い屋外でやっていたときの工夫です。
ワインの瓶にお湯を入れて、基材に埋め込むのです。
これをやったら、2、3日で、野菜くずの形が更に消えていきました。

その後、自分が仕事中に使っている電気毛布に、バッグを入れてやりました。
そうしたら、1週間でこのようになりました。

これは驚いた。調子に乗って、以降、古くなってかびたお正月のお餅や、従来のやり方ではNGだった、卵の殻・玉ねぎの殻・アボカドの種(これはこっちでも、切ってくださいと言われています)、さらに、入れたことのなかった茶殻・コーヒー殻、シンクのゴミネット内の生ごみまで入れるようになりました。

バッグを電気毛布にあたらせてやるのは、レッスン時間と同じ時間になりますから、日によっては2時間、いっても5時間なのですが、夜になって北側の一番寒い部屋に放置されても、朝起きてバッグのジッパーを開けると、湯気が立っているのです。

これが今のところ最高温度です。

甘いもの、油脂を入れると一気に温度が上がりますので、この頃の私は、食べた食器の汚れを新聞で拭うのではなくて、スクレーパーでキュッキュッと取ってコンポストへ、調理した鍋やフライパンに残った油も同様です。焦げついた鍋やフライパンは少量の水を入れて沸き立たせながらスパチュラで溶かし込み、冷めてからコンポストへ。

このため、食器用洗剤の使用量が減る。
じゃーじゃーと下水に油込みの有機排水を流すことがなくなる。
食器洗いがとても楽。

ということになりました。
プラごみも減りました。

シンクの排水溝にかけたストッキング様のネットも、時々少量の水ですすいで、その水はコンポストへ。ネットは、穴が空いていない限りは、もとへ戻す。

茶殻・コーヒー殻専用の「シンクにすくっと立っているビニールのゴミ袋」も、同様にすすいでは使うので、1枚をもうずーっと使っています。

何気なく使っては捨てていたラップも、残り物はイワキのガラス容器に入れるようになったので、ほぼ使わなくなりました。

大根・レタス・キャベツ・小松菜・青梗菜・長ネギ・玉ねぎ・ニンニク・クレソンなどのへたや根は水に浸けて葉を出させ、目の保養にしています。

いいことづくめで、生ごみ0の生活。
参加する人が増えたら、ゴミ焼却炉の燃料も減り、排水もきれいになっていいのになぁと思います。
最初の投資が大変ですが、それには変えられない快適生活ができますので、そういうのが面倒でない方には、おすすめしたいです。


左からクレソン・白菜・小松菜・真ん中はレタスと花の咲いたキャベツ
ごちゃごちゃ入っているのは、ニンニク・長ネギ・レタス・ブロッコリー・キャベツです。


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ガラパゴス諸島から来た日本語教師 tamadoca
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