エッセイ144. 秋の水耕栽培
今年は、2年ぶりに水耕栽培をやってみました。
まず、挿し枝のバジルやローズマリー、クレソンから始めました。
ロースト料理やスモークをするとき、ローズマリーを使えるようになりました。
クレソンやベビーリーフは、少しずつしか収穫できませんが、
お弁当やサラダの飾りにできてなんだか嬉しいです。
よくブログで、水耕栽培の容器から溢れ出すほど、葉物野菜を作っている人がいらっしゃいますが、やりかたが上手なんだろうなと思います。
葉物は買ったことがありません、という人がよくいます。
いいなぁ〜、
私はとてもそんなふうにはできません。
種子は、一袋にたくさん入っていることが多いので、
ついついトレイの数が増えていき、邪魔かといえばちょと邪魔です。
でも家にいて閉塞感があるので、やることがあるのはいいことです。
でも今年は、今まで見たことのない虫がやってきました。
夏は太陽の位置が高くて、室内に光がほぼ差し込みませんので、
虫よけネットカプセルを作って、いくつかトレイを外に出しました。
そのときに隙間から中に入ってしまったらしく、
気がついたときには結構な被害になっていました。
水で簡単に洗い流せる種類だったので、駆除にかかったのですが、
やっている間に、他の野菜に引っ越してしまって、
なんだかひどいことになっていきました。
見つけては洗い流すのいたちごっこをするうちに、
できかかっていても枯れてしまうのが続出し、
いったん撤収して仕切り直しをすることになってしまいました。
その後、2階の出窓(室内でなく、窓の外のスペース)なら
虫は少なくて、日当たりも良いことに気がついて、トレイを移しました。
するとある時、葉っぱが丸坊主になるものが出てきたので、
よく見たら、今度は黄金虫の食堂になっていました。
あれは可愛くないこともないですが、やっぱり困りますので、
定規で追い立てて払い落とし、家にトレイを入れました。
そのときに気がつかないで一緒に中に入ってしまったのがいて、
夜は電灯の周りをブンブン飛ぶので、追いかけて外に出すのが大変でした。
外で元気なのは、庭中に広がって這っているフウセンカズラと雑草で、
グリーンカーテンのひょうたん・夕顔・朝顔は失敗しました。
水が足りなかったか、プランターが小さかったのだと思います。
窓の外に緑の葉っぱが見えるのは 涼しげでいいものなので、
来年はもっと気をつけて、いいグリーンカーテンにしたいです。
トマトは今は、緑のままの実をいっぱいつけています。
収穫はひと夏で100個ぐらい止まりでしたので、
「ミニトマトを買わないですます」
というゴールには至りませんでしたが、完熟を摘んですぐ食べるので、
美味しくて楽しくて、なかなかよかったです。
室内の水耕栽培ですが、栄養のある水のあるところ、コバエは来ます。
無機、つまり、焼成して作るハイドロボールやパーライト、
バーミキュライト、ココヤシといったもので育てても、防ぎきれません。
私は気配を殺して手のひらを下に向けて机にかざし、
這っているのをバチンと取るのがとても上手になりました。
さて、涼しくなって、虫がほとんどいなくなりましたので、
また種まきを始めました。
二十日大根・クレソン・ルッコラ・ベビーリーフ
サラダ小松菜・リーフレタスなどです。
秋はこの場所で、午後2時ぐらいまでお日様が射しこんでくれます。
収穫まで、早くて一ヶ月、二ヶ月以上も普通ですし、食べ始めたら一瞬でなくなりますので、食べるためというより、育っていくのを見るのが目的みたいになっています。
大葉は、使う時だけ摘みますが、だいぶ減ってきました。
遮光しているのは、アオコをふせぐためです。
これはバジルです。
スポンジに種を蒔いて、根が伸びてきたら、スタバのカップの蓋のストローの穴に差し込みます。遮光のアルミホイルを巻いた内カップに液肥を入れて、蓋部分をちょこんと載せ、それをスタバカップに入れます。
こうして書いてみても、来年は全部忘れていろいろやってしまいそうです。
そしていちいち虫にびっくりして、「きゃっ」とか言っているでしょう。
野菜初心者は、暑くなく、虫害の少ない秋から始めるのがいいそうです。
みなさんもいかがですか?