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エッセイ597.また「あんた誰?」状態になりました

3年やらなかった水耕栽培を再開しました。
冷蔵庫に入れておいて、種の有効期限が切れていたものを、捨てる前にと思って 発根発芽促進剤「メネデール」に漬けてみたら、1日から2週間の内に、発根するものはしました。
うんともすんとも言わないものは、残った種は袋ごとさようなら、ごめんね。


今はまだ寒く、コバエもいませんので、自室にスペースを作って並べています。
LEDライトはタイマーをセットしてもしていなくても、途中で消えることが多いので、1日に何回も確認に行っています。

私のやり方は、最初にメネデールにつけて、光が好きな種は日向、嫌いな種は日陰に置いて発根を待ちます。
根が出る時に、種が大事そうにかぶっていた帽子?がとれてきて、やがて双葉が見えてきます。
私は今年の2月まで(今ですけど)、種から最初に出てくるのを「芽」だと思っていました。硬い種を破って根がまず出て来て、それがスポンジにどんどん食い込んでいって、スポンジの下からヒゲ根が出てくるのですから、最初に外に出てくるのは芽ではなくて、根に決まっているとわかりそうなものですが、そうとは思っていませんでした。
これはもしかすると、「頑張ったが芽が出なかった」というような表現があったり、植物の最初の最初は芽がでることだ、思ってしまったのかもしれません。
水耕栽培をやりまくっていた時は、いったいいくつの、根の出た種をスポンジやココピートに植えたかわかりませんが、自分が見ているものを芽だと思っていました。根にはなんだか、悪いことをした気がします。
全然気にしてはいないとは思いますが。

根が伸びて来ますと、ここで切れ目を入れたスポンジに植えますが、ピンセットでつまむとどこかが切れてしまうことが多いです。そこで、ざるに置いたティッシュにそーっとメデネールごと一度種を流し込みます。そこから爪楊枝に引っ掛けて一つずつ、水を含ませたスポンジの切れ目に置き、だましだまし、根っこは下に、芽は上になるようにして、切れ目の中に入ってもらいます。ここで全員元気そうに見えても、10に3つぐらいは途中で茶色くなったり、消えてしまったりします。種としては弱かったのでしょう。いつも、ここでかわいそうになります。

買ったばかりの消費期限内の種は、水に漬けると一斉に根が出ますが、今回のように3、4年も冷蔵庫に入れられていたものは、発根率が悪いものが多いです。ここもよく、「発芽率」と言われるので、「最初に出てくるのは、芽」と言う勘違いが補強されていました。
何年経ってもよくてくるのはベビーリーフで、
「まあほとんど出てこないんじゃないの?」
と思ってたくさん水に浸けたら、ほぼ善美根が出て来て、しかたなくスポンジにぎっしり植えてしまいました。容器は大混雑です。

前もだめだったけれど今もだめだった、というのが結構あります。
もともと発芽率が悪くて、殻を剥いたり二つに割ったりというハイメンテナンスなパクチーは、今回は全滅でした。
サラダホウレンソウと、サラダ小松菜も根が出たものはありません。

スポンジを置いたトレイが増えてくると、そろそろ名前を貼り付けないとわからなくなると知りながら、このぐらいなら覚えていられると思って放っておいたら、だいぶ怪しくなってきました。
一つどうしても思い出せないのがあります。
ディルもトマトも、種を水に漬けるともう、その葉っぱや実の匂いがします。種もそれぞれ、すごく大きさと形が違います。だから種のうちと、葉っぱが伸びてくると誰が誰かはわかってきます。
一番わからないのが今で、じーっと芽を見ては、「あんた誰だっけ」と、よくなっています。

これが現状です。
食べられるようになるまで何ヶ月もかかるのですが、小さい芽であったときの姿はすぐ忘れてしまうので、記録として写真もつけておこうと思います。



私が根と芽の順番がやっとわかった図です。


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ガラパゴス諸島から来た日本語教師 tamadoca
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