エッセイ383.コンパスカッターと水耕栽培
プラカップの水の上にスポンジが浮かんでいます。
上からみると、春菊の芽が伸びようとしています。
しかし不思議です。
水を吸ったスポンジが、ちょうどうまく水の表面に浮かんでいるなんて。
と言ってみたかったのですが、これは実は、前から考えていた、「プラカップに、プラおかずカップを載せて野菜を育てる」を始めたところです。
これだと、アオコが水に育ち始めたら、下のカップだけ取って洗うことができそうです。上のおかずカップには、スポンジの入る穴が開けてあり、野菜が育ってきたらスポンジを隠すぐらいまでに無機質の砂利などを入れてみます。
それは、室内であっても少しでも水が露出していると、たまに小蝿が発生するから、それを防ぎたいからなのです。
それと、ペットボトルの上の方を切ってひっくり返してという、よくあるやり方だと、そもそもペットボトルを上手に切れなくてこわかったり、ボトル自体にいろいろな形があったりして、統一感がありませんでした。
容器として、トマト缶の空いたのを使ってみたり、水底に根が苦しそうに重ならないようにと、「猫が歩くのを嫌がるとげとげシート」とか、「鉢底ネット」などを使ってみたりしてきましたが、それがあまりうまくいかなくて、どんどんごちゃついてきました。
今度、このやり方がうまくいくのなら、他のものも徐々にそうしていけば、揃った感じになるのではないかなと期待しています。
さて、作り方です。
おかずカップを手に持って、カッターで穴を開けようとすると、意外と怖いですし、上手にできません。また、丸い穴に丸いスポンジをと思うと、意外に水を吸ったスポンジが柔らかく小さくなり、すっぽり下に落ちたりします。それで、綺麗に安全に丸い穴を開けてから、四角いスポンジを入れてみることにしました。
そのために必要なのが、コンパスカッターです。それを、ダイソーの大規模店舗で見つけることができました。
嬉しくてなんなら2個買いたくなりましたが、いらないので一つだけ買いました。
機能は、その名前のままで、コンパスの鉛筆の芯部分がカッターになっていて、ぐるっとコンパスのように回すと、小さな円を切り出すことができます。力が入りません。
紙とかそれに準ずる薄さ用だと思います。
直径も変えられます。
安全用のカバーの中では、コンパスの針が右側、カッターが左側に収まっています。丸いギザギザの部分を回して緩め、コンパスの針を右へとずらして円の大きさを決めます。まるい部分がスライドする部分には、メモリもついていて便利です。
おかずカップを横にして手に持ち、滑ってコンパスの針やカッターで手を切らないように気をつけて、ゆっくりと丸い穴を開けてみます。中心を決めても結構滑るので、最初は下手に開いてしまいましたが、10個もやっているうちに、慌てないでゆっくりやれば、まあまあ丸い穴が開くことがわかりました。
発芽率100%で、元気にメネデール(発芽発根促進剤)で目を覚ましていた春菊を、爪楊枝でスポンジに植えました。小さいながらやる気満々で、双葉は明るい緑です。
スポンジは、すぐに汚くなりますが、エコの観点から、終わったものは煮沸してアオコをできるだけ落とし、再利用しています。
2023年は、賃貸に引っ越してきて、大きなベランダが2面になり、やめようと思っていた野菜作りをまた始めてしまいました。
戸建てで大きな庭のあった田舎の借家では、路地植え・畝たて・温室・プランター・花壇と、やめようと思ってもついつい一年中、何かしら育ててしまいました。それだけでは足りず、室内でも水耕栽培を一年中やっていたのですが、引っ越す先がその半分の広さと言うことで、諦めて、溜め込んだ道具を全部、畑塾に寄付してきてしまったのです。水耕栽培は、試行錯誤しながらいろいろやっていくので、様々な大きさの容器や培地、病害虫用の薬剤などもずいぶんありました。
肥料は生ごみコンポストで足りますが、また一から、アマゾンや100均で道具を揃えています。1回使えばいいダンゴムシ駆除剤などを買うときは、
「あーあ、あんなに全部揃っていたのに・・」
と思ってしまいました。
捨てるのはいつでもできたので、持ってくればよかったなと後悔しています。
明日も野菜のことを書きます。