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エッセイ180. パパは単身赴任

以下は、閲読ご注意です。

真冬に害虫に室内の野菜を全滅させられた私が、やはりもっと勉強をしなければいけないと思い、調べた結果を書くだけの短文です。
途中、気持ちの悪いところもありますし、園芸をされない方には本当に関係ないことですので、危険を感じられましたら、どうぞスルーでお願いいたします。

アブラムシ(以下、A)は、昭和の昔は、私がいつも闘っている2〜4mmの体長の、あのちっちゃい皆さんのことのほか、Gのことも、そう呼んでいました。私は覚えています。
今はGのことをAと呼ぶ人の方が少ないと思います。

私が今年の冬にAにやられたのは、Aの親が寒さで姿を消す前に、産卵ということをいたします。しばらく寒いので、当然卵は土中で越冬をし、翌春暖かくなると孵化します。そういう手筈でした。

ところが私が、ココヤシを培地とした栽培ケースを、家で一番暖かい、日の差し込む室内に置いていたものですから、そこにあった卵が孵り、環境がいいですので、あっというまに広がってしまったというわけなのでした。

しかも、調べれば調べるほど、Aの生態はすごかった。
とても素人の私などの太刀打ちできるシステムではなかったのです。


Aは、極端な暑さや寒さには弱いので、春から秋にかけて繁殖します。真夏は元気がないそうです。
知らなかったことは、季節のいい間は各々がどんどん産みますが、それがなんと全てメスばかりなのだそうです。
しかも子供は卵からではなく、胎生で生まれてきます。それぞれの雌が、生きている限りまた、雌を毎日産み続け、生まれた雌も数日で大人になって子供を産み続けますので、気がつかないうちに大変なことになっていることが普通です。
少子化で悩む大国のリーダーなどは、羨ましくなるでしょう。

季節のいいときは、外でも家のどこでも、植物に一匹でもつけば、恐るべき勢いで増えます。野菜などですと、あまり薬品を使いたくないので、流水で洗い流したり、筆で落としたり、自家製の唐辛子ニンニクスプレーや牛乳をかけてはまた洗い流したりしなければなりません。しかし、彼奴等きゃつらは植物の一番の根本に入り込んでいて、一匹でも残っていれば、とても元気なので、また復活します。

その後知ったことが、またすごかったです。

秋が終わりかけ、寒くなりますと、雌ばかりを胎生で産んでいた雌が、今度はば雄をも産むようになるそうです。

その雄は、羽根が生えていて、飛びます、飛びます、
コント55号の二郎さんです。
どなたもご存じないでしょうが。

ご参考までに。
10秒目ぐらいにおっしゃっているので、
ご覧になる場合は、ガン見でお願いします。

https://youtu.be/mW1shyRQVXc



それで、飛べる雄は元気に活動して、雌と出会いまして成婚。
雌はそれ以降、来年に向けての卵を産むのです。
その卵が土中にて、親がいなくなっても越冬をし、
無事に来春に生まれ出でて、Aの世界をまた新たに作り始めるのです。

ここまで調べて、「そんなこと、聞いてないから・・・」😩と、
うんざりしたのは私だけではないでしょう。
本当にいやらしいAたちです。

予防はひとえに、朝昼晩何回も、植物の茎をじーっと見ることですね。
そして見つけ次第、「手で取る」「筆で取る」「水のスプレーをかけて落とす」「流水で洗い落とす」などするのです。
洗いすぎるとダメになる野菜も多いです。
薬品は、あまり効きません。
前述の通り、ほそ〜い野菜の茎の、そのまた根元などに潜りんでじっとしていますので、とりのこしたらまた増えます。


私、絶望のあまり、ついくだらない想像をしました。

春夏を孤独に子供を産み続けていたA夫人たちのもとへ、
秋になって、ずっと単身赴任をしていたご主人が帰ってくるわけです。
アメリカかどこかから。
奥さんは熱烈大歓迎です。

お帰りなさい、あなた💏

で・・・。

ねえあなた、そろそろ可愛い赤ちゃんがほしいわ。

ーーたくさんいるじゃないか。

でも、あなたとの赤ちゃんがほしいの。
お義母さんもそろそろかしら、なんておっしゃるのよ。

ーーえ?  ごめんな、お袋のやつ。で、君はどうなの?

私? 私はお義母さんに言われるまでもなく、
本当に私たちの赤ちゃんが欲しいの。

ーーそうか。愛してるよ、お前。

私も・・・



そういうわけで、秋の深まるころ帰ってきた単身赴任の旦那さんのAが、
いよいよ、新しい家族を作っていこうと決心したのでした。



こんな歌が好きだった私の、妄想です。

お時間あったらどうぞ。


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ガラパゴス諸島から来た日本語教師 tamadoca
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