多摩美の芸術祭に行って思ったこと。
多摩美術大学の芸術祭に行ってみました。特に多摩美に友達がいたりするわけでもないし、私自身も美術への興味がさほど強いわけではないですが、前から少し興味はあったのと何かと多摩美ってよく耳にするからというふんわりした動機で足を運びました。
クリエイターとして
まず目にするのはフリーマーケットで学生たちが手作りの作品を売っている光景。編み物とかアクセサリーとかステッカーはもちろん、よくわからないお人形とかさまざま。お店に立ちながら編み物を実演で作っている人も多くいました。その光景を見ていると、ほんとに作るということが好きなんだなと感じました。売りたいから作ってるというよりは、好きだから作っているように見えました。好きで作っているけど、それに価値を感じてくれる人の手に渡ったらお互いハッピーになるだろうな、って思っているように感じました。これがクリエイターとしてあるべき姿のような気がしました。
頑張る人はかっこいい
とある学生が漫画を売っていて、その方と少し話をしました。作るの大変ですかとかどれくらい時間がかかるんですかとか。すごく頑張って作ったのが伝わってきたし、すごく買ってほしいという気持ちが伝わりました。結局買わなかったのですが、やはり対面の力はすごいなあと感じました。とても応援したくなりました。商品自体の価値はもちろんですが、商品ができた過程や作者自体の価値を伝える方が刺さるなあと。私はSoftwareの開発者になろうとしているので物理的な商品を扱うわけではないですが、サービスそのもののクオリティを追い求めるだけでなく、過程も伝わるような機会も作れたらいいんだろうなあと考えさせられました。
そして頑張っている人って応援したくなるんだなと思った。おじムーブだな、とも思った。
個
彼らを見ていると、個の力の高さを感じました。別にいい会社に入らなくても生きていけるんだろうなという漠然としたパワーを感じました。逆に会社に入ったらもったいないからそのままでいてほしいという気持ち。組織に所属するにしても、個の力をあげたほうが魅力あるよなあ。組織の色に染まったり、人と群れたりするんじゃなくて、協調性を持ちながらもあくまで個として生きていくくらいの心持ちがちょうどいいような気がした。
個展を開きたくなった
自分が作ったものに自信を持っていて、自分が作ったものが大好きなクリエイターになりたい。そして死ぬまでに個展を開きたい。自分が作ったものを知らない人にのんびり見てもらって、対等な立場でお話しをする。そんな時間を過ごしてみたいなと思いました。
これまで関わることのなかった美大の方々を間近でみて、いろんな刺激をもらえていい一日でした。ありがとう。