
本屋さんで1万円分の本を買ってみた
本を読むのは好きだけど、書き上げたことはない二人が、マイペースながらも力を合わせて一冊の本を作り上げる(予定)までの日記です。
文学フリマ東京40でのデビューを目指してます。
文学フリマに出す本を一人でも多くの人に知ってほしいという思いで、二人で交代で記事を書いています。
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こんばんは。ビッグMです。
相棒のカジキに続いて、わたしも今日は本づくりではない話をしようと思います。
ラッキーなことに、最近、1万円分の図書カードNEXTをいただく機会がありました。これは、憧れのYoutube企画「本屋ついてって1万円あげたら何買うの?」をやるしかない・・・!
というわけで、早速、図書カードを握りしめて本屋さんに行ってきました。
購入したのはこちらの7冊。合計9500円くらい。
読み終わった本1冊と、読みかけの本2冊と、まだ読んでない本4冊。

牟田都子『文にあたる』
本づくりを始めたせいか、校閲・校正が気になる今日この頃。何冊か手にとってみて、現場の話を読みたい!という、いまの自分の気分にいちばんしっくり来たものを選びました。本屋さんだと、実際に手にとって中身をぱらぱら確認できるのがよい。
ナムグン・ヨンフン『みんなが読みたがる文章を書ける人は人生を変えられる』
シンプルにタイトルに魅かれました。そういえば、文章の書き方って学校で習わないですよね。noteという人の目に触れる場所で書き始めたことだし、これを機に文章術を学びたいなと思いました。
それで思い出すのが米原万里さんと糸井重里さんの対談。チェコのソ連学校では、作文の授業で名作の構造を真似て書かせるみたいです。ちなみに、同じ対談に出てくる、ギリシャ神話の芸術の神は記憶の神の子どもたちという話もとても面白いです。
瀬尾まいこ『そんなときは書店にどうぞ』
瀬尾さんの描くやさしい世界が好きで小説はたくさん読んでいるのですが、エッセイは初。水鈴社さんのnoteの投稿をまとめた本で、『夜明けのすべて』の映画にまつわる話と、書きおろしの小説も収録されています(映画も見ました。すばらしかったです!)。この本の著者印税と収益は書店文化振興に活用されるそうで、瀬尾さんと水鈴社さんの書店愛&心意気を応援したい気持ちで購入(書きながら、これ自分のお金で買うべきだったんじゃという気がしてきた…)。
なお、わたしがいちばん好きな瀬尾さんの小説は『強運の持ち主』という、占い師が主人公の短編連作集なのですが、ドラマにぴったりの作品なのになぜか映像化されていません**。NHKの夜ドラの枠にハマると思うんだけどなぁ。誰にも頼まれてないけど、この本を脚色するのが、わたしのひそやかな目標の1つだったりします。妄想するのは自由ですよね。まず書けって話ですが・・・。
**わたしの知る限り映像化されていない・・・はず。おそらく、特定の商品名が出てくる話があるから?と推測しているんですが、実際のところはわかりません。
伊与原新『宙わたる教室』
同じ作者の直木賞受賞作『藍を継ぐ海』と迷いました。帯にドドン!と出ていますが、ドラマが面白かったので、原作も読んでみたくなりました。漫画の『Dr.STONE』が人気を博したり、科学を題材にした作品が増えているように感じます。科学は、実験を繰り返す地道さがいいですよね。
平芳裕子『東大ファッション論集中講義』
実は洋服好きなんです。カジキもわたしも。
ただ、好きは好きだけど、詳しくはありません。お気に入りの古着屋のおねえさんが語る、ネイティブアメリカンはなぜシルバーアクセサリーを作るようになったのか?みたいな話をもっと知りたいと思いつつ、いざ学ぼうとするとどこから手をつけていいかわからなくなってしまうので、体系的にまとまっている本があると大変ありがたいです。
津村記久子『つまらない住宅地のすべての家』
『サキの贈り物』と迷いに迷いました。写真には写っていませんが、帯の裏面に錚々たる面子のアツい書評が載っていて、影響されやすいわたしはまんまと購入しました。帯って大事。
文月悠光『適切な世界の適切ならざる私』
文月さんのデビュー作。ずっと読みたかったのに、なぜか書店では単行本ともども在庫切れになっていることが多く、ようやく見つけました!綿矢りささんが帯を書いているだけでもテンションが上がるのに、解説は町屋良平さんということで、至れり尽くせりな感じです。
本屋さんで本を探すのって、身近にある冒険って感じでいいですよね。
ビッグM