幸せなチーム作り~パパコーチは心理的安全性リーダーになろう!

「分かる人、手を挙げて!」

学校では当たり前のように先生が子供たちに呼びかけるシーン、
手を挙げる子と、挙げない子はいつも決まっているようですね、

「意見がある人、手を挙げて!」

なおさら手を挙げない子が多いことでしょう。
結局、授業中に一度も発言しないで終わっている子をみると
「この子にとってこの授業は楽しかったのだろうか・・・」と考えてしまいます。

そういう子は野球チームに来ても、なかなか意見を言えないことも多いのではないでしょうか。

恥ずかしいから、
間違うのが嫌だから、
うまく言えないから、

意見を言えない気持ちは痛いほどわかるな。

でもさ、せっかく野球チームに来てくれたんだから

「よっし!意見を言える練習もしようか!」

『意見を言える子』を育てたい。

中学・高校にあがるにつれ、子供たちは実感することがあります。

それは、野球においては自分の考えを相手に伝えられない選手はなかなか周りから認めてもらえなくなってしまうことです。

そのため、野球においては”声出し”って大事になってきます。

でも、”声を出せ”ということが野球界では伝統的に行われていますが、「バッチコイ!」とか「ウェーイ」とかあまり意味のない声出しに時間をかけるよりも、”意見交換という目的の声出し”にガンガン時間を割いてやるべきだと思っています。

(外野手同士の会話では)
「セカンドランナーは足が速いぞ!みんなバックホーム体制!」
「OK!このバッター、さっき引っ張っていたぞ!レフト来るぞ!」
「わかった!よっしゃー、みんな守り切るぞ!」
「おーーー!」

これが声出し、つまり意見交換なんですよね。

心理的安全性の中で子供たちに意見を言う練習をして欲しい

だからこそ、学校ではなかなか意見を言えない子でも、せっかく野球チームに来てくれたんだから、野球をやっている間は自由に意見を言える環境を用意させてあげたいなと

そこで、ヒントとなったのがGoogleでも導入されている【サイコロジカル・セーフティ(心理的安全性)】の仕組みを取り入れてみるということでした。

サイコロジカル・セーフティを実践した野球チームにしたい!

子供達が安心して野球ができるチームにするために!

そんな願いを込めて・・・

安心して意見が言えるチームにする

そこで、まずは質問内容を工夫しました。

「セカンドには足が速いランナーがいるよ、バッターは小技もしそうな感じだけど、前の打席はレフトフライだったよ。さぁ、どう守る?」

という質問に対して、

「間違ってでも、宇宙人のような回答でも、大いに結構!とにかく意見!」
「ただし、聞く人はどんな意見でもちゃんと聞くこと」

というルールを付け加えました。

人数が多いと言い出しにくいという雰囲気もあると思うので、

最初は少人数(3~4人)のグループに分けて、ひとりが数を多く言える環境にしたら、もう出るわ出るわで、見事に全員が回答しました。

しかも、意見を言える子を育てたい目的でやったことなのに、うれしい副産物もついてきました。

自分の意見を言う、自分の考えを言葉にすると子供たちの「集中力」もいつもよりも増したなと。

なるほど、これが心理的安全性ってやつの効果なんだなと。

大人が一方的に教えて、わかる子だけしか意見を言えるような雰囲気にするよりも、

どんな子でも意見を言える場を提供したら、

全員がしっかりと集中して一つのことに対して取り組んでくれるようになりました。

自分の考えが言えるって、子供にとっては”安心な環境”であることは間違いありません。

そんな環境のほうが、子供は野球をもっと楽しんでくれるのかなぁ、と。

子供たちが安心して野球ができる仕組み作りのために
「子供たちへの問いかけ方法を変えた」、そんなボソッとでした。

サイコロジカル・セーフティ リーダーを任命

監督と子供との間にはなかなか心理的安全性の環境を整えることは難しい場合、さぁ、パパコーチの出番です。

全てのパパコーチが担う必要はないのですが、子供たちに寄り添っているパパコーチ、子供たちと対等な関係を築けるパパコーチなら、子供たちのための幸せなチーム作りの担当として適任です!

チーム運営者の方だけでなく、チームに関わっている関係者は、是非ともどなたかをリーダーに任命して、”幸せなチーム作り”をいまから始めましょう!

リーダーの呼び名はお任せします!

心理的安全性リーダー
サイコロジカル・セーフティ リーダー
P・S リーダー(Psychological Safety)
サイコロ リーダー

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