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少し先の未来、あなたの乗る飛行機がGerman Suplex Airlinesで ありますように_。

突飛な発想を考えだし、
何よりも実行する事を得意とする
アートコレクティブ
German Suplex Airlines。

個々として際立っている
アーティストたちが
作品を成就させるために
それをより洗練させるために
ここに集まった。

人類が空を飛べることを知らなかった時代
それでも飛行機を作った人たちがいた。
そして今、
私たちも空を飛んでいる。

アートを特権階級の人たちだけしか知らなかった時代
それでも道端の電柱のように社会に溶け込むくらい
ごく自然なものにしようとしている
アーティストたちがいた。

そして今、
私たちも知らないうちにアートに触れている。

かの有名な言葉
人間が想像できることは、人間が必ず実現できる ージュール・ヴェルヌ

本気で想像し、
やりたい事に対して臆さない人こそが
それを実現する。

German Suplex Airlines
ここに集まったアーティストたちは
いつの日か
アートが空を飛ぶことを
本気で想像している。

そして、そのために
想像を止めず
困難を物ともせず
創り続けている。

今日も、
今この瞬間も、
German Suplex Airlinesは
想像と創造を止めてはいない。


German Suplex Airlinesとは、アーティスト前田真治が打ち出した作品の一つである。

この作品は、一介のアーティストがその企画力と人脈で航空会社を設立し運営できるまでを記録し続けるという作品である。出発点は、単にアート界でジレンマを抱きつつ、くすぶっている1アーティストがどの程度アートという分野を基準にしながら世界を席巻出来るかというところから始まり、そこに至るまでの道程を何も無いところから作り上げていくという根性ドラマでもある。

この言葉について振り返る
(前田)本当にコンセプトの極みと言うか。よく作品を作る上でアート作品っていうのは彫刻だとか絵画だとかいう概念がやっぱ強いと思うんですけど、僕が前からやってるアートの作品っていうのはアーティストの考え方をどうやって反映させてその作品に転化していくかっていう物事、その辺りのプロセスっていうのが僕の作品の重要な観点になってくるんですけど。そういう意味でなんか一人のアーティストがのたうち回ってどうやって形を作っていくかっていう最終地点をたとえば航空会社に持って行くみたいなっていうのは何かわかりやすくて面白いなぁって勝手に思って。最初は本当に一人だったですけど、その時に航空会社を作ろうっていうモチベーション持ってから、じゃあどうやって作って行ったらいいのかとか、アートの考え方でどうやってお金にしたらいいのか。今あるGerman Suplex Airlinesの形の中で、アートの考え方を資本に変換するっていうところのなんか基準にもなったような最初の形というのかな。それがこのジャーマンスープレックスエアライン っていう物事を作った最初のきっかけであり僕の思いみたいなもんですね。

元々飛行機僕見るのがすっごい好きなんですよ。乗るのはそんなに好きじゃないんですけど、飛行機見るのがすごい大好きで。あの造形美って言うか形というか、あの迫力、特にあの昔のちょっと前まであったのボーリングの747とかあの辺の飛行機が大好きで。やっぱ飛行機に関連する物に至ればいいなって思ってた、いや、まあどうせでかいことをやるなら何か飛行機絡めて航空会社みたいなことをやったら面白いなって思っただけですけどね。

アートにも失敗と成功を繰り返す根性ドラマがある
(前田)アートから航空会社ってやっぱ結びつきはないものだったりするんですけど、その結びつきのないところあるいは0から1になんか物事を変換する時って、ほとんどが僕根性ドラマだと思ってて研究者とかもそうなんですけど、いろんなものを繰り返したりとか、失敗と成功を繰り返しながらも少しずつ進んでいくみたいな物事って、その最初の段階とかどっかで軌道に乗るまではもう、それしかないような気がしたんですよ。だから今やってることもまたうまくいったもの事を繰り返し、ちょっと進んでる最中ではあるんですけど。そういうのは、もうほとんどは途中でもしんどいなあ、もうやめたいなと思うことなんですけど、それを気持ちでクリアしていくっていうのは、ほとんどは根性ドラマ。そういうところがやっぱり根性ドラマって言葉の基準というか、そういうものになってますけど。

German Suplex Airlinesの始まり
(前田)一番最初2012年だったんですね。2012年に僕ジャーマンスープレックスエアラインを起業してるんですよ。きっかけは友人の工務店の一部を借りてそのアトリエみたいなもの開いたんですけど、そこで色々ごちゃごちゃやってるうちに、僕がいろいろアイデアを出すことが多かったんですよね。その工務店の仕事に対してはこうした方が面白いんじゃないかとかアイデアを出すことが多かったんですよ。それが実際その工務店の多少の利益に繋がったりもしてたので、考えてることってすごい使えるんだなみたいに思って。そこから空想の中で大きなことを作り上げていけるんじゃないかっていう考えにはなりましたけどね。

そして、言葉にある「くすぶっているアーティスト」というのは2012年時点の僕です。基本的に始めようと思った時は、たった一人で。そこからいろいろ身近な友達とかを入れて、アートとは全く関係ない人たちと最初はコラボレーションしながらやってたんですけど。結局はいろんな想像の差というか、あのこっちもこれぐらいやったらできるんだろうと思うことも、現実問題できなかったりするようなものとかは結構あったりして。直接の一番近しい人はそういうことは言わないんですけど、その人を囲ってる人たちとかはやっぱり気持ちよく迎えるわけではなかったっていうのは現実としてありましたね。最終的に今のアーティストだけのグループになったっていうのは、基本的に何かやりたい事に対して誰も臆さない人がばっかりなんで。まあそういうなんという形になっちゃったんだろうけど。まあでも最初は本当に一人で立ち上げましたね。

アートコレクティブになった時期
アートコレクティブといい出したのは、2019年くらいからですね、コレクティブがどうとか、アーティストチームとかいう呼称はあまり言わなかったんです。とにかくジャーマンスープレックスエアラインズ っていうもの打ち出したいだけだったんで。それがアーティストの集団なのか何の集団なのかっていうとこにあまり触れなかったってのが事実ですね。

個性的なアーティストが集団になるということ
(前田)アーティストが集まるというは、人間としての信頼関係がどうとかいう話では多分なくて。事実それぞれのアーティストは個々として際立ってる。その中で、何に対して集まるかを考えたら、やっぱりこういう目的をもって動いて行こうっていう、一つ一つのプロジェクトに対して面白みを感じるから。たとえば僕が立ち上げたプロジェクトがあるとしたら、そのプロジェクトにどうしてもこの作家のこの手法とか、この作家のこの考え方が必要だなって思ったりするんですよね。その必要だなと思った時に、僕が思うある一定のレベルの能力とか解釈を持ってる人っていうのがやっぱり周りにいると、自分一人でやることよりも、もっと大きくあるいは洗練された物事に変化する。

ある意味、僕自身も自分の作品を成就させるために、それをより洗練させるために必要な能力として、あの人達がいるって言う思いは結構強くて。たぶん他の人もそれに近いと思うんですよね。多分、メンバーの一人の風間天心とかもとそう思ってて。自分が思いつくプロジェクトに対して必要な人、あるいは仲間としてこの人がいたほうが上手くいく、いかないと思ったり。そういうことってすごくあると思うんですよね。ある種コレクティブというか、僕らの集まりにおいては、作家としてのその思いの中で何かを作ることに特化したチームだとは思ってます。

だから、彼ら持ってる特徴っていうのをどう活かすかっていうことではないと思ってて。こういうものを作るために、このテクニックがあるとすごいって結局は思いついたヤツの自我でしかないんですけど。でもまあそういう集まりであることは確かです。

German Suplex Airlines の事業理念

German Suplex Airlines の事業理念は多角的フランチャイズの構築である。その基本的概念は、アート及びアーティストが考え出すアイデアを、多種多様な業種の方々と共有しプロジェクトを完遂していくというものである。アーティストの生み出すものが、アートという枠組みでしか社会性を持たない現状の中で、それをどう一般社会にフィットさせていくかを真剣に考えてみる。尚言えば、道端の電柱のように、視界を大きく占領しながらも当然の景色として受け入れられるまで滲みこませてみたいのである。

アートという枠組みでしか社会性を持たない現状とは
僕ら作家っていうのは、基本的にはアートっていう社会の中でしか価値観を見いだせないようなシステムになってるような気はしてて。それはたとえばギャラリーに所属してギャラリーからアートフェアとか、グループ展と個展とかやって、そこで初めて作品を見てもらってその作品に価値がついて販売してみたいな流れとか。あるいはアート業界って言われてる中で、その中だけの認知度の中でグルグル回ってその価値を作っていくとか。そういうことがやっぱ主軸だと思うんですけど。たとえば、単純な話なんですけど、スポーツ業界の野球とか考えてみたら、イチローって野球知らない人でもみんなめちゃめちゃ知ってるしすごいなーって思ってるんです。一方、アート業界のすごく有名な人で、たとえばその辺歩いてコンビニでぶらぶらしてる人が知ってるかと言ったら知らないですよ。それって影響力という意味で、社会に対する影響力は全然与えられてないアートは特権階級の人たちが囲ってるだけのイメージっていうのがすごくあったんで。僕らもちろんアートの中でうまくフィットできなかったからっていうところもあるかもしれないけど、でもそういうんじゃなくて、やっぱり一般の人たちに向けてメッセージとか自分達を考えること、そっちに向けて、もっと社会の中で自然に僕らの考え方が取り入れるような時代が来たらすごくそれはいいなと思ったっていう感じですね。

道端の電柱のようにアートを滲みこませてみたい
(前田)実は作家の一番いたい場所はそこのような気がしてて。よくある作家の愚痴って、やっぱ一般には通用しないんだとか、この考え方はやっぱりこういう業界の人しかわからないよねっていうような言葉を発する人がすごく多いんですよね。それって考え方によれば、じゃあその広い世界の方をもっと僕らの考え方がわかるようにセッティングし直せばいいじゃないかって勝手に思ったっていうだけなんですけど。それがやっぱり夢であり現実として、それができたらすごく面白い社会になるんじゃないかって思って、道端の電柱というふうに僕は書いてますけど。

電柱って本当にすんげー存在感を持てるもののくせに、全く存在感がないじゃないですか。あって当たり前だとみんな思ってるもんだから。最近は都会では地中に埋めたりもしてますけど。すごい存在感あるのに全く存在感の無い物っていうのはやっぱりあの皆が受け入れたものっていうことだと思うんですよね、もう。その受け入れたものって感じがこんなにでかいのにそんなに無視されてる受け入れられたものっていうの逆にすごいなーって勝手に思ってる。

建築物を「移植」するプロジェクトとは

(前田)これは初期のころの発案だったんですけど、とある伝統的な洋館が取り壊されてマンションが建つっていう事態が起きた時に、その洋館を何とか残そうっていう集団が現れたんですよね。で、あのその人たちがすごく頑張ってこれを残そうとして、ローカルファンディングとかをして資金を集めたんですけど、目標金額には届かずに取り壊しが決定しちゃったんですよ。その時に、でもやっぱ残したいって思いが強くある人たちとか、その地元の方たちの意見を聞いてる中で、どんな残し方をどうすればいいのかなって、僕なりに考えた。

その時に、たとえば50年後100年後に十分お金が集まって、そこの土地が買えたとして、同じように同じ物事の同じ洋館をそのままそこにもう1回再現する方法論って何だろうって。ランニングコストがかからないようにする方法って何かなって、考えたらこの洋館を取り壊す際に、その部材を可能な限り回収して、その回収した部材を新しくお店をリフォームしたりとか新築したりするところの材料として使用していただこうっていう形にしたんですよね。そしてそれをたとえば50年後とか100年後に回収する時に回収しますよっていう契約を結んで、その部材を使っていただこうっていうアイデアを出した。それをあの神戸のお店とかあるいは東京の一部のお店とかに「移植配布」みたいなことをさせていただいてるっていうのが現状であります。

窓枠だったりとか、あるいは床材だったりとか、あの梁だったりとか、とにかく使いやすい木材とかは結構いろんな所に移植してます。建具の扉だったりとか、そういうものは個人宅だったり、お店だったりには一色させてもらってましたね。

突飛な発想はどうやって出てくるのか
ヒントは全くなくて。とりあえずボーっと僕は本当にボーッと考える癖があって。どっかからなんか持ってくるっていうのがあんま得意じゃないんで、とにかくひたすら考えるっていうだけなんですけど。建物の移築ってすごくお金かかるんですよ。そういうお金がないからこの土地とこの建物守れなかったわけだから、そのお金をできるだけ使わないで、この建物をさらに再現する方法論がないと駄目だなあと思ったただ思うのは、そういうアイデアを出すのは僕ものすごく得意なんですけど、それを実行しようとか、あるいはそのままじゃその方法論でやってみようかっていうのをやってくれたこの団体とか、その地域の人達っていうのは、すごいなって逆に思ったりもするんですよね。それだけその建物が愛されていたりとか、まあそれを守ろうと思う人の強い気持ちっていうほうがやっぱすごく強かったんだろうなと。

German Suplex Airlinesを航空会社にするために考えていること

(前田)最近思い付いたのは、ある高野山のお坊さんに軽く言われたことがすごい引っかかってて。ジャーマンスープレックスエアラインズをたとえばピーチエアとかの既存の航空会社に買収させるって言うのは面白いんじゃないかっていうことを言われた時に、なんかそれって面白いなーって普通に思っていた。

アートコレクティブを航空会社が買収する可能性
買収してもらうために、どういう僕らの形であればいいのかとか、どういう見え方をしてれば僕らはその既存の航空会社にとって魅力的な集団であり、あるいは魅力的な物事を生む奴らだと思ってもらえるのかなっていうのはなんかすごい考えるようになってて。何が基本的にいるのか、たとえば形としてこういうものがいるとか、アイデア以外のところで社会の中でこれぐらい最低物事が進んでないと航空会社は見向きもしないよとか、そういう社会の中で必要な最低限の物事っていうのが僕には分からない。だから、そういうのをわかってて、これくらいだったらとりあえずのジャーマンが打ち出すアイデアを航空会社が魅力的に見れるベースはできるんだよっていう助言してくれるような人がいればいいなと考えてます。

2021年1月飛行機があまり飛べない状況で何をするか
僕が最初に思っていたのは、本当にものすごくラグジュアリーなもの事だったんですよ、ジャーマンがやろうとしてた航空会社のイメージって。でも時代が進むにつれてやっぱそうじゃないな、ローコストキャリアやってるからどうのこうのじゃないんですけど。今この状況の中で飛行機1台与えられて、何かするってなったら、間仕切りいっぱい作って漫画喫茶みたいにするでしょうね。逆に飛ばさない理由をすごい考えようかなって思ったんです今。

飛行機を飛ばすという概念を外す
飛行機を飛ばすんだっていう概念があるんですけど、飛ばせないことになってるから今、海外にも行けないし。飛ばせないための理由付けを飛行機に与えるかっていうプランを今ちょっと頭の中でねってた。こうなったから飛ばせないんだよ、でも飛ばせるようになったら飛ばすから、間仕切りとって普通に飛ばせるばいいからっていう。飛行機が居ることの理由と飛ばすことの理由を分けて考えて飛行機の利用価値をなんか2倍にしたら面白いんじゃないかな。漫画喫茶っていうのは突然言ったことなんで、それはさておきということなんですけど。機体を飛ばさないんだったら飛ばさないなりの理由づけを考えた上で、じゃあ飛ばさないんだったらどういう風に使うかっていうのをなんかもっと深く考えていけば何かいいのかな。ただその空間を利用価値するっていう方法論では僕ダメだと思うんですよね。空きビルを使うとかっていうのにすごい似た発想なんですごい単純だから。あえて飛ばさない理由を飛行機に付け加えるっていうのが大事かなっていました。

アーティストたちは何を話しているのか

(風間)面白いなと思ったトピックに対して、それをどうやったらさらに面白くできるかと、会えば自然とそういう話になるので。そういうの積み重ねで、そのうちのどれかを現実に落とし込んでるって感じですね 。たとえばさっきの電柱の話も、僕もずっとそう思ってて。たとえば、僕は先に気になってたのは電線の方なんですけど、昔東京に住んでたんで。それは作品にも関わってるんですけど、空を見ることが多かったんですね。その時には風船をあげてたりした時なんですけど。特に都市部にいると、空って実はその中に電線が入り込んでて。それが多分都市部においてのリアルな空なんだと思うんですよね。でも意外と見てる人は電線がないことにしてたりとか、それと同じように電柱っていうのもないものにしてる、ないものっていうか、目に入らないようにもしてないですね。どう見たって物理的に結構な量があるんですけど、それがなくても全く支障がない生き方をしている。頭の中に入らなくても、問題のない回路で生きている。裸の王様ってありますよね。それを見て、あれ裸ですよねって言っちゃうのがアーティストだと思うんですよ。そういう性質だから、その点を生かしてやれることを考えて前田さんも今の方法に至っているんじゃないかなと思います。

German Suplex Airlinesの今後

(前田)大仏造立プロジェクトも今語ってたジャーマンの動きの中もちろんですけど、そういう考えの中で生まれた大仏造立プロジェクトでもあるので、面白いなって見てくれる人がたくさん増えるといいな。あるいはジャーマンでこれからどういう動きをするのかっていうのも注目していただければすごくありがたいなと思います。 

今回のアーティスト

前田真治 風間天心

German Suplex Airlinesが手掛ける大仏造立プロジェクトについて

第二回目 大仏造立クラウドファンディングに挑戦中


大仏造立の物語にもっと近くで参加できるクローズドコミュニティ

こちらのクローズドコミュニティ(非公開コミュニティ)では、このプロジェクトにご関心のある方向けに情報発信し、コミュニティ内でつながっていけるようにいたします。ご入会はクラウドファンディングへのご支援、または1000円以上のご支援をいただいた方はどなたでもご参加いただけます。コミュニティはFacebookを利用します。お申し込みはこちらのフォームにてお願いいたします。令和の大仏造立の物語に、一緒に関わってみませんか? なお、いただいた申込金は、大仏造立資金に活用させていただきます。


いただいたサポート金は、大仏造立資金に活用させていただきます。