緊急対談「#令和の大仏」造立プロジェクト! Vol.27 【1万km勧進キャラバン】
先が見えない中、前向きにみんなの力を未来へ向け、願うための対象として大仏を作るプロジェクト。より多くの人に参加してもらいたいという思いを込めて、連夜対談をライブ配信しています。
今こそ大仏を!プロジェクトの発起人の風間天心と前田真治。Vol27では、大仏造立プロジェクトと全国キャラバンでの記憶について迫りました。
対談まとめ
2020年1月、世界が変わり始めた頃
正直最初はそんなに心配しなかったんですよねえ2月に僕は登壇するイベントを控えしたのでそのために準備したりしてたところですね。皆さんちょっと忘れてるかもしれないですけど最初に札幌、北海道が急速に伸びたんですよね、感染者が。その時にちょうどイベントが当たってて、あと一週間後ぐらいのところです。色々話したんですけど一旦やろうってことになったんだけど、前日になってちょっと無理ですねってことで結局中止になっちゃったんですよね。だから僕は割とそこからいろんなことがスタートしてるところはありますね。
2020年3月、アーティスト風間と前田が話し始める
まだ自分たちも、世の中の人も多くの人がそうですけど、仕事が止まってしまったり、内容が大きく変わってしまったりする中で、やっぱり不安と恐怖と我慢してるような印象を受けていて。人にもそんなに会えなかったので、その後ネット上で色んな情報を集めてたと思うんですけど、そこで行き交うすごくネガティブなやりとりだとか情報だとか、そういったものが増えてきているなっていうのは感じてましたね。
最初はあるアートスペースが巨大な作品を募集していて、そこに対してプランを考えた時に大仏のアイデアが出てきたんですよね。もちろんそこはコロナを受けてのことだったり、何度もお話ししてる奈良の大仏の歴史を踏まえたり、そういったところでまずそのアートスペースに置けるようにプランを考え始めたのが最初ですね。
2020年3月、大仏造立というアイデアについて相談を始める
普段よく相談したり仲良くさせてもらっているお坊さんがいて、その方にまずちょっとどう感じるかって聞いてみました。その時はまだそんなにプランとかコンセプトが固まってはいなかったので、まず大仏を作ってみようと思うんですけど、どう思いますかって聞いたんですね。もちろん当然向こうは最初は、えー?って、何の話かよくわからない感じでしたけど。その後改めて会って話しして、まあそういうことだったら頑張ってみたらっていうことで、自分もできる形で協力するからっていうことで、特に前回のクラウドファンディングではメンバーの一員と思っていいぐらい協力してもらったんですね。
2020年4月、大仏造立というアイデアについて相談を始める
この時点ではキャラバンについてはまだはっきりしてなかったんですけども、きっとそれは必要だっていうことでだんだんそこの話を広げて行ってましたね。その時まだ応募中のアートスペースの結果がまだ出てなかったので結果が出てからが本格的に動き出したっていうところですね。アートスペースの方が結果的にダメだったんですけど、もともとそこで予定されてた予算でも正直足りなかったので、きっとクラウドファンディングで集める必要があるなっていう風には考えていました。ただクラウドファンディングで集めるだけではなくて、やっぱり実際に直接いろいろお話をしたりとかお願いをしに行かなきゃならないだろうっていうことで、キャラバンの方をだんだん優先して考え始めてたと思います。
2020年5月ー6月、大仏造立第一回目クラウドファンディング
正直全然想像が付いてなかったんですよね。とにかく僕らとしてはほぼ初めてに近い形のクラウドファンディングの挑戦だったっていうこともありましたし、そもそもその大仏造立と勧進キャラバンっていうプラン自体が、5月からですけど2、3ヶ月前ぐらいに考え始めたような話だったので、それがどこまで人に伝わるのか、共感を得てもらえるのかっていうこともあり、ちょっと何とも言えない状況で初めてたので、達成するまではとにかく不安ながらもやれることをやって行こうっていう意識で進めてましたね。
2020年7月、リターン品 発送開始
リターン品の発想は一部でまぁ結果的にはもっと後にちょっと遅れてしまったものも結構あったんですけど。一から作るものがやっぱり多かったので、御朱印帳っていうものだったり水引のアクセサリーとか。それを作ったり後はキャラバンに出るための車を探したりとか、仏像どうやって作ろうかとかそういったことを勧めてました。
2020年8月、第二波。そして、仏像とキャラバンカーの準備
8月はお寺の方でお盆のお参りがあるのでそこにずっと付きっきりな状態なので、あまり他の事は出来ないんですけども。僕らがこのプロジェクトを考え始めた頃は、収まるっていう前提でみんな話してたんですよね。しかもそんなに1年もかからずに、早ければ何ヶ月かで収束するんじゃないか、いつ収束するかっていう前提でみんな話してたんですけど、やっぱりその徐々に広がっている状況で少しみんな気持ちが変わってきたような気がするんですよね。第一波はすぐ過ぎ去るもんだから我慢しようっていう感じだったのが、もう8月まで来るとお店とかのやってる方特にそうですけど、もう我慢してられないと言うかもう仕事にならないっていうことで少しずつ日常の生活だったり仕事だったりを取り戻そうっていう空気の中にあったと思いますね 。やっと車の当てが見つかったところですね。車は前田さんが内装とかそういったものを勧めてくれていて、一方で僕はその中に入れる仏像の方を進めていたっていう感じです。
僕たちはもうこの頃には、その時なりのスケジューリングとかを考えていたり、そもそも大仏っていうのがどういう歴史で出来上がってきてるとかというのも少しずつを勉強し始めたところだったので、できるだけ早く形にはしたいんだけど、結構想像以上にこれはね大掛かりに仕事になるだろうという実感があった。コロナの状況は刻々と変化するだろうけど、その時の状況に応じてそれに適した動きをする必要があるなと思ってたと思います。
2020年9月1日、開眼法要
8月の半ばぐらいまでお盆の仕事が実はずっと入っていて。本当に仏像にとりかかれたのって8月の末なんですよね。前田さんも車の方もいろいろ準びして、その場に持っていくミニ大仏とか他にもいろんなものがあったので、準備をもう二人でも寝る間も惜しんでやっていましたね。実はその後9月1日待ってますけどこの前日までね仏像を作ってたんで、極端にいうとその日の朝まで作っていましたので 結構疲労困憊で望んだ記憶がはっきりと残っています。
勧進仏像自体を型取りで作ろうと思ってたね。そのためには原型になるものが必要で、その原型がうまくこうは見つからなくて。僕たちも元々この時点ではそんなに予算を持ってたわけではなかったので、引き取り手がないような仏像があればと思って探したんだけど、結構引き取り手があるらしいんです。それで作る方向に変えたんですよね。
自分で仏像作ってみたいとずっと思ってたので、ひとつ手掛けられたのはすごく良かったかなと思って。それだけじゃなくて多くの人の目に触れる仏像として、そして多くの人の手にも触れてますけど、そういうことになったので、結果的には自分で作ることができて良かったかなと思っています。
2020年9月4日、勧進キャラバンスタート
まあ大変な旅になるだろうと予想はしてたんですけどあり、実際の事って予想を上回ってくるものも結構たくさんあって。しかもその頃コロナ禍だったので、なんでもかんでもできるわけじゃないのので。ただ、予算も十分にあるわけではなかったので、結構急いで回ってたんですよね。特に最初はやっぱり時間かかると経費もかかってきますし、2020年中になんとかコロナも今年で収まってほしい、収まるだろうっていう思いがあったので、何とか2020年内にやり遂げてしまうっていう意識がまだあったのですごく急いでいた記憶があります。
会場の相手のご都合に合わせながら進んでいたことも旅をする上では移動が大変になった理由です。例えば北海道に行っている時点で、その他の会場というのはほとんど確定してないところもあり、まだ交渉を続けてる段階の場所もあったりして。コロナ禍のそういうスケジュールも考えながら毎日過ごしていました。
スーパーに関しては知り合いの方で探して交渉してもらいますした。お寺の方は元々の知り合いにもお声掛けしたりしたところもあるんですけど、あとはですねその未来の住職塾っていうネットワークがありまして、そこで投げかけたりそこでオンライン上で知り合った方にお願いしたりしてました。
実はね元々僕コロナがなければ2020年やりたいと思ってたことがあって。それはいろんな宗派だったりいろんな地域のお寺で行ってる儀式を記録していきたいなと思っていて。その代わりたわけではないんですけども、結果的にはそれに近いことが行われてるなと思っています。どうしてそれをやりたかったかというのは、お寺とか当然宗派によってもかなりやってることの内容は違うんですよね。特に儀式の形とかもうそう、着ているものとか使っているものとか鳴らしているものとか、いろんなことが違うのでそれを比較して見るためにも、今回の記録はすごく役立つかなと思ってます。僕たち自身が直接行ってお寺だったり会場の方とお話ししたりしていうことをすごく大事なポイントとして捉えてます。
曹洞宗は、かなりその辺はしっかり統一されているところはありますね。多少何をメインにするかによって変わってきたりとかちょっと細かいところはその地域とかお寺によって違うけど基本的な流れだったり形ってのは決まってますね。
全部ですね。ほとんど行ったことないお寺にお伺いしてるので、一度行かないとそこのお寺はどういう形になってるかとか、どういう仏具があるかとか、そこの宗派のお寺さんがどういうような形をとるかとか。どんな形で僕らが来てくれるかどうかも、見えない状況でも引き受けた方にとっても同じことだったと思うんですけども。そういう中で進めていったので行ってみて気づくことだりとか行ってみて感じる事っての方が圧倒的に多かったですね。とにかく人に会って一緒に何かをするっていうことがすごく大事なんだなっていうのは気づきましたね。
感覚的なところが多くて正確に言えないところ、言葉にするのは難しいとこあるんですけど、行く前に事前にオンラインでお話ししたりとか電話でお話ししたりとかである程度を共有できるところは事前に共有しておいたんですけども、直接会って共有して面と向かって話をしてると共振する、一緒に何かをやりましょうっていう感覚にが生まれてくるんですよね。たとえばコロナの状況があるので、マスクはしますし対策もとってあるんですけど、そのお寺さんだけに限らずその来てくれた方も、遠くからよく来てくれましたねみたいな感じもあるし、こんな状況であっても人と人がほぼ初見のことが多いんですけどね、初めての人に会って同じ場所で何かを共有していて今のことについて話し合うっていうその状況をすごく貴重に感じてくれてるなと思いましたね。
引き受けてくれたお寺さんは元々何が活動されてる方とか、新たな取り組みをされてる方がやっぱりが多くて。ちょっと分かんないところもあるけど、やってますっていうふうに思ってくれる方が多かったですね。結構皆さん心配してくれるのが、この状況だしねうちすごく離れた場所にあるから人がくるかなっていうところ。すごく皆さん心配していただいたんですけども、今回そのキャラバンで各地でイベントを行いながら思ったのは、これまでイベントをするって言うと基本的にはそれだけ人が来たかっていうところにみんな評価を求めてきたんですけど、今そういう状況ではできないことを考えた時に、ただたくさん集まるっていうことではなくて本当に2、3人であっても、そこで貴重なその体験だったり、出会いが起こるっていうことの重要さって言うのを僕自身はすごく感じていますね。もちろんたくさん集まってその後ライブとかね、そういうグループみたいなの生み出すってこともすごく貴重な体験にはなると思うんですけども、やっぱりそのイベントって基本的にはその人と人が出会うことが重要だと思うので。そこでただ出会うだけではなく、出会うことで次に一緒に何かをするとか、一緒に何かを考えるって事が出来上がっていきますし、今回特に重要だったのは、今置かれてる状況とか今現在の思いとか悩みとか、その時の希望とかそういったものを面と向かって話しする、しあうっていうことがすごく重要なんだなぁと思って回ってきました 。
2020年11月、大仏造立 第二回目クラウドファンディング目標額1500万円がスタート
いやー大変な金額だなと思い始めています。キャラバンで回る中で、大仏があるお寺さんもありますし、大仏のことを知っているよく知る方とか、もうお寺さんのね何かしらの形で携わってる方も結構いるんですけど、そういう話を聞いていく中で、率直に大仏っていくらぐらいでね作られたんですかとか話を聞くと、基本的には億単位なんですよね。そういう話を聞いていくとじゃあ今ねどういう形であればいいのかっていうことを考えながらアイデアを出してるところもあるので。これまでできてきた大仏の前提からすると逆に一つ小さい金額になってしまいますけども。ただ僕たちにとっては、最低限この金額がないと言われる大仏と呼べるものはできないだろうっていうことで。重要なのは大仏を作ろうと思ったら本当に最低でもこれぐらいはかかるっていうことをまず知ってもらいたいっていうのがあったので、こういう目標額を提示させてもらってます。
2020年11月、第三波の報道
まだこの時は僕らもキャラバンを進めてる最中で、なんとか年内に全部回ろうという意思で動いてたので。ただで思った以上に全ての会場が見つかるわけではなくて、そんな中正直なところ僕の中ですごく気がかりだったのは、あまりにも急ぎで進めたために、これまで回ってきたお世話になってきた会場、お寺さんだとかにちゃんと報告ができてなかったりとか、これからいく会場に対しても事前にちゃんと情報をお伝えできてなかったりとか、あと前回のねクラウドファンディングで支援していただいた方にもちゃんと報告ができていないことがあったりそれがすごく気がかりでちょっと一旦その時間を設けなきゃいけないと思ってはいたんです。もう一方で、クラウドファンディングをやりながら、さらにキャラバンもやるってもともとそういうつもりで始めちゃったのでやってはいたんですけど、実際やってみるともちろん当然なんですけども、クラウドファンディングって基本的に全部オンラインなんですよね。キャラバンでは1日のかなりの時間を運転に費やすんですね。運転に費やすと当然オンラインでの活動ってのが出来なくなってきて。ちょっとクラウドファンディングにもっと身を入れなきゃダメだっていう思いもあったりして、そんな中に第三波がやってきてちょっとこれはこれまでとはちょっと違うなって言う勘が働いたので、年内に頑張って回るって言うのはちょっとやめて状況を見ながら、もう少し2021年までにかけてじっくり進めなきゃいけないっていうふうに考え始めました。
「芸術が目指すのは、ものの外見ではなく、内にある本質である。」〜アリストテレスの言葉について
芸術とかアートっていうと見た目の美しさとか見た目の奇抜さだとか面白さっていうふうに思ってることがほとんどだと思うんですけど、それは間違いではないんですね。なんだけどもじゃあその見た目の要素ってのがどこから生まれてくるかっていうと、どうしてそれを作ったのかとか、どういう過程でそれが作られたとか、どういう思いを持って作られたのかっていう、むしろそういうものが結果的に外見に現れたものだと思っています。アーティストでもいろんなタイプの方がいるんですけど、特に僕らのジャーマンとか前田さんとかですね、現代アートをやっているアーティストってのはですね、外見よりももっと物事の本質をどうしても見ようとする傾向があって。だから最終的に出来上がるものは当然大事なんですけども、どうやってそれが出来上がっていくか、そこがまあかなり重要なこととして捉えています。だから今回は分かりやすく大仏をつくるんですっていうことは、伝える時にはそういう言い方をするんですけど、僕たちの中で重要視してるのはどちらかというと、誰とどんな人たちとどういう過程をとって、どういう形をとりながらそこまで向かっていくか。計画通り進めるってよりは、現在のリアルな状況、うまくいかないこともありますし、逆にこもった以上に、想像以上のことが起こったりもしつつ、その中で最終的に大仏という形を作るために進んでいくその過程に一番価値があるんだと思って行なっているプロジェクトです。
全国10000キロ超の旅をして、今思うこと
まだ終わってないのもあるんですけど、今オンラインでできることがたくさん増えてきてもちろん僕もその恩恵に預かったり実際それがあるからこそ出来ても今回の本配信もそうですし、クラウドファンディングそうですけど、オンラインでできる可能性があるからこそできることは山ほどあるんですけど。人と人とか何かを一緒にやろうとするときは一度でもいいから直接会ってお互いの気持ちだったりその存在そのものを確認しあうっていうことの中で続けて行かなきゃならないんだろうなとは思っています。僕達が作る大仏っていうのもそのもちろん VR とかARも活用していこうと思ってるんですけど、実体のないものではないんですよね。実際にその大きさだったりとかその形だったりとかその存在そのものを感じてもらえるものにしたいと思ってるので。だからこそそこに携わる人間が存在しているっていう、しかもいろんな感情を持って悩みだったり不安だったり喜びだったりそういったものを持っている人間同士でさらに実際のリアルな大仏を作ることが、すごく重要なことだと感じています。だからこれからもですね、クラウドファンディングですけども、その後コロナの状況が落ち着いたらですけどもっともっといろんな方とお会いして、お話をしていろんな形でこのプロジェクトに関わって参加して欲しいなと思っています。
第二回目 大仏造立クラウドファンディングに挑戦中
大仏造立の物語にもっと近くで参加できるクローズドコミュニティ
こちらのクローズドコミュニティ(非公開コミュニティ)では、このプロジェクトにご関心のある方向けに情報発信し、コミュニティ内でつながっていけるようにいたします。ご入会はクラウドファンディングへのご支援、または1000円以上のご支援をいただいた方はどなたでもご参加いただけます。コミュニティはFacebookを利用します。お申し込みはこちらのフォームにてお願いいたします。令和の大仏造立の物語に、一緒に関わってみませんか? なお、いただいた申込金は、大仏造立資金に活用させていただきます。
いただいたサポート金は、大仏造立資金に活用させていただきます。