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英会話教室 #挑戦してよかった

2019年、私は同居の義母との生活にへとへとに疲れていた。息子の高校受験の前日夜に帰宅する予定で義妹の家に泊まってくると言う。「次の日が早朝から高校受験なので、延泊して受験の前夜や当日は帰宅を避けていただけますか?」とお願いした。返答は、

「あなたの受験じゃないでしょ?私の娘の生活を延泊で邪魔できない。予定は変えられない。」だった。

私は呆れると言葉が出ない。夫にも息子にもこんな返答を伝えたくない。「もういいや」

義母は好きにさせて、私は専業主婦として自分に禁じていた贅沢な習い事の体験レッスンへと出かけた。

「英会話教室の体験レッスン」

4回のレッスンが無料で、体験レッスン後入会となる。20代の時、仕事で英語を使用していた。産後15年間英語で会話をしていなかった。洋書は辞書を使いながら読み続けていて、海外ドラマを日常的に見続けていた。

レベル分けで上級クラスへ行くことが出来た。15年間、息子のママとして生きてきて、自分の実力が認められたのが久しぶりだった。嫁、PTA、自治会などは苦手な分野で、いつも半人前の扱いだったから、お世辞でも何でも褒められるって嬉しいと枯れた心に水をたっぷりもらった気分だった。

東京出身で、子育てのために地方へ越して来た時、閉鎖的な空気に息苦しさを感じた。「普通は、皆こうしているよ」という意見。

英会話教室のネイティブの先生たちはアメリカやイギリスの文化をそのまま持ち込んでいる。この英会話教室へ行けば「普通は」という「右向け右」発言から逃げられる。そして義母からも。。。

入会してから週一の英会話教室は私のすべてになった。予習・復習、当日のレッスン、雑談。ネイティブスピーカーとの会話が複雑な現実を忘れさせてくれた。

金銭的なことも含めて、今まで何度か辞めようかなと思ったことがあった。今月も変わらず継続出来ているのは息子のおかげ。授業料が安くなるからオンライン英会話に変えようかなとつぶやくと、「ママ、学友は必要だよ。教室に行くから楽しいんだよ。」と何度も背中を押してくれた。

確かに、学友がいるから楽しいんだ。仕事で使うなどの目的だけではなく、ただ英語学習が好きな大人の集まり。ここでしかない団結力や共感力があり、年齢性別関係なく、英語学習という共通点でつながっている。会話がいつも弾む。

体験レッスンから5年間、英会話レッスンを続けて得た実力は、どんな話題でも緊張せずに自分の意見を言えるようになったということ。それ以上に私にとって英会話教室は、この場所で生きていくために、家族のイベントに振り回される主婦として生きていくために、現実を忘れさせてリセットさせてくれる場所として貴重な役割を担っている。

あの日、思い切って体験レッスンを受けてみて本当に良かった。

#挑戦してよかった

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