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益子陶芸美術館 髙内秀剛展【躍動がある作品】

2025年4月6日まで栃木県「益子陶芸美術館」で開催されている「髙内秀剛(たかうち しゅうご)」展へ行ってきた。

同じ敷地内に以下の見学できる場所がある。
益子陶芸美術館
笹島喜平館
遺跡広場
芝生広場
東門
長屋門
旧濱田庄司邸・登り窯
益子国際工芸交流館・陶芸工房・薪窯

髙内秀剛は1937年東京に生まれました。高校卒業後は働きながら独学で作陶をはじめます。1967年に伝統工芸新作展で入選したことをきっかけに、1968年には会社勤めを辞め、栃木県益子町に移り住み築窯します。

髙内は益子という産地に縛られず、織部や志野、黄瀬戸をはじめ、象嵌や焼き締めなど様々な技法に取り組みます。そして髙内らしさとも言える型にはまらない豪快な意匠で作品を彩っていきます。

本展は大皿や大壺、茶碗や酒器など100点を超える作品を紹介し、その世界に迫ろうというものです。作品から湧き上がるエネルギーを感じる機会となれば幸いです。

益子陶芸美術館


縄文土器を感じさせる壺。最初の展示品から強い意志が伝わってくる。

「焼締面取壺」

Wikipediaによると「焼締め(やきしめ)は正式には締焼きといい、釉薬をかけず高温で焼成した陶器のことである。「やきじめ」とも発音する。」

オリエンタルな雰囲気の象嵌技術。

「象嵌(ぞうがん)壺」

Wikipediaによると「象嵌は、一つの素材に異質の素材を嵌め込む工芸技法。」

「象嵌香炉」


美しい土鍋が並ぶ。土鍋ってこんなにも芸術的だったかなー。

「黒織部土鍋」



この花器に何を生けようかな?と想像する。赤い梅の花やピンクの桃の花を一本斜めに??または、クリーム色のユリを多めに??

「黄瀬戸花の器」


すさまじい迫力の鉢。

「織部足付鉢」


皿と言う名の「オブジェ」だなぁ。素晴らしい。

「織部俎皿」
「大皿」直径70cmを超えている。

私の好みで豪快な作品群を紹介したが、繊細な茶碗なども展示されており、彼の研究と挑戦が感じられる見応えのある内容だった。

まわりは益子焼を販売するお店や、他の地域ではあまり見ない可愛い小物を売るお店、カフェなどがあるので、企画展へ行った後も十分楽しめると思う。

帰るころ、50名の小学生が遠足に来ていた。敷地が広いので、小学生を連れて行っても子供たちなりに楽しみを見つけられると思う。

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