見出し画像

手前みそのススメ

みなさん、こんばんは。つちいじりと申します。
今日はすっかりご無沙汰になってしまった最近の農ライフについて書きます。
農ライフは、私が目指す理想の生き方というもので、都市的な暮らしと自然の中での暮らしの両方に接点を持ちながら、暮らしに「農」を取り入れたり、食と農をつながりに思いをはせたりして、心豊かに暮らすことと勝手に定義しています。

小倉ヒラクさんとクマガエさん

さて本日は、待ちに待った小倉ヒラクさんの「手前みそづくり」オンラインワークショップの日でした。
しかも『漫画編集者が会社を辞めて田舎暮らしをしたら異世界だった件』(通称イナイセ)の原作者であこがれに近い農ライフの実践者であるクマガエさんのコラボイベントです。

味噌を仕込みながら、ローマ人の話をするというシュールさが面白かったです。合間合間に挟み込まれる発酵や味噌についての豆知識が大変参考になりました。

イナイセは第3巻が最近出ました。田舎暮らしに選択肢を与えたいというクマガエさんの思いが詰まっています。クマガエさんの半農半Xも応援してあげたいです。


手前みそとは、自分で自分をほめること。自慢という意味で使いますが、元々は自家製みそをお互いに自慢し合ったことからできた言葉です。

日本語らしい言葉で私は好きです。

手前みその作り方は『手前みそのうた』を参考にするとよいです。

※うたの監修もヒラクさんですが、なんとこのアニメもヒラクさんの作品です。元々芸術家を目指していたというヒラクさん、今は発酵デザイナーというユニークな肩書きで日本中で活躍されています。多才さがうらやましい。


はじめての手前みそづくり奮闘記

はじめての手前みそづくりは、もうすぐ小学生になる子どもと一緒に楽しみながらやりました。

1.一晩水につけた大豆を、圧力鍋で煮て、ゆびでつぶせるらかさにします。

2.やわらかくなった大豆をつぶして、塩と麹を入れて混ぜます。

3.大豆と麹が混ざってきたら、丸めて団子を作ります。

4.そして、団子を保存用の容器に向かってエイっと投げ入れます!!(そうすることで空気を抜きます)

5.仕上げに表面をならし、塩を振りかけてコーティングして、重しをします。

これで仕込みは完成です。

味噌づくりは一言で言えば、簡単。
ハイライトはやっぱり「エイっ!!」かと思ったら、ふっくらやわらかい大豆をつぶす感覚が気持ちよかったです。

発酵のふしぎ

仕込み中は大豆と麹のよい香りがします。見た目は白みそですが、まだ大豆と塩と麹です。
これがどうやって味噌にかわっていくのだろう?と発酵の不思議を実感できます。
麹菌の働きによって、大豆が味噌に変わるのかと思ったら、麹菌が大豆を食べたときに生成される酵素のはたらきによって、味噌の旨味や甘みができるそうです。
住んでいる地域や仕込む時期によって味噌に変わるまでの期間が大きく変わるそうです。

美味しくできるのかな。この時期仕込む味噌の出来上がりの目安は半年後とのことです。

手前みそですが、楽しみです!

発酵について知りたい人へおすすめしたい最初の一冊

最後に、小倉ヒラクさんの著書『発酵文化人類学』については以前書いています。とても面白い本ですのでぜひ多くの人に手にとっていただきたい一冊です。


いいなと思ったら応援しよう!

よっしー@農ライフ・コーチング
都会で実践できる農ライフ、読書、ドイツ語、家族などについて「なぜかちょっと気になる」駄文・散文を書いています。お読みいただき、あなたの中に新しい何かが芽生えたら、その芽に水をやるつもりでスキ、コメント、ほんの少しのサポートいただけると嬉しいです。