漁港の肉子ちゃん
こんばんは。少し早めの生理で腹痛に苦しんでいるおかゆです。毎回思うことですが、月1なの本当にやめてほしい。1年に1回ぐらいでいいんじゃないかな。女体の神秘とかもてはやされる様なもんじゃねーよと思うぐらい不便で苦しいことだと知ってほしい。よね。つらい。鬱友に来世はアンニュイ系クソバンドマンになってモテてモテてモテまくりたい。と言ったところ、「来世は人間以外がいいな」と返され、そうだね、、、と思いました。
西加奈子さんの「漁港の肉子ちゃん」読了しました。西加奈子さんの小説は好きでいくつか読んでいますが、先日インスタを見てくださったネイリストさんと西加奈子作品の話になり、未読かつおすすめしていただいたので買いに行きました。三茶のTSUTAYA書店に行きましたが、習い事終わりであろう洒落た子供たち、暇を持て余した年配の方が多いですね。なんだか皆余裕がある。ギリギリでいつも生きていたくないのに結果的にギリギリでいつも生きているようなリアルフェイス人間は自分だけなのではないかという気がしました。卑屈が加速するギャラクシーデイズ。
肉子ちゃんは太っていて陽気で裏表のないバカ正直な人。キクりんは小学生らしからぬ気遣いの女の子。流れ流れて港町。船。雪。学校。うをがし。友達。過去。そして現在。思ったよりページ数が多いかな?と思いましたが、構成や表現やらが面白く夢中であっという間に読んでしまいました。特にいいなと思ったのはキクりんの友達である、おそらくチック症を患っている二宮くん。所々登場する幽霊である三つ子の老人と同じ様に、キクりんは二宮くんも幽霊なのでは?と疑います。実際存在する人物ではあるけど、そんな不思議な魅力のある子。衝動に耐えきれず二宮くんがキクりんの頬を舐める描写なんて、大人同士であれば生々しくなってしまうところを、小学生ならではのさっぱりさすら感じられて良かったです。病室にお見舞いにくる描写もとっても素敵。あんな友達欲しかったな。
ネタバレになってしまうのであまり書けないけれど、それぞれの生い立ちなどああ、なるほど。と思いつつ後半はポロポロ泣いてしまいました。大好きっていい言葉だな。惜しみなく素直に言ったほうがいいな。なんて思いました。人の気持ちが本当に分からずゼロ距離で詰めてしまうことと、人の気持ちを考えすぎて向き合うことを諦めてしまうことは本質的に一緒なのかな。サッサンが言っていたように完璧な大人などいないのでしょう。ラストも思わず唸ってしまいました。
と、ここまで書いて小説のラストとこのnoteの冒頭で述べていることが微妙にリンクしていることに気づきました。潜在意識に介入してきているな笑。おめでとうと言われることなのかは微妙だと思うけれども、この事象がなければ人が人をこの世に産み出すことはできないんだなあ。それにしてもお腹が痛いなあ。あーあ。せめて半日で終わればいいのにね。
同じく西加奈子さんの「白いしるし」も私の大好きな小説なので、そちらについてもまた書きたいなと思っています。私は一番まともだと思われていた人間が実は一番やばい奴だった、というのが大好きなので、瀬田の件についても語りたいなあ。すごいんだもの。純粋ゆえの歪みが。
ふと視線を横にやると飼い猫氏が人間の如く床に伸びつつスヤッスヤに眠っています。猫は夜行性と聞いていましたがこいつは絶対違うな。昼ものすごい凶暴だもん。死ぬほど足齧ってくるし。可愛いから全て許せるけどね、、来世は猫もいいかもしれませんね。その場合は吉沢亮の様な傾国の美青年に飼われたいですけどね。
では、おやすみなさい。良い夢を。