読書記録:一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
最近、Kindle Unlimitedで読んだ本の中で一番良かった本書について、読書記録をつけてみます。
世界史・・・楽しい!
1.本書の概要
現役の公立高校教師が書いた“新感覚”の世界史の教科書です。
ヨーロッパ史から現代まですべてを数珠つなぎにして1つのストーリーを読むように解説しているため、世界史の流れや人名、出来事を記憶に残りやすいように説明しています。
2.本書の特徴
本書の特徴として、2点挙げられます。
年号が一切出てこないこと
正直なところ、これまで歴史は苦手でした。どうしても年号や人名などの用語を暗記するだけのイメージが強く、あまり進んで学ぶ気になれなかったためです。
本書では年号を出さないことで、そうした暗記物のイメージを取り払い、情報にタッチしやすい記述形式になっていました。
こうすることで勉強勉強している感じなく、とっつきやすかったです。教科書と進み方が違うこと
本書では教科書のようにエリアを行ったり来たりするような進み方ではなく、「特定のエリアごとにある程度の年代まで一気に説明し、それが終わってから次のエリアに移る」という形式でした。
そのため、いま説明されている舞台はどのエリアなのかという主語が認識しやすく、歴史初心者が迷子になりにくいような構成となっていました。
目次を見ると特徴的な構成になっていることが一目瞭然ですね。
3.本書を読もうと思ったきっかけ
今回、この本を読もうと思ったのは「キングダム」がきっかけです。
まだ50巻くらいまでしか読めていませんが、かなり熱中して読めています。
好きなキャラは超王道ですが、「羌瘣」と「王騎」です。
キングダムも史実と異なることは多分にありますが、国同士の争いや戦術、政治など現代社会に通じるものも多く、「歴史って面白い!」と興味が湧くようになりました。
4.本書を読んでの感想
学生時代は地理をメインで勉強していたので、世界史は軽く触れただけでした。
キングダムをきっかけに世界史の本を読みたいと思いつつも、あまり知識がないので小難しい本はあまり読めないだろうな、と思っていました。
そんなところにこの本を見つけました。
ちょうどKindle Unlimitedで読めたので、試しにパラパラと呼んでみたところ、あまり止まることなく最後まで読み進めることができました。
率直な感想としては、「教養としての世界の歴史をめちゃくちゃ分かりやすく学ぶことができた!」です。
この本を読んで特にためになったのは「宗教の成り立ちを学べた」と「歴史は繰り返すことを実感できた」ということです。
4-1.宗教の成り立ちを学べた
恥ずかしい話、今までイスラム教とユダヤ教、キリスト教が同じ神を崇拝しているということや旧約聖書、新約聖書の概要すら知りませんでした。この本ではそれぞれの成り立ちや宗派による争いなど、さわりだけでありますが分かりやすく説明してくれています。
この本をきっかけに各宗教について、少しだけ調べ、知識を得ることができました。
日本では日常生活で宗教についてあまり考える機会はありませんが、昨今、パレスチナ問題などの宗教紛争が活発化していますし、もちろん他人事ではありません。
興味をもって、最低限の知識を知っておくのは大事だと感じました。
なお、参考になったサイトは以下です。もしよければ見てみてください!
4-2.歴史は繰り返すことを実感できた
また、歴史は繰り返すことを実感できたという点もためになりました。
だいたいどの国でも、
①悪い王様が国民を苦しめる
②国民の不満がたまり反乱を起こす
③反乱軍が勝利し、国を治めるようになる
④元反乱軍が悪政を行う
⑤①に戻る
といった具合にループしているように感じました。
権力を持つと当初の志は消えてしまうのでしょうか。。。
武力行使という点は違えど、これはきっと現代の世界でも当てはまるのでしょうね。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というビスマルクの有名な格言がありますが、本当にそのとおりだなと思いました。
4-3.その他
世界史を通しで勉強するとイギリスの狡猾さが何度も見えてイギリスが嫌いになりそうでした。。。
どうやらネットで調べると世界史勉強あるあるらしいですね。
イギリス本国では自国のことをどのように勉強させているのか気になったので、今度調べてみたいと思います。
5.本書をおススメしたい人
学生時代に世界史を勉強していたけどもう一度勉強してみたい!
パレスチナ問題などニュースで取り上げられるレベルの歴史をざっくり押さえておきたい!
・・・などといった教養としての世界史を学びたいという方にはぜひおすすめです!
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