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元エンジニアのマーケターが考える「こんなツールが欲しい」10選

株式会社バイオフィリア(https://biophilia.co.jp/)という会社を創業し、「ココグルメ(https://coco-gourmet.com/)」というドッグフードのD2Cブランドをやってます。

自分は学生時代(10年前くらい?)から個人でアプリ作ったり、前職も外資IT起業でインフラ作ってたり、フリーランスエンジニアとして生きてた時期もあったりと、ゴリゴリのエンジニアでした。

ちなみに今でも社内のツールやシステムは大部分を自作しています。
(カート・CRM・異常検知・データ分析などなど)

しかしココグルメの事業を始めてからおよそ2年半たち、デジマなり広告をぶん回すマーケターになりました。

世間ではマーケテックなる言葉が出てきて、いろんな各種ツールがSaaSで出回ってはいますが、元エンジニアとしては正直色々思うところはあります…

「こんなツールが欲しいのに誰も作ってない泣」
「この程度のツールで月5万円だと…!」
「AI(笑)」
などなど。

ということで、
「誰か作ってくれないかなー」とか思いつつ
「自分で今度作っちゃおうかなー」とか考えつつ
ごりごりのマーケターが考える「こんなツールが欲しい」10選を考えてみました。

※自分もエンジニアなので実現不可能なものではなく、実際に作れるものだけをピックアップしています。
※会社の一事業として取り組めるほどマーケットサイズは大きく無いです

マーケティング領域にエンジニアが少ない理由と、チャンスあるよーという話

マーケになってから他社さんなり代理店さんなり、マーケ担当の人と話す機会がとても増えました。

そこで感じるのは
「エンジニアリングができる人が非常に少ない」
ということです。

特にデジマ領域はエンジニアリングが絡みやすい部分だとも思っていたのですが、マーケの実務者はHTMLすらよくわかってない人が多いです。

逆にエンジニアは、CTAの文言一つでCVRが大きく変わることすら知らない人が多いです。

これは仮説ですが
・マーケターは「売る」ということを考え抜く人
・エンジニアは「作る」ということを考え抜く人
だからこそお互いの人材の行き来が特に起こりにくかったのかなーと思ってます。


でも実はマーケ領域のエンジニアリングはチャンスがめちゃくちゃ大きいです。

・画像しかないLPを1Pマークアップするだけで10万円
・インスタのフィードを載せるツールに月5万円
この価格感、バグっているのわかりますか?

例えば10万円稼ごうと思ったら、Youtubeで30万再生するくらいの動画を作ったり、アフィで100件くらいCV出さなきゃいけないし。

毎月5万円のツールで行ったら、SlackとかGSuiteとかFreeeとかでも中規模の会社で月数万円だと考えると、行数のあたりの単価が非常に高い。
(多分100分の1くらいの規模)

なぜこんなことになるかというと
・マーケ(特にデジマ)はROIに直結するからダントツに投資しやすい
からなんです。
コストカットではなく、売上+利益に直結するROIの改善が見込めるんです。

それにそもそもの予算規模も大きい。
バックオフィスに月数万円もかけてない会社でも、毎月数百万円くらい広告費を使ってたりするので、そこに1ショット数十万や月数万円のコストアップは全然許容範囲です。

とはいえROIがわかりやすいからこそ、ダメだと思ったらチャーンしやすいので、会社の事業としてはなかなか難しい点もあるかもしれないですが…

というわけで、
もしこの記事を見てマーケテックに興味を持ってくれたエンジニアさんは、以下のようなツールの開発を頑張って見てくれれば嬉しいです。

「こんなツールが欲しい」
10選

1. LP/記事LP特化のCMS

前述の通りLPのマークアップは10万円くらいかかったりしますが、
結局その後も何度もメンテナンスする必要あるので外注している時間はありません。

記事LPでいえばWordpress化して書いているケースが大半だとおもいますが、正直速度面や細かい機能を考えるとまだまだ改良の余地があると考えてます。

2. アクセスしてきたユーザー別にコンテンツを切り替えるツール

類似ツールにKARTEとかがありますが、ぶっちゃけ高すぎるのと、デジマでやりたい部分としてはちょっと焦点がずれているかなーとも思います。

ユーザーが会員なのかどうか?
ユーザーが以前どのようなコンテンツを読んでいたか?
に合わせてLP / 記事LPをコントロールできるとCVRは明らかに上がるかなーと。

逆にいえばそれだけ切り出して使いたい。

3. ユーザーヒアリングを簡単にできるツール

事業を始めてある程度の期間経つと、コンテンツ作りやマーケ施策作りのアイデアが枯渇してきます。

そこで重要なのがユーザーヒアリングですが、今は地道にメールでやり取りするくらいしか方法がありません。

Spirとか使えば良いのかもしれませんが、お客様に対してテンプレ感があるやりとりは若干抵抗があるので、コミュニケーションがやわらかーく見えると良いかなーと思います。

あとはクーポンあげたりギフト券あげたりも自動化して欲しい。

4. 改行を綺麗に整えてくれるツール

かなりマニアックですがLP/記事LPで改行が変なところに入っているとかで簡単に離脱率が上がります。

デバイスの画面サイズがばらばらの現代では最適化は必須ですが、文章のレスポンシブ化は忘れがちなんですよね。。。

今の技術なら言語解析で文節を理解して読みやすく分割するのとかできそうなので、JSタグ置くだけで綺麗になるなら最高です。

5. 画面遷移のラグをめちゃくちゃ高速化してくれるツール

「画面遷移がひとつ増えればお客さんが減る」なんてよく言われますが、縦に長いサイトもぶっちゃけどうなの?というのもあります。

だからこそラグを極小化できるような画面遷移がSPAとかで実現できるなら、もうちょっと変わるかもしれません。

今でも記事LP→LP→確認画面→完了画面と遷移はあるわけで、ここも毛づれるのであればCVR10%くらいは上がりそう。

6. 画像ファイルを最適化してくれるツール

LPやクリエイティブで画像ファイルは量産することになりますが、ファイルサイズの圧縮やサイズの最適化・バリエーション作りなどは正直面倒です。

特にLPはサイズ対応やWEBP対応・SVGやテキストと絡めて軽量化するのは、手動だと流石に大変なので、どうにか自動化したい…

7. クリエイティブ量産ツール

クリエイティブ作りは一番重要ですが、イラレやフォトショでいじるのは流石に管理が大変。
自分もおんなじようなイラレファイルが大量にPCに眠っています。。

canva使えよ!って話ですが、canvaはcanvaで若干ずれているんですよね、、、クリエイティブ作りに特化した機能を詰め合わせたツールが欲しい・・・

8. 価格を最適化してくれるツール

忘れられがちですが商品価格は実は一番インパクトの大きい変数です。
低すぎてもダメだし高すぎてもダメ。

現代は古典経済学のような単調な曲線になっていない可能性も高く、データを元にうまく最適解を見つけたい。

クリエイティブのクリック率やLPの繊維率などの反応率を統計取ったら最適解がわかりそうな気がします。むずいけど。

9. 他社クリエイティブの自動収集ツール

競合に限らずさまざまなジャンルのクリエイティブ収集は重要ですが、毎日やるには時間取られすぎるし、日常業務とバランス取るのは難しい。

だからこそ自動で収集しておいて欲しいんですよね。

リスティングなりGDNなりに限定したものだと情報が偏ってしまうので、いろんな媒体を集め続けたい。

10. チャットボットの運用ツール

マーケツールとしては黎明期なので、もっとうまく使える気がします。

・既読状況がわかる問い合わせツール
・FAQの自動化
・ナーチャリング
・コンテンツ発信
などいろんな用途に使えますが、全部を扱ったコントローラーは存在しない認識。仕様がころころ変わるのでむずいですが。

マーケツールを作る時の
3つのポイント

(自分も使いたいので)誰かが作ってくれることを信じて10選をピックアップしたので、マーケターの立場からツール選定時に気にしているポイントも紹介します。

  1. 効果測定が可能であること

  2. 簡単にON/OFFができるものであること

  3. トライアルのハードルが低いこと

HPからサクッとトライアルに申し込んで、JSタグ埋めるだけで簡単に始められて、ROIがちゃんとわかって、ダメだったらすぐ辞められるのが一番ありがたいです。

逆にオペレーション側とガチガチに連携する必要があったり、システムの作り込みが入ったり、営業さんとの打ち合わせが入ったりはしんどいです。
※ビジネス的には難しいですよね、、、

まとめ

マーケ領域はDXされてない部分が多いのと、投資ハードルが低いので、強強エンジニアの方は是非ツールつくってみてください…

お待ちしております。

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