保存 | 2022-05-31
食品の保存方法には塩蔵、糖蔵といったものがあります。我が家ではこの時期になると青梅を糖蔵します。塩蔵、糖蔵というのは食品の水分活性を下げて微生物の発生を抑制することで腐りにくくするというものですが、本当にちょっとした雑菌が入るだけでも漬梅は濁ってきますし、この世は微生物天国だなということがよく分かります。これから梅雨の時期に入ると一気に食中毒が増えるわけですが、ここ数年コロナの影響で消毒、手洗いが徹底されていた影響で抑制されていた食中毒被害は引き続き抑えられるのでしょうか。実際、これまでいかに多くの人が汚い手で食事をしていたのかと考えると恐ろしいわけですが、まあ感染症や食中毒というのはそういった学習を通して抑制されてきたわけで、今後増えなければOKということにしておきましょう。
さて、インフレーションの話題が早くも飽きられつつありますが、食品を始めとする身近な商品の値上げはこれからですし、世界を巡り巡ってやってくるであろう物価上昇もこれからが本番です。比較的保存の効く穀類、豆類などを主食にしていればまだしばらくは、という思惑も上手く行かなそうですし、日本にはお米があると言われていますが、農作物は天候に左右されますし、ここにきて冷夏などで不作などにならないとも言えないわけです。まあ悪いシナリオばかり追っていても仕方ないのですが、あり得る悪い出来事には備えておきたいというのが人情でしょう。味噌と米さえあればなんとかなるというのはまあ実際に自炊をしていると分からない話でもないのですが、そんな大きな食生活の変化に耐えられるのかというとなかなか微妙なのではないでしょうか。
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