三寒四温 | daily
冬から春に向け、段々と暖かい日が増えていくことを三寒四温と言いますが、先日アイドルのSNSアカウントのリプライ欄を見ていたら、さむ~い、という投稿に対し、三寒四温だね(顔文字)というコメントが付けられており、言葉を知っていることと、それを適切なタイミングで適切な相手に届けるというのは教養だけではなくセンスも必要なのであろうなと思った次第です。同じように、演説に何の引用をするのか、何へのオマージュを入れ込むのかなどというのもセンスが問われるわけで、コミュニケーションというものの難しさや面白さを考えさせられる機会の多い昨今です。
日本的には年度末であり、確定申告も無事に延期になりましたし、世間的には卒業式と退職の季節です。金曜夕方のサイゼリヤに行ってみると高校生が別れを惜しんでダラダラと過ごしているのを観察でき、株主としては微笑ましいというよりは回転率を下げないで欲しいという浅ましい気持ちになってしまいます。蔓延防止等重点措置も間もなく明けますが、コロナ禍も2年という期間を経てすっかり世に定着した感があり、歩いていると目に入ってくる飲食店の貼り紙もすっかり慣れてしまった感が滲み出ております。まあ実際のところ飲食店の閉店時間が早くなった、お酒が飲めない、という不便さもまた、家飲みへの移行などでなんとなく適応してしまっているようですし、人間というのはなんだかんだと言いつつも順応する生き物なのだということを実感できる期間だったなと思います。
ここから先は
九段下パルチザン / ビブリオテーク・ド・キノコ・マガジン
九段下の図書室・ビブリオテーク・ド・キノコを主催するふたりが発行する書籍と読書・蔵書に関するマガジンです。購読後1ヶ月無料で読むことができ…
九段下・Biblioteque de KINOKOはみなさんのご支援で成り立っているわけではなく、私たちの血のにじむような労働によってその費用がまかなわれています。サポートをよろしくお願いいたします。