戦争がはじまってから、終わるまで。|BiblioTALK de KINOKO vol. 010
この告知は、うでパスタが書く。
この記事は、ウィークリー・マガジン「九段下パルチザン」の定期購読者限定YouTubeLIVE配信の告知記事です。
YouTubeLIVE配信「BiblioTALK de KINOKO vol. 010」は、2021年3月22日(月)20:00より配信予定です。配信URLはこの記事の末尾に掲載されています。
仕事を休んでフェスに行くだけなのに「参戦!」とか投稿するひとのことについてはすでにブログで書いています。
簡単にいえば、いやおまえはむしろ戦場に友を残して朝から高原で音楽を聴きながらビール飲んでるだけやないか、というようなことだと思います。社会にも人生にも同時にいくつもの前線があって、我々もまた同時に複数の前線においてつねになんらかの兵務にあたっておるわけですけれども、朝から高原で音楽を聴きながらビールを飲んでいる人間がなんらかの前線で危険に身をさらしているかといえば、まぁたとえば生涯年収ではどうか平均以下で終わってほしいと願うものの、案外こういう人間は派手な仕事をしてそこそこ金を稼いでもいるようです。
この社長はいずれYouTubeLIVEに呼び出そうと思っています。
さて、私たちが九段下に私設図書室「ビブリオテーク・ド・キノコ」を開室し、ウィークリー・マガジンの「九段下パルチザン」を創刊してからこの三月で二年が経ちました。
そして昨年のいまごろ、延長された緊急事態宣言のただなかでキノコさんと私はビブリオテーク・ド・キノコからのYouTubeLIVE配信を開始します。いまでは過去のまとめも出ておりますが、まぁ最初の荒さは見逃していただくとして、毎回ほとんど記憶がないレベルまで酒は飲みながらも「こいつらは下ネタにも走らず三時間ものあいだ喋り続けることができるんだ」という一定の評価を頂戴しているということが、売上からは察することができます。
特にみんなを勇気づけようとか、frontlinesで働く皆さんを応援しようとか、そういう特定の思想に染まらず「自殺は倫理的か」みたいな話を続けられたことには少なからぬ誇りも感じるところです。
さて、今月のYouTubeLIVE配信・BiblioTALK de KINOKOでは、ウィークリー・マガジン第一〇〇号発行を目前に(「目前」といってもたぶん五月のことになりますが)、我々は何のためにこの図書室を起ちあげ、ウィークリー・マガジンを発行し、デイリーを無料配布し、そしてYouTubeLIVE配信を続けているのか、その目的はどの程度達せられて、これからはどういった戦いに身を投じていくのかということを適当に語ります。エヴァンゲリオンでいうと「第21話 ネルフ、誕生」にあたる回だと思っていただいて構いません。
日本はもう六〇年以上ものあいだ、戦争を知りません。
しかしこの一年、誰もそれを「戦争」という言葉では呼びませんが、私たちが「国民」として一丸となりひとつの戦いを戦ってきたことを否定するのは難しいでしょう。
私たちはみなひとりであり、ひとりびとりの戦いを戦うことで生を全うするという仮定のうえに、さらに「国家」なるものがありそのために我々は徴発され、指揮されて戦うことがありうるのだろうか?この一年の経験からするならば、答えは「どうやら是」であるようです。
「パルチザン」は党派性の強い、という意味ですので、私たちはそもそもその当時より闘争を胸に秘めて、この図書室事業をまさに我と我が身を切り刻み、その血を大地に注ぐように損をしながら維持・進行をしておるわけであります。
ではいまさらながら、その闘争とはいったい何なのか、それはこの二年でどこまで進んだのか、戦況は、そしてこれからの戦いとはいかなるものなのか、それを私たちがみずから適当に語ります。
(以下、配信URL掲載)
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