BiblioTALK de KINOKO vol.025のお知らせ|2022-09-26
この告知は、うでパスタが書きます。
このところ、具体的にはおそらく家を買おうと動きはじめて厳しい現実を叩き込まれてから、いわゆる「中年の危機」というものに苛まれています。
これは身も蓋もないことを言ってしまうと、「もうすでに自分の人生はピークアウトしてしまい、これから先には誇れることも達成できることもないのではないか」と察して著しく覇気や鋭気を削がれてしまった状態のことです。やはり人間には希望が必要、つまり「まだまだこの先におもしろいことがあるかもしれない」という希望が生きていくためには必要なのでしょう。
世には蕎麦を打ったりスパイスからカレーをつくったりしはじめる中年男性のことをあざ笑う風潮がありますが、こうした中年男性はみな人生の目線を下げ、一歩一歩やっていけば確実に到達できるゴールだけを見つめることで中年の危機を脱しようとしているのですから、まぁたしかに惨めなものですが、その嘲笑はいずれあなたにも跳ね返ると思います。
先日は、こんなお尋ねを私の質問箱へいただいていました。
やや整合もとれていないお答えで恐縮なのですが、要するに私は蕎麦打ち・スパイスカレーおじさんたちとおなじ危機を共有しつつ、まだ細々と未来に野望の灯をつなぎたいと思っている段階、つまり危機のただ中にとどまっております。
先日、めずらしく知人のご夫婦と長々ランチをご一緒しておりましたら、そちらのおふたりは「まだ叶えたい夢をニューヨークへ置いてきた。夢は10年にいちどぐらいの時間がかかるが、叶えればまた次が見えてくるというもの、生きている限りその夢は叶えていかなければならない。私たちは帰国してもうすぐ10年になる。そろそろアメリカへ帰らなければならないと思っている」と仰っていて、私はその場で気絶しました。
そうか、人生の意味とか生きている理由とか、いろいろと言葉を連ねて考えているフリをしているうち、自分は「夢をかなえるために頑張る」という基本的な原理、生き方をなおざりにしてこんな歳になってしまった、こんな汚いおじさんになってしまったのだと、気を取り直したあとで私は泣きました。
おかげさまで家も建ったので致死量の出血も止まり、こどもも順調に大きくなってくれているので時間にも少し余裕がとれるようになってきました。さて、ここからもういちど戦略的な出直しを、おそらくこれでいよいよ人生で最後の戦略的な取組をイチから始めようというとき、これが若い頃のように夢や希望でばかり膨らんだ無理筋のそれではいけませんので、よくよく考えるということと同時にやはり風を待たなければならないということもあるのでしょう。しかしそもそも「夢」を失ってしまったという後退は大きく、いまようやく気付いたとはいうもののまだここからどれだけ時間がかかるかは分かりません。
そんななか、若い頃とは違ってすぐにも着手できるのは「金をつくる」ということです。いま激しく自省する機会をあたえられたことには深く感謝しつつ、心の他の部分では猛烈に金を稼いでいきたい、この先にふたたび浮かびあがる夢がどんなものであっても金には邪魔されないよう圧倒的な富を築くことを、あたかも蕎麦を撚るように、鍋の底でスパイスを擦るかのように継続していきたいというようにあらためて考えております。この世は地獄です。私はこの危機を脱するためにまず金を燃やしてでも灯りをとらなければなりません。私のいまの生活を「プチFIRE」と呼んだ彼の者を必ず見返さなければならない、そのように思います。
明日の2022年9月27日(火)夜は20時よりYouTubeLive配信をおこないます。
配信はいつもの通りこのマガジンを定期購読していただいているみなさん限定とし、そのURLはこちらのノートの末尾、有料部分に掲載することとしますが、同時に配信されるツイッターのスペースはどなたも聴いていただくことができます。
【スペースへのリンク】
https://twitter.com/i/spaces/1rmxPkZAYmqJN
なお、YouTubeでは後追い視聴やアーカイブ視聴が可能です。
配信中はノートへの「サポート」に寄せられたコメントやお尋ねにお応えし、「質問箱」へいただいているご質問に回答しています。
皆さまのご参加を心よりお待ち申しあげております。
(以下、定期購読者限定部分にYouTubeLIVE配信URLを記載)
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