マモノYouTube/サマー・バケーション|weekly
今週は、うでパスタが書く。
さて、いわゆるところのソーシャル・ディスタンシング、およびリモートワークと在宅勤務にまつわるエトセトラに鑑みて「まさに機を見るに敏」とばかり始めた九段下ビブリオテーク・ド・キノコの一日一組限定レンタルオフィス「ビブリオテーク・アイソレイテッド」が不評だ。
私たちはとにかくモノを売るということが苦手で、このnote自体もう三年近く前に「やりましょう」と言って私がなした大言壮語に対し、業績はいまだに七〇パーセントも劣後したまま二年目の半ばにさしかかってしまった。
もっとも私はこれをもって「まったく何もないところからストーリーを練り上げてくる能力ってすごいなと思ってて、何なんだろうなあのひとは、っていつも感心してますよ」と仕事の相手に言われたことがあり、これはクリエイティブというよりは詐欺の才能がある、山師的であると言われたのだと思う。
キノコさんには申し訳ないことをしたと思っているが、ゆえに前月比成長をつづけることはいまも非常に重要である。
しかしその反面、定期購読者向けの特典として限定公開しているYouTubeLiveは好評だ。
そもそも毎週六〇〇〇文字とかのテキストを読み続ける持久力がある異常なセグメント向けとは言うものの、そのへんのおっさんが二時間あまりにわたって酒を飲む映像を見るひとがいるというのは新鮮な驚きであった。
ライブ配信の初回はZoomを使ったのでアーカイブをご覧いただくことはかなわない。いきなりキノコさんが横になって寝てしまったり私が吐いたり、どちらもそれ自体めずらしいことではないのだが配信としては緊張感のあるものになった。
二回目以降は以下のエントリーにあるURLからいつでも視聴いただくことができる。
YouTubeに場を移して仕切り直した一回目のテーマは「いま人間が宇宙を目指すことにどんな意味があるのか」というもので、前回の反省もあってこれはなんとか形にすることができた。後半音声が途切れてお聞き苦しいところもあるが、概ね好評である。
直近の二回目は以下の日程でおこなったのだが、直前にキノコさんが病に伏してしまい、急遽テーマを変更して私がひとりで二時間半にわたり「バブルを怖れる必要がない理由」について喋った。非常に迂遠な論理ではあったが、私と酒を飲むとこういう感じだというのはよく伝わったのではないだろいうか。
第三回目の配信は八月の中旬、みなさんが夏休みをとっている頃を考えている。テーマは「死」。
地域によってはお盆の時期でもあり、さて社会において自死は許されざる罪であるのか、それはなぜか、では仮に死が我々のものでないとするならば、生もまた我々のものとはいえないのではないか、というようなことを話していきたい。
詳細は追って公開されるnoteを静かに待たれたい。
次に、私たちの夏休みについて告知をおこなう。
Bibliothèque de KINOKO Weekly Magazine「九段下パルチザン」は盆暮れにそれぞれ二週ずつの休刊を設けている。それ以外に休刊がないとは言っていないが、この時期だけはあらかじめことわって休むことになっている。
この夏の休刊は以下の通り。
2020年8月15日(土)キノコ →休刊
2020年8月22日(土)うでパスタ →休刊
お気付きの方もいらっしゃるだろうが休刊にもかかわらずこの間にYouTube配信を予定しており、「配信してる暇あるじゃねぇか」というワケなのだが、結局はnoteを書くより配信の方が楽だという、こういうことに尽きる。
それとなく「夏休み」というNGワードをここまで何度か織り込んでみたが、みなさんの夏休みはどんな様子だろうか。
感染拡大への怖れから実家への帰省を控え、さりとてGo Toもしにくいので…という方も少なくなかろうと思う。そもそもお子さんのいる世帯では散々っぱら休校になったがために子どもの夏休みがほとんどなくて、それどころではないというところも多いのかもしれない。まったくとんでもないことになった、というその気持ちにはもちろん私も同感だ。
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