中央銀行その1 | daily
金融に少しでも関心がある、あるいは携わっている、または自らの資産でリスクを取っている人であれば中央銀行が何をしているのかというのを知らないということはないでしょう。いちおう義務教育の社会の時間にも習ったような気がしますし。義務教育課程を卒業している人は遍く知っているという仮定が成り立つのではないでしょうか。
なんとなく、日本銀行券を作っているところでしょ?と思っている方もいるようなのですが、それは造幣局です。さておき、金融危機になると出てくる中央銀行による救済という話とそれとセットで出てくる、企業のモラルハザードという問題があります。某航空会社は運輸のインフラを担う企業として存続はすべきなのかもしれないが、現経営者層が何の責も問われないのはおかしいだろう、という話です。他の企業でも自社株買いを批判する話が出てきているのもこうした流れの一環でしょう。
資本主義においてモラルハザードを問うというのがどういうことなのか、というそのインプリケーションがキノコにはまだすんなり理解できないのですが、巨大企業や社会インフラを担う企業の存続、社会的な影響力、そして中央銀行という謎の銀行による救済スキームなど、学ばねばならないことはまだまだ多いなと思います。
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