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決断を下すときに思い出したい聖書の言葉
人生は選択の連続だと言われます。朝起きてから、夜寝るまで、さまざまな選択をしながら一日を過ごしていきます。その多くは直感的な判断ですが、意識的によく考えて決断を下さなければならないこともあります。
特に大切な決断を下すとき、私にとって助けとなっている聖書の言葉をいくつか紹介したいと思います。
あなたがたのうち、知恵に不足している者があれば、その人は、とがめもせずに惜しみなくすべての人に与える神に、願い求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう。
私にとって、決断の第一歩は、自分には十分な知恵がないと認めることであり、次に神の助けを求めることです。
心を尽くして主に信頼し、自分の分別には頼らず 常に主を覚えてあなたの道を歩け。そうすれば 主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる。自分自身を知恵ある者と見るな。
わたしは、あなたがたに悟りを与え、行くべき道を教えよう。わたしはあなたがたに目を留めて、助言を与えよう。
「神頼みなどしないで、自分の力ですべきだ」と考える人もいます。でも、これは何についても言えることですが、たとえばギターを弾きたいと思う人は、誰からのインプットも得ずに自分の力で弾き方を生み出そうとはしません。
教本やYouTubeなどで学んだり、ギターを弾ける知り合いに相談したりすることでしょう。さらに真剣に学びたい人は、教室へ行って先生から教わると思います。神はそんな先生のように、私たちを導き、助言を与えてくださいます。
あなたのみ言葉はわが足のともしび、わが道の光です。
私は、人生の教本である聖書には何と書いてあるかを思い出すようにしています。直接的な助言の他にも、成功や失敗の事例がたくさん書かれているので、決断を下す際に大いに参考になります。
よく相談しなければ、計画は倒れる。多くの助言者によって、それは成功する。
信頼できる助言者に相談するのもいいですね。それが大切な決断であれば、一人ではなく何人かの人に相談したほうが、さまざまな角度から物事を捉えられます。
しかし、彼はこの長老たちの勧めを捨て、自分と共に育ち、自分に仕えている若者たちに相談した。
「彼」とは、ソロモンの後を継いで王となったレハベアムです。北部の諸部族が重税・重労働の軽減を訴えてきたので、まず生前のソロモンに仕えていた長老たちに相談してみると、彼らの要求に応じるよう勧められました。
しかし、それが気に食わなかったようで、自分に仕えている(圧倒的に経験不足の)若者たちに相談したところ、逆にもっと厳しくするよう勧められ、そのとおりにしました。その結果、北部の諸部族は離反し、王国が分裂してしまったのです。
正しい人と相談することや、その決断の影響を受ける人たちを思いやることの大切さがよくわかる出来事です。
いっさいのことを、愛をもって行いなさい。
特に、誰かの人生に大きな影響を与えるようなことなら、愛をもって決断しているだろうかと自問すると良いでしょう。
あなたは自分が抱いている確信を、神の御前で心の内に持っていなさい。自分の決心にやましさを感じない人は幸いです。
「心にやましさを感じない」は、他の日本語の聖書では「自分を責めない」「自分自身をさばかない」とも訳されています。
決断をいったん下したら、いつまでも迷っていないで、確信をもって実行に移すことは大切です。
主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。
自分の計画がうまく行っていないように思えるとき、神はそれをも包み込む大きな計画、私たちに平安と希望を与える計画を持っておられることを思い出してください。
神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。
私がこれまで決断を下す際に不安を覚えたことは何度もありますが、この言葉には大いに助けられてきました。
これらの聖句が、皆さんが失敗を恐れずに決断を下し、確信をもってそれを実行していく助けとなりますように。