第9回目 ~イエスの子供時代①~
今日は、イエス・キリストの子供時代についてお伝えします。
前回は、家族でエジプトへ逃げたところまででした。
彼らは、イエスを殺そうとしたヘロデ大王が死ぬまでエジプトに留まっていました。そして再び、ヨセフは夢で語られます。
「立って幼子とその母を連れてイスラエルの地に行きなさい。幼子のいのちを狙っていた者たちは死にました。」
そこで、ヨセフは立って幼子とその母を連れてイスラエルの地に入った。
マタイの福音書 2章20~21節
また、「立って」です!
この時もヨセフ達は、聞いてすぐにエジプトを発ったのでしょう!
主への信頼の深さがわかりますね。
そして彼らはナザレの町へ戻りました。
イエスはそこで、ヨセフ、マリア、4人の弟と、妹達と30歳まで過ごします。
実はイエスの子供時代の事は聖書には殆ど書かれていません。
ただ、ルカの福音書に一つの出来事が記されていますが、とても興味深いのでシェアさせていただきますね。
イエスが12歳になった年、過越の祭りというユダヤ人の大切な祭りのために、ヨセフ達はイエスを連れて、親戚や知人と共にエルサレムに行きました。
そして、祭りの期間を過ごしたあと帰路についた時の事です。
彼らは途中でイエスがいないことに気がつきました。
恐らく多人数のグループで移動していたので、中にいると思いこんでいたのでしょう。
(まぁ、あるあるですね)
ヨセフとマリアはイエスを探し回りながら、結局エルサレムへ戻り、やっと3日後に彼を見つけ出します。
イエスは宮(神殿)の中にいました。
そして三日後になって、イエスが宮で教師たちの真ん中に座って、話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。
聞いていた人たちはみな、イエスの知恵と答えに驚いていた。
ルカの福音書 2章46~47節
なんと、イエスは宮で、教師達のグループの話の輪の中に入っていたのです。
【少年イエスと学者達:フランツ・フランケン 1587年作】
ここで、ユダヤのある意味すごい習慣について触れていきたいと思います。
ユダヤ人の男の子は13歳になると成人として認められました!
これは社会人になって、お酒OKとか、結婚して良い、とか言う現代の成人の意味とは少し違います。
12歳より準備をして、13歳になると「律法の子」([ヘブル語]バル・ミツウァー)となる・・・
これは、人生の中心となる旧約聖書を読み、
ユダヤ人の戒律を守り、
〜自分自身の行動に責任を持てる〜
という意味で成人と見做されるのです。
そして正式にシナゴーグ(ユダヤ人の礼拝が行われる場所)の一員にもなり、学ぶ者は教師に話をしたり質問したりすることも許可されます。
教師達は、イエスの知恵と答えに驚いていました。
彼はもう、ユダヤの大人の準備ができていた、という事ですよね…と言うか、遥かにそのレベルを超えていたのでしょう。
この箇所の前にこのような事が記録されています。
幼子は成長し、知恵に満ちてたくましくなり、神の恵みがその上にあった。
ルカの福音書 2章40節
イエスはユダヤ人として教育を受けており、両親からも律法(当時は巻物で、旧約聖書とユダヤの戒律のことを示しています。)を学び知識が蓄えられ、それらを用いて答えることができるほどまでに成長していたということです。
〜イエスは神の子であったけれど同時に、
この世で、人の子として存在していたのだなと思えるところです。〜
さて、私達は、12歳になるまでに、子供を自分に責任が持てるように育てられるでしょうか?
すごく難しいように思えますが(;^_^A
イスラエルの教育水準が高いのは、このような歴史的背景も絡んでいるのだと思いました。
さてこの後、イエスは驚くべき事を両親に告げるのです。
それはまた次回に!
Have a nice day!
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