第19回目~サタンの誘惑④~
第19回目~サタンの誘惑④~
さていよいよ今回は、イエスが受けたサタンの3つの誘惑の最後です。
1つ目荒野の誘惑(第15回目をご覧ください)
2つ目神殿の誘惑(第17回目をご覧ください)
3つ目は「高い山の誘惑」です。
悪魔はまた、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての王国とその栄華を見せて、こう言った。「もしひれ伏して私を拝むなら、これをすべてあなたにあげよう。」
マタイの福音書 4章8~9節
① まず今回のサタンの発言ですが、興味深い事を言っています。
サタンがあげると言っているのは「この世の全ての王国」でした。
あげる、という事は現時点で所有している、という事を表します。
この事が起きたのは、西暦30年頃。
この時にサタンは、この世の全ての王国は自分が所有しているように言っています。
これはどういう事なのでしょうか?
この世は人間が治めているのではないでしょうか?
答えは、
☆見た目には、人間が治めている。
☆しかし、霊の領域では、サタンが治めている。
と言う事なのです。
(これについては旧約聖書に遡りますのでまたいつか…)
この世は、理不尽な事や、問題だらけだ、と思われたことはありませんか?
神様がおられるならなぜ解決してくれないのだろう…?
そういう思いにもつながることも。
それは、
霊的にサタンがこの世を治めている事で、私達は神様なしのままでは、サタンからの霊的な影響を知らず知らずのうちに受けっぱなしである、という事なのです!
サタンはその霊の領域で、この世をイエスにあげる、と言ったのでした。
② この世をもらえる、というのは何を指しているでしょうか?
これは、権力を指しています。
サタンは、その権力を今は自分が持っているけれども、イエスにあげると言いました。
ですが、条件付きです。
〜もしひれ伏して私を拝むなら〜
再び、アダムとエバに降りかかったのと同じ種類の誘惑が投げられました。
イエスに対しても、神様ではなく、サタンの言う事を聞くように、仕向けました。
これは、権力はあげるけど、権威は譲らない、
力はもらえるけれど、サタンの下におさまったまま、という意味です。
そもそもイエスの目的は何だったでしょうか?
この世に来て、神から遣わされた者として、人々に神のみ国を解き、救い、導いていく。
イエスがしようとしていた事に先駆けて、サタンは一見同じような「結果」を差し出したのでした。
この世に対する権力を手っ取り早く得られたとしたら、イエスの目的は早く実現しそうに見えませんか?
つまり、結果が同じであったとしても、神の方法ではないものを選ばせようとしていたのです。
そこでイエスは言われた。「下がれ、サタン。『あなたの神である主を礼拝しなさい。主にのみ仕えなさい』と書いてある。」
マタイの福音書 4章10節
〜イエスの答えたみことばは申命記6:13です〜
イエスと神様の関係は崩れませんでした。
自分の考えで成し遂げるのでなく、神の手段でやることから離れませんでした。
別の言葉で言えば、自分の業績、賞賛を受けることを選ばなかったのです!
今回、この事を書きながら、今の私達も、この「手段」を時々、適当にしてしまう時があるように思いました。
目的を達成することばかり考えて、手っ取り早い方法や、コネやお金を使ったり心が伴わない形で物事をやっていったり、また一度でも本来の目的からずれている事をやってしまった事で、そのことが当たり前となってしまう事などないでしょうか?
(私毎で恐縮ですが、食品添加物に関して、そう思う事があります…)
サタンもイエスの目的に合わせて巧妙に誘惑してきましたが、イエスはやはり、人として、聖書のみ言葉で対処されました!
「聖書のみ言葉の宣言」
このやり方は、サタンに必ず勝利できる方法です!
私達も、神様に従う事を選ぶことで勝利ができるのだと言うことを、さらに確信させてくれます。
次回は、この高い山の誘惑を、時代背景に照らし合わせて見ていきますね。
更に深い意味が見えてきます。
Have a great day!
※定かではないのですが、イスラエルには誘惑の山と呼ばれる場所があります
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