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第17回目~サタンの誘惑②~

前回は、イエスが受けたサタンの3つの誘惑からまずは1つ目をご紹介しました。
(詳しくは第15回をご覧ください。)

今回は2つ目、「神殿の誘惑」に進みます。

すると、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の頂に立たせて、言った。「あなたが神の子なら、下に身を投げてみなさい。『神は御使いたちに命じて、その手にあなたをささえさせ、あなたの足が石に打ち当たることのないようにされる』と書いてありますから。」
マタイの福音書 4章5~6節

この「神殿の頂」と書かれているところは、当時ユダヤを治めていたヘロデ大王がエルサレムに再建した神殿を指しています。

その神殿から飛び降りろ!…

実はこの誘惑の意味を理解するには、当時のユダヤ人の中にあった言い伝えを知る必要がありました。

〜神殿のてっぺんにメシヤ(救い主)が現れる。
しかも、落ちても傷を受けない。〜

というもので、サタンはそれを利用して誘惑したのでした。
もし、イエスがその誘惑に乗ってしまっていたとしたら、どうなったでしょうか?
きっと、ユダヤ人の間で、この人がメシヤだと認められたことでしょう。

この神殿の誘惑には、3つの大切な意味があります。

① まずこれは、イエスの名声を上げることへの誘惑でした。
「言い伝えの通りに飛び降りたら、神の子だと証明されるから、是非やってみなさい。」

前回でもお伝えしたように、イエスが神としての力を使う目的は、自分自身のためではなく、真理を教え、他の人を助けるためのものでした。

つ・ま・り、サタンは1つ目の誘惑に続いて、再びイエスに神を無視した形で行動させて、自分自身の名声、プライドを高めさせようとした、と言うことになります。

②  サタンはイエスの2つの性質を崩そうとしていました。
イエスの2つの性質とは、

☆神であり
☆人である

です。

以下のようにも聖書に書かれています。

キリストは神の御姿である方なのに、神のあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられました。人としての性質をもって現れ、
ピリピ人への手紙 2章6~7節

神が人間として来る。
それは人間に〜神の権威〜が与えられることを意味します。

実は、サタンは天使(御使い)で、元々神に仕えていた者でした。ですが、神に反抗したために地に落とされ、サタンとなりました。(これも聖書に書かれています。)

これはとても大事な情報です!

御使いは神が創られ存在。
つまり、権威の領域では神に逆らうことができません。

となると、
神がこの地に送られたイエスによって、
人間が真の姿に目覚め、神に従うようになったら、サタンは人間に太刀打ちできないようになる…

サタンはそれを恐れていたのです。

そこで、イエスが神を無視して行動することによって、イエス自身が神に従わない、神の権威のない者となる事を、サタンは望んでいたのでした。

これらの事から、イエスという存在がどれだけサタンにとって脅威なのかがわかりますよね。

しかもそれだけではありませんでした。

サタンは、イエスを通して私達人間が神を知る事にも大きな恐れを感じていた。

先ほども書きましたが、ここはとても重要だと思います。

恥や恐れ、落ち込み、怒りや悲しみ、憎しみ、またプライド、自己中心などありとあらゆるよくないものを持ってこようとするサタンに対して、サタンが絶対に勝てない三位一体なる神を私達が受け入れるとどうなるのか…?

ちょっとワクワクしませんか?

というわけで、この神殿の誘惑の3つ目は次回、ご紹介しますね。

Have a nice day!



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