第3回目 〜イエスの誕生①〜
前回、イエスの系図のことを書きました。
今日は更に、その系図の正しさに触れていきます。
注目すべき箇所が系図の最後の文章にあります。
ヤコブがマリアの夫ヨセフを生んだ。キリストと呼ばれるイエスは、このマリアからお生まれになった。
マタイの福音書 1章16節
これを見たら、通常は、イエスの父はヨセフ、母はマリアだと思いますよね。
実はこの書き方に、イエスの 驚くべき秘密 が隠されています。
系図は、基本、父親と息子という形で血筋がつながっていきます。
この箇所の前までは、「○○に○○が生まれ」というような表現になっているのに、イエスのところに来ると突然、
「ヤコブにヨセフが生まれ」ではなく、
「ヤコブに*マリアの夫ヨセフ*が生まれ」となっているのです。
これは何を意味しているのでしょうか、、。
マリアはヨセフと婚約をしていました。
婚約時代のある日のこと、ガブリエルという天使が、突然マリアのところにやってきます。
しかもいきなり、
「おめでとう!神からの恵みで、今日あなたは身ごもって男の子が生まれます。その子をイエスと名付けなさい。」
と彼女に言いました。あまりに突然な話…
マリアは思わず聞き返します。
「私は処女で、まだ結婚していないのにどうしてそんなことが起こり得るのでしょう?」
その答えが以下でした。
御使いは彼女に答えた。
「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます。
ルカの福音書 1章35節
つまりはやい話が、〜マリアは処女のままでお腹に子供が宿る〜という事になるわけです。
話を婚約者のヨセフに移します。
マリアがこの預言を受け取った時、親戚のエリザベツの所に半年ほど滞在していました。
そこから帰ってきたら、何とマリアが妊娠している 。
それを知ったヨセフはどう思ったでしょうか。
普通なら、怒り狂うか、超傷つくか…
どう考えても受け止める事は困難ですよね。
ですが、彼もまた心が真っ直ぐな人でした。自分自身もさることながら、マリアが世間のさらし者にならないように、という意味において、婚約破棄を考えるのです。
しかし、そんなヨセフにも天使は現れます。
彼がこのことを思い巡らしていたところ、見よ、主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフよ、恐れずにマリアをあなたの妻として迎えなさい。その胎に宿っている子は聖霊によるのです。
マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」
マタイの福音書 1章20~21節
神様は、マリア、ヨセフ双方に、別々の形でご計画を示されました。これら天使からの言葉に対して、この二人はそれぞれどう反応したのでしょうか。
彼らはすぐ後に言葉受け入れ、従ったのです。
それはひとえに、常識では考えられない事に対しても神様を疑うことなく信じる信仰ゆえでした。
その結果、イエスが誕生するのです。
〜つまり、最初に書いた驚くべき秘密とは〜
イエスは、神様の霊と人間の女性との間に生まれた、世界で唯一無二の神の子でした。
それ故に、ヨセフは、血筋としての父親ではなく、今で言うと法的父親、保護者、という立場であったのです。だから、系図に記される書き方が通常の書き方にはならなかった。
聖書は、すべての文字や文章が完璧で、記述がパズルのように繋がりがあります。
イエス・キリストは、預言された通りの経緯を経て、生まれました。
それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。
イザヤ書 7章14節
次回はいよいよイエス・キリストが生まれます
Have a great day!
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