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震える夜に
何もかもが嫌になってしまった夜
ひとり暗がりに取り残された時間の中で
慰めになるような何かを書こうとPCを開く
それなのに何も思いつかず
唯一思い出したのは
グールドのピアノ
痛みや悲しみを見つけてしまわないように
自分の心に触れないように
バッハの平均律へと飛んでいく
グールドのピアノは憂いの粒
彼のハミングが震える夜に漂う
同情でも優しさでもない呪文が
沈んだ澱を溶かしていく
ボリュームを上げ
世界から切り離されて
粒粒の連なりの中に埋もれる
<参照>
グレン・グールド Glenn Gould
バッハ Bach: 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 Well Tempered Clavier 1
No. 1 BWV846 - No. 24 BWV869 (24 本の動画)
レコード復刻/高音質
MOZREC モーツレック
https://www.youtube.com/playlist?list=PL4fp2nBS2dkMfxeP2ullttm-SDqKpBKn2