うふふ うふふ 顔を近づけて頬を上げる 見て見てってお互いに見つけたものを伝え合う あれもこれもそれも みんな輝いている ****** 朝、チシオタケらしきキノコを見つけた。 ピンクで縁がフリフリの可愛らしいキノコのイメージだったけど、この時はどこか逞しく感じた。 朝の日差しが当たっているからか、朝露で周りの植物たちがきらきらと輝いているからか、なぜか分からないけど。 なんだか笑顔で話し合っているようにくっついていて、嬉しそうな2人だなって思った。
一枚二枚三枚 何枚もの葉が重なって 森に影が覆う 一枚二枚三枚 少しずつ葉の間から 陽の光が差す ****** 直接太陽の光を受けるのと、 木漏れ日はまた異なる良さがあると思う。 陽が地面近くに届くまでに、何枚の葉を通しているのだろう。 葉や枝などが縁のようになることで、それが特別なものに変わるように見える。
じわじわと蝕んでいくように あっという間 気がつけば脆くなっていた ギリギリ繋がっているようで 頼りない線 ぷちぷちと切れる音がした ****** 近くで葉を見ていると、穴が空いたり黒くなってたり、傷がついてないものは少ない。 薄くなると繊維がよく見えて、朽ちていくのが感じられる。 それは綺麗にも見えるし、少し怖くもあり、寂しくもなる。 見る場所、時間、自分の気分によっても見え方は変わってくる気がする。
星座かな? あみだくじ? ネックレス? クモは離れて見たことがあるのかな 自分の巣の形を ****** 雨粒がつくことでクモの巣の形がはっきりとした。 どうして中心に雨粒はつかないで、 外側にだけつくのだろう。 糸の素材がちがうってことはあるのかな。 それとも雨がだんだん下に落ちて集まったものがつぶになったんだろうか。
ピンクのイルカ 朝露にきらきら 今にも水に飛び込みそうで わたしよりも自由に見えた ピンクのイルカ 草の間をすいすい 口角あげて見据えた先は きっと海がひろがっている ****** ツリフネソウの蕾がイルカに見える。 誰かから聞いたのか、自分で思ったのかは忘れてしまった。 今はもうピンクのイルカにしか見えないから。 くるくる巻いたしっぽのような所がとってもキュート。 花が開くとフリルのように派手に波打つのに、 蕾は口をつぐんでいるように固く閉じてる。 その頑なさか
灰色の曇り空とひんやりとした冷たい空気レースのように繊細な糸とビーズのような雨粒 心細さと美しさ ****** 曇り空を透かした蜘蛛の巣を見ていると、 目の前が白黒の世界のように見える時がある。 一人でどこか別の空間に入ってしまった気分。 気持ちの落ち着いているけど、寂しさをしみるように感じる。
どうも秋です あ、また暑くなった すこし下がりますね どうも秋です あれ、夏日ですか また出直しますね どうも秋です もうそろそろいいですかね ****** 久しぶりに全身真っ赤なとんぼに出会った。 まだまだ葉も色づき始めていない時期に、 なによりも森の中で赤かった。 ふと“とんぼのめがね”の歌詞が浮かんだ。 赤に染まっているのは眼どころじゃないけど、 これは徐々に色づいた色なのかな。
ひゃー 見つかっちゃったー ひゃー 見ないでよー ****** しとしと雨に、隠れているのかいないのか、 花の蕾の間で丸まっていたハナムグリたち。 雨があがって見に行くと、 そろそろと動き出していた。 観察しようとどんどん近づくと、 前脚を眼の辺りに当てて固まってしまった。 「あちゃー」と困って頭を抱えているのか、 「こわいよー」と顔を隠したのか、 そんな風に見えたその姿が愛らしかった。 本当はどういう意味なんだろう。 もう一匹はそそくさと飛んでったのに。 もし怖が
あなたへのプレゼント 水玉のブレスレット さあ 水玉が落ちないようにそっとどうぞ ****** 湾曲にぶら下がった草に均等に水滴がついていた。 まるでブレスレットみたいだった。 そのまま水が固まって、ビーズになったら素敵なアクセサリーがいっぱいできそう。 水玉落ちないでって願いながら力をぎゅっと入れて写真を撮った。
森の深くに埋もれてしまいたい 時に風に擦れる木の葉の音を聴きながら 幹や枝、葉の不規則な動きをただただ見ていたい 静けさと肌寒さに少し寂しく感じるけれど 落ち葉とふかふかの土にすっぽりうもって 心地よい安心感を感じていたい いつまでも夕方みたいに薄暗くて 時間感覚もないまま じっと土の上で木々や空を眺めていたい ****** 色があるはずなのに、色味を感じない森。 何を撮るってわけじゃないけど、 木の葉がちぎり絵の細かな紙のようで、 ふっと息吹けば飛んでいってしまいそ
ちらちらちら 風が吹くたび音が鳴る ちらちらちら 静かな森の秋の音 ****** 風に揺れるイネの花が、とても可愛らしい。 揺れて聞こえる少し乾いた音はとても軽やか。 秋の森は空気も色もどこか寂しく感じるけど、そんな中でふっと気が抜けるような気持ちになる。
透き通る花びらの薄紫 みずみずしく雫をつけたガラスのグラスのよう ****** キクの仲間の花は、蕾や開きかけが特に可愛らしいと思う。 雨粒や蜘蛛の糸がついても、すっと真っ直ぐ気高く立つ姿が美しかった。
きらきらの朝のひかり 蜘蛛の巣の糸がいろんな色に反射するのを 木の下をぐるぐる回って眺めてた ****** 前にもこうやって蜘蛛の糸の反射を見ていたことを思い出した。 朝の森。 雨の降った次の日、森には蜘蛛の巣がいっぱい。 蜘蛛の巣って虫やゴミが引っかかってたりして少し汚い印象もあるけど、 光が鮮やかに反射的にするこの様子はそんなことを忘れる。 そうだった、私はこれが好きだったんだって気づいた。