えばとん情報2024.11.28 「贅沢」ってなんだろう?
昼の休憩時間、しばらく訪れていなかった定食屋へ足を運ぶと、日替わり定食が値上がりしていた。650円から750円へ。これでも十分、良心的な価格である。同じ価格の高騰でもフットボールの現場はちょっと事情が異なる。
◇
チケット代の値上げ
ファンが肩を組み抗議へ
今週末、マン・ユナイテッドvsエバトン、リバプールvsマン・シティのゲーム前、ファンが団結してプロテストを決行する予定とのこと。
世界で視聴できるようになったフットボール、極東の我々が恩恵を受ける一方、放映権料の大幅な高騰は別のところに皺寄せが及ぶ。
自分の街にクラブが、スタジアムがあっても、気軽に訪れることのできない現地ファンは数多といる。
誰が為のフットボール?
◇
クリスマス前に買収完了か?
"新経営陣の準備はできている"
12月、エバトンがどのような結末を迎えようとも、ダイチを続投させるか否かはフリードキン次第だろう。
クラブの未来を彼らに託すしかない。
新たな時代の到来が近づいている。
◇
ニュー・チャプター
視点を変えると、ここでも新たな一歩を踏み出す人物が。フランク・ランパード、コヴェントリーでリスタート。シムズを再ブレイクさせてくれたりしたら嬉しい。ランパードの右腕エドワーズも共に再起を図る模様。幸運を祈る。
◇
私の父方の祖父は、定食屋を営んでいる。齢八十を超えても、未だ元気に厨房に立っているようだ。もう3年くらい、祖父のカツ丼定食を食べていない。今が旬のカキフライ定食も美味しい。そろそろ顔を出さなきゃな、と思いつつ色んなことを言い訳にして後回しのままである。
上記は職場近くの定食屋を訪れた2年前の自分のポスト。ふと思い出し、ネット検索から祖父の料理を引っ張り出してきた。もう一度、自分に言い聞かせておきたい。祖父のカツ丼もあと何回食べられるか分からない。
◇
モノの価値、人の価値、企業/会社の価値…
継続することの難しさ、伝統や歴史、世界情勢と日常生活。
何かを諦めて、何かを我慢して、何かに耐えて、その先で少しくらいのご褒美を頼りたい。
それが、平日のちょっと贅沢したいランチなのか、週末のフットボールを楽しむことなのか、ブラックフライデーで推しチームのシャツを購入することなのか、人によって尺度は異なる。娯楽が溢れ、手軽に取捨選択できる世の中でも、便利になったように見えて、誰もが楽しむことのできる世界ではなくなりつつあるようにも感じた、日々のお話。