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えばとん情報2024.12.2 「紅葉狩りに行きたいのに、雪に埋もれた枯葉の気分」
皆さんは、2024年にやり残したことはないだろうか?行きたかった場所、やりたかったこと、読みたい本や観たい映画、会いたい人、食べたかったもの、色々あったと思う。
年の瀬に1年を振り返る時、結局できなかったな…また来年チャレンジするか、と思いそうなことを残り1ヶ月の間にできるかもしれない。小さなことでも、億劫になっていたこと、後回しにしていたこと、思い返してみようと思う。自ずと来年に向けて考えることも増えてくるだろう。
ショーン・ダイチは何かやり残したことはないだろうか?
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2024年も終わろうとしているのに問題は山積みだ。
とにかく、簡単に失った4度の失点。
ブランスウェイトには悪夢が降りかかり、ベトの渾身のショットはサイドネットを静かに揺らしただけだった。
最後のホイッスルが鳴った。試練の12月、美しい紅葉の風情を見せないまま、ただただ枯れ葉の散る秋を過ぎ、まるで落ち葉が雪に埋もれたような虚無感が訪れた。
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ブランスウェイトのOG、ポゼッションから攫われた失点、ピックフォードのロングフィードを拾われ、誘引されたブランスウェイトの背後を狙ったカウンターで自滅、4失点目もボールをリカバリーしきれず、後ろ向きのパスを奪われて撃沈。
「崩壊はなかった」と主張したダイチの言葉は虚空の中へと消えた。アウェーゲームに駆けつけたファンの姿はみるみるうちにスタンドから消えていった。試合終了後に両手を掲げて拍手を送る指揮官はその光景をどう捉えただろうか。
ブラントウェイトだけでなく、エバトンとダイチにも災難が降りかかった。 試合終了後、ダイチはチームが崩壊したと主張することに疑問を呈した。 否定しても、今チームが直面している問題は解決しない。 心配なのは、問題が大きくなっていることだ。
Dyche to Sky: "This has to get parked quickly. I don't expect our team to make so many mistakes again. They are well versed in this scenario, it's been here for 3/4 years. We are trying to break this pattern of work for a breakthrough, drop down, breakthrough, drop down."
— Paul Brown (@pbsportswriter) December 1, 2024
修復不可能か、否か。残されたチャンスはもう限られている。
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状況は険しさを増す
📊Do you still support Sean Dyche as Everton Manager? Leave us your thoughts
— 𝗧𝗵𝗲 𝗧𝗼𝗳𝗳𝗲𝗲 𝗕𝗹𝘂𝗲𝘀 (@EvertonNewsFeed) December 1, 2024
クラブがダイチの指揮をバックアップしたいという思惑とは裏腹に、フリードキン陣営は既に次期監督の候補者たちを品定めしている。
ポルトのコンセイソン、フリーのポッター、元ドルトムント及びウェストハムでコーチング経験をもつテルジッチ、以前から噂の立つサッリといったプレミア他クラブからも視線を浴びる人気銘柄、そしてモイーズ。絵空事に聞こえるゴシップだが、クラブ上層部の刷新を検討するTFGにとってDoFセルウェルを含めた人事・採用面は何が起こってもおかしくない。
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エバトン2025年移籍問題
ただでさえピッチ上の問題が続く中、ピッチ外の近い未来にも懸念は及んでいる。
The Athleticから2025年の移籍プランについての考察記事(有料記事)。主な要点は3つ。
2025年冬と夏、誰が舵をとるのか?
契約満了選手が13名(ローン含む)
PSRの問題は?
先週から取り上げ続けているように、TFGによる買収が目前に迫っている。上層部、役員レベルの大幅な改革は確定的。暫定的なポジションでの運営が続いていた首脳陣の交代が準備されている。
セルウェル、ダイチは契約最終年。
シェフ・ユナイテッド戦の不甲斐ないドロー、マン・ユナイテッド戦の惨敗で逆風は増すばかり。幹部の中では採用担当のトップであるパーディーの先行きも不透明。TFGが到着すれば待望の再生チャンス、投資の拡大、枯渇していた資金源が潤うことを期待されるが、少なくともこの冬で大きな動きに出ることは考えづらい。近年はローン市場やフリートランスファーを利用しつつ、完全移籍の場合は一括での支払いではなく、先送りにする分割払いを軸として選手の獲得を実行してきた。先々に残っている経費を考えると、今夏にオナナを手放したようなケースがない限り、バジェット・フィーはまだいくつも残されている。
■ Broja deal - a late bonus. No loan fee, wages to be paid by Everton only once fit
— The Athletic | Football (@TheAthleticFC) September 3, 2024
■ No loan fee for Mangala from Textor's Lyon
■ Minimal money spent on Ndiaye and O'Brien - effectively buy now, pay later
■ Only 12 senior players contracted for next season
📝 @Paddy_Boyland… pic.twitter.com/mcgzdGJdZh
現在のスカッドで、来季以降も契約が残っているのはたった12名。ボイランド記者は、冬はそうでなくとも、夏に大混乱が起こる可能性は大いにあると指摘している。
現実的に、キャリアの終盤であり引退の2文字もチラつくのは…ベゴビッチ、コールマン、ヤング。この3名皆が引退とは言わずとも、退団の可能性は高い。同じベテランのゲイェも契約最終年、最近ではサウジアラビア方面からの関心も取り沙汰された。影響力が薄まるドゥクレに関しても契約を延長するか否かの判断が必要だ。
ピックフォードやドゥクレに次ぐ高給取りであるキーンの動向も注目が集まる。給与アップでの再契約は考えづらい。
カルヴァート=ルウィンはオファーの返答を出さないまま、淡々と時間が過ぎている。記事によれば、冬以降の移籍を検討しプレ契約を視野に入れているとの噂だ。
ローン組のハリソンやブロヤの動向も注視される。恒久的な契約を結ぼうとすればハリソンには高額な移籍金が伴うだろうし、ブロヤは今季ラストまでに一定の成果を残し、アピールする必要がある。
あらゆるポジション、全てのポジションにおいて補強することが求められているのも同然だ。
PSRについては、これまで受けた減点時ほどの暗い状況ではない。オナナ、ドビン、ゴドフリーの放出が有利に働くと想定されている。
一方で、プレミアリーグからクラブの資産計上について提訴されている問題が残っている。打撃を受ける要素は消化しきれていない。
冬、あるいは夏の売却は避けられないだろう。
◇
やり残したこと、やらなければいけないこと…
我が家の大掃除に向けて面倒くさくなっていた自分が可愛く思えてきた。結局、今年も東京には行けなかったけれど、会いたい人にたくさん会えた1年だったと思う。
来年は日頃の行いをもう少し改めて、東京ひとり旅を叶えられるように頑張りたいと思う。
柳の枝に雪折れはなし
めげずに向き合うのは慣れっ子である。
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