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Part.3【求められる最適解】20-21エヴァートン中盤戦レビュー<佳境突入編>イングランドプレミアリーグ
✳︎歴史を塗り替える一歩
- Impressive Photo -
宙に浮いたボールが彷徨う。互いに跳ね返し合いながら、落ち着かない勝負の始まりが、赤と青の衝突の間に飛び交っていく。
しかし、ボールは着地点を求めるようにして、ハメス・ロドリゲスの足元へ吸い込まれた。
その瞬間をトリガーにして、リシャーリソンはバックドアでオザン・カバクの背後へ回った。カバクはその行方を視野に入れたはずだった。そんな視界を他所に既にボールは背後へ流れ、ジョーダン・ヘンダーソンとの間を抜けていく。
ハメスの左足から送られたスルーパスと、ギャップを突いたリシャーリソンが鮮やかに合流した。瞬く間に次の空間で同胞のアリソンと対峙する。
しかし、リシャーリソンにとって、与えられたスペースは十分だった。完璧とも言えるファーストタッチの後、鋭く右足を振り抜く。地を這う低い弾道のショットは、アリソンの反応を置き去りにした。
ボールはファーサイドのネットへ静かに突き刺さる。
2021年2月21日、イングランドプレミアリーグ。無観客のアンフィールドで行われたマージーサイド・ダービーは、1999年以来の敵地で狼煙を上げる、開始たった3分のことだった。脳裏に焼き付くシーンに出会った。
▽Phase. 4.5「課題」
「エヴァートン前半戦レビュー」<プレイバック編>に続き、中盤戦を振り返りながら考察する<佳境突入編>をお送りする。相変わらずタイトルがダサいところはお許しを。また、Phase.1〜4は前回のコラムをご覧いただけると幸いだ。
さて、フェーズ4.5と題した項目では、本稿を書くに至った経緯から。
実は前回のコラムを書き上げた頃、サッカーデータサイト@smarterscoutのツイートから、以下のデータを見つけた。
How's Carlo Ancelotti doing at Everton?
— smarterscout (@smarterscout) January 15, 2021
The big improvement has been in his squad's attacking. We estimate that they've added 0.21 xG per game versus expectations based on last year's performances.
Both attacking and defending seem to drop off in second halves at home, though: pic.twitter.com/dlSBxYzZOI
カルロ・アンチェロッティ率いるエヴァートンの2020-21シーズン開幕から17節までのパフォーマンスをビジュアルマップ化したものだ。
マップ左側には、ホーム&アウェイで試みたスターティングラインナップのバリエーションとその回数が記されている。
添付ツイート内容にもある通り、アンチェロッティ政権で得点の値が昨季よりもわずかに上昇。一方気になるのは、ホーム・グディソンパークにおいてゲーム後半の攻守双方におけるパフォーマンス。その低下傾向について指摘されている。
続いて、前任のマルコ・シウヴァと、現カルロ・アンチェロッティの過去42試合における×G、×GAの値を示したビジュアルデータ(@DAHughes氏のTwitterより引用、最近鍵アカウントになってしまったみたい)。日本のエヴァトニアン界隈でも少々話題となった。前者ビジュアルマップ、今季前半戦の×G(+0.21)、×GA(0.01)という数字は攻撃(得点)において僅かな上昇が見て取れるが、42試合というスパンで比較すると、大きな差はさほど無い印象である。上位クラスとトップ4、もしくはトップ5の席を争うことができ、一方で勿体なさを受ける試合も少なくない。2つのデータはあくまできっかけとして、ヒントを探り現状を振り返りながら中身を掘り下げてみたいと感じた次第だ。
▼「最適解」は静的か動的か、柔軟性か一貫性か。
様々な課題が浮き彫りになる中、チームの最適解を待ち望むファンにとって、一つの指標となり得るのが''システム"だろう。
上記データ、4-3-3、4-2-3-1、3-4-2-1といった数字の羅列は、単なる''静的"な基本陣形だが、用いた回数の違いはあれど、アンチェロッティが各ゲームのスタート時点において異なるアプローチを図ったことが読み取れる。これに関して、前半戦の振り返りでも取り上げたが、配置を変更する試みは度重なる負傷者が相次いだことによる影響と考えていた。各ゲームにおいて実験的な内容も含みつつ、練度の差はあれど、限られた戦力でその布陣がベストという判断だ。
いくらか固定的だったシウヴァ期よりも、柔軟性を受け取るアンチェロッティ。戦術の懐の広さを感じるが、決して戦い方が華やかとは言えず、シウヴァが拘った一貫性に比べると最適解を理解するには難易度が高く、より堅実性を重視する印象だ。
故にゲームを重ねるたびに、負傷者が完全にクリアになることはなく、コンディション不良も加えれば、正真正銘のベストメンバーというのは時間を経るごとに曖昧になっていく。より注目するべき点として、限られた駒で据える"静的"な基本システムよりもゲームの中で状況に応じて変異していく"動的"な可変システムやポジションチェンジ、及びトランジションでの異なる動きに目を向けられたらと思う。
エヴァトニアンの皆さんにとって、現在のチームにおいての「課題」とは何だろう。見る角度、スパン、チームの外か内か…見解は様々だろう。序盤戦を経た中盤戦の各節から、主にゲームの中に重きを置いてヒントを探りたい。
例えばその材料として、単純な成績で見てみると、今季エヴァートンがポゼッション率60%を超えるゲームでは僅か1勝しかしていないこと(1勝は前半戦の第2節vsWBA、相手は1人少ない状況)や、通常であれば有利とされるホームでは僅か5勝(第28節vsバーンリー終了時)と、奮わない成績を露呈している。
ボールを持たされると勝てない。無観客のホームでは本来の優位性を保てていない、という課題が思い浮かぶ。
上位から勝ち点を取れるのに下位に敗北する、一見矛盾するようなエヴァートンの特性は、攻め込まれるから負ける、ボールを持つから勝てる、という概念からズレた性質を持っているように感じている。その姿はファンからすればお馴染みといえばそれまでだが…これまで、リーグでは優勝を目指し、チャンピオンズリーグに出場し結果を残すことを求められてきたアンチェロッティにとって、全く別のステージで戦っていることを再認識する。強者の振る舞いや横綱相撲とは違い、あくまでもチャレンジャーである。
結果がモノを言う勝負の世界、監督業、フットボール・ビジネスの厳しさ、エヴァートンに課された''トップ5''の椅子、すなわちヨーロッパ・コンペティションへの切符は来季のクラブの有り様を形作る上で重要なターゲット。
そんなエヴァートンを振り返る中で、今回は上記データ及びツイートからきっかけを得た、カルロ・エヴァートンの''動的''なアプローチ、低下気味と挙げられるゲーム後半のパフォーマンスに注目しながらコラムを綴っていきたい。チームが何を軸に戦っているのか、切符を勝ち取るための手段は何なのか、改めて確認したいと思う。
▽Phase.5 「瓦解と構築」
後半戦幕開け〜FAカップ
前編ではプレミアリーグ第24節までを振り返る。
(第20節〜第24節+FAカップ5回戦)
第20節 vsレスター △1-1 Home
第21節 vsニューカッスル ●0-2 Home
第22節 vsリーズ ○2-1 Away
第23節 vsマン・ユナイテッド △3-3 Away
FA杯5回戦 vsトッテナム 〇5-4
第24節 vsフラム ●0-2 Home
▼vsレスター △1-1 Home
✳︎エヴァートンの理想を演じたレスター
上記は両チームのスターティングラインナップ。グラフは試合の経過に合わせて、山と谷でどちらのチームが攻撃的かその大小を表している。時間の経過は左から右へ。フォーメーション、グラフ共に上部がホームチーム。下部がアウェイチーム。(※グラフはSofaScoreより引用)
レスター戦の後半はほとんどの時間で主導権を譲り、攻め込まれていたことが分かる。この試合で幸運だったのは、レスターがエースのヴァーディーを負傷で欠き、W・エンディディが早い時間にピッチから退いたことだった。
前節vsウルブスでは怪我で離脱していたDCLがリーグ戦復帰。しかし、サスペンションでドゥクレが出場できず、アランもフィット出来ずに不在となった。FAカップ4回戦vsシェフ・ウェンズデイで復活の兆しを見せたリシャーリソンはポジティブな要素で、そのまま期待を背にスターティング・ラインナップにはリシャーリソン、ディニュ、ハメスの名前が並び、久々のホットラインが期待された。
ところが、いざ蓋を開けてみると、リシャーリソンはディニュとのラインを離れて右サイドに。4CBを継続したアンチェロッティは、vsウルブスに続いてディニュを左サイドのウイングに配置した。4-4-2フラットがベースの立ち上がりである。
先制点、ハメスの逆足ゴールには多くのエヴァトニアンが驚かされた。魔法をかけるのは左足だけではなかった。
1 - James Rodríguez has scored 19 goals from outside the box while playing within the top five European leagues (3 for Monaco, 11 for Real Madrid, 3 for Bayern Munich and 2 for Everton), however this was the first he's scored from outside the box with his right foot. Shift. pic.twitter.com/2s64iUdhvN
— OptaJoe (@OptaJoe) January 27, 2021
ハメスがヨーロッパのクラブでプレイし、ボックス外から右足で決めたゴールは初のこと。めでたいゴールである。演出したゴメスのフィードも鮮やかだった。そして左大外レーンで幅と奥行きのある位置へ侵入したディニュも印象的で、より効率よく攻撃に参加させる意図が窺えた。しかし、グラフが示すように以後ビッグチャンスを作れなかったエヴァートンはレスターにゲームを支配されていく。
✳︎ドゥクレがいない5-''2''-3の弱点
レスターは大外に配置したSBのジャスティン、カスターニュがエヴァートンのホルゲイトとディニュをミドルサードより高い位置で押し込みピン留めする。連動するようにハーフスペースをバーンズとオルブライトンが活用する。また、この両サイドはインナー&オーバーラップで入れ替わりながらエヴァートンを撹乱。この影響を受けてエヴァートンはディニュを組み込む守備時5-2-3へシフト(リシャーリソンが降りて5-3-2の場合も)していき、頼みの綱である左サイドの攻撃力を発揮できなくなっていく。ヴァーディーの代役を務めたA.ペレスはライン間ポケットに降りてマディソンも交えることでエヴァートン守備陣に襲いかかった。
後半のシーンカット(※写真画像はエヴァートン公式YouTube、ハイライト動画より引用)。
エンディディに変わって出場したメンディーから。レスター期待のCBフォファナへボールを経由し、保持しながら楔の打ち込みを狙い、エヴァートンゴール前まで迫ったシーン。カスターニュが高く張ったことでディニュは5バックのラインへ。2セントラルのデイビス&ゴメスはハーフスペースを利用するオルブライトンとバーンズのケアで互いの距離が遠くなりがちだった。
フォファナはドライブしてボールを運ぶと、エヴァートン最終ラインにいたオルブライトンが下降。彼が視界に入ったゴメスは釣られてマークに入って行く。するとデイビスとゴメスの間に生まれた空間は広がる。デイビスは背後にいるペレスとバーンズを気にする位置どりのまま。
ぽっかり空いた穴にティーレマンスが入ると、フォファナの楔が入る。カスターニュとオルブライトンが簡単にスペースを作り出した。
結果、マディソンへ鋭いパスが通ると、ゴドフリー、キーン、ミナの3人がシュート阻止に入り、事なきを得たが簡単にピンチを迎えたシーンだった。
守備時5人をディフェンスラインに敷き、スペースを消したいエヴァートンだが、的を侵入させるきっかけを中盤のハーフスペース付近で与えてしまい、失点の危機を受ける。
デイビスとゴメスの距離感は、2人がオルブライトンとバーンズをチェックするために陥ったケースだが、後のvsマン・シティでも課題となった一面だ。SBとのマークの受け渡しなど、vsレスターでも不安を覗かせた。3月の大一番で敗北したチェルシー戦で露わになったドゥクレの不在は、この時から顔を覗かせていた。
後半、さらに低い位置まで押し込まれたエヴァートンは、自陣ゴール前に人数をかけるも、ティーレマンスのシュートを防げず失点。ピックフォードはボールに触れたが弾ききれず。
本来、エヴァートンが演じたいスタイルを遂行し続けることで主導権を握ったレスター、現在の好位置も理解できる強さである。レスターも度重なる負傷者を抱えているが、戦術が浸透してきているロジャースのフットボールが1枚上手であったことは間違いない。
前半の貴重な得点の後、逃げ切りたいエヴァートンだったが受け身に回りすぎた振る舞いは疑問を持つべきかもしれない。動的アプローチの視点から見ると、レスターはエヴァートンの理想を実践していた。
交代策
67分に失点した後、リアクションは遅く80分以降に交代カードを切った。ホルゲイト→イウォビ、ハメス→シグルズソン、DCL→コールマン。いずれもシュートは0本、パスはイウォビとシグルズソン共に3本、コールマンが1本。1-1で試合を終えるのが精一杯の後半だった。ハメス先発なら先行して逃げ切るのが理想も、自陣5バックの前でスペースを与えすぎた。失点後のプランが見えなかった。
▼vsニューカッスル ●0-2 Home
✳︎新たなアプローチも、再びマグパイズの前に沈む
ニューカッスルにシーズン・ダブルを喰らったのは非常に残念だった。前回対戦同様、エヴァートンは支配率で60%を超えながらアタッキングサードで違いを発揮できずに膠着状態が続くと、CKでカラム・ウィルソンから、終了間際にもカウンターにて撃沈。ニューカッスルの前に散った。
この試合では4-2-3-1が基本陣形となる。4CBを解除し、序盤から攻撃的な姿勢を見せたいエヴァートン。流れの中ではドゥクレが高い位置まで侵入したり、ハメスが低い位置に下がりビルドアップに加わりながらアクセントをつけた。シグルズソンを後方に残しアンカー気味に、攻撃時は4-1-4-1の姿勢に変化した。
リシャーリソンはフリーランやドリブルでの推進力を活かしゴールに迫る。また、相手を引っ張りながら奥行きを出すことでディニュが前進するスペースを創出。イウォビも幅を保ちコールマンやドゥクレがプレーしやすい空間を提供。ドゥクレは再三スペースに顔を出し、前節の不在が大きかったことを確認させる。そして、ピッチを広く使うことでハメスの展開力も活きる。レスター戦を経て改善が窺える攻撃的な仕掛けを見ることができた。
前半立ち上がり、
ポジティブトランジションからのシーンカット(※写真画像はエヴァートン公式YouTube、ハイライト動画より引用)。
カウンターでリシャーリソンがボールを保持。広いスペースを活用して前進。反応が早いドゥクレは長いストライドと自慢の走力を活かしスイッチを入れる。一方、このシーン以後も低い位置に顔を出すハメスはカウンターへの反応は遅め。走力も劣るため、この位置からのカウンターにはスピードでついていけない。
カウンターに必ずと言っていいほど姿を見せるドゥクレ。ハメスのカバーに一役買うボックス・トゥ・ボックスは守備時だけでなく、攻撃時においてもカバーを行うことができる。組み立てのハメスと侵入のドゥクレ。相互に補完する動的なアプローチと入れ替わりが見えた。
リシャーリソンはラッセルズの的確な判断の元に潰されたが、ドゥクレにボールが渡れば大きなチャンスを迎えることが出来ただろう。
しかし、時間が経つにつれポゼッション時に起点のハメスを潰しにかかるニューカッスルは、トップ下に入ったアルミロンをスタートに高い位置からプレス及び、プレスバックを継続。シェルビーを始め全体的にコンタクトは荒々しく、確実にエヴァートンのパスワークとカウンターを潰しに行く姿が印象的だった。
全体的なパス本数を比較すると、エヴァートン488本、ニューカッスル301本と開きがあるが、アタッキングサードへ送り込んだパス本数に限ると両者119本と118本、その成功数を見てもニューカッスルに遜色が無いことが分かる。それぞれが攻守に時間を割く中で、どちらが効率よく危険な位置で攻めたかが見えてくる。前傾姿勢になったエヴァートンの背後を突くようにロングボールも多用、ニューカッスルは支配率に屈さずペースを握らせなかった。
Dominic Calvert-Lewin's goalscoring positions in the Premier League this season. #EFC pic.twitter.com/LAw0RjfRxz
— EFC Statto (@EFC_Statto) February 8, 2021
添付ツイートは、DCLがアウェイ、マン・ユナイテッドとのゲームまでに挙げたゴールマップ。6ヤード以内で実力を発揮する姿はワンタッチ・フィニッシャーとも言え、ゴール前に特化した強さが窺える。
そんなDCLがvsニューカッスルではシュート1本で沈黙し、エリア内でチャンスを作れなかったことは当然ながら結果に繋がっている(ショット・ゾーンは左側がエヴァートン)。リシャーリソンがボールを持ちすぎる良い側面、悪い側面が見え、DCLとの直接的な連携が少ないことも、やや心配な点である。
攻撃に流れと変化を加えたいエヴァートンは後半にゴメスを投入。縮小する勢いの中、ハメスに向けて前線に楔を通すなど違いを見せた。一方で、中盤の低い位置、アンカー付近でポジションをとったシグルズソンは試合を通して無難でインパクトに欠け、相手が低めのラインを保つ中で効果の薄い横方向(もしくは後方)のパスに終始した。守備貢献は目を見張るが、アンカーに求められる展開力やフィルター性は皆無だった。ハメスとの共存は未だ解決に至らず。最適解とは認めにくいアンチェロッティの采配は議論を呼んだ記憶が蘇る。ベンチワークはゴメスの投入のみに終わった交代カードの切り方も「?」が浮かんだ。しかし、カードに攻撃的な駒がなかった事も事実で、ギアを上げるプランを生みにくかった側面もある(ゴードンのみベンチにいたが)。
選手層の薄さを指摘するべきか、シグルズソンをアンカーに据える試みに疑問を持つべきか、DCLに配給できなかった攻撃プランを嘆くか…後半に2失点を喫した結果が、全てを物語っているように感じた一節である。
交代策
63分、目立って攻撃に絡めなかったイウォビを下げ、ゴメスを投入。前掲のようにリズムを戻しかけたがセットプレーから失点。劣勢になった後も攻めあぐねた。シグルズソンのアンカー起用は消極的かつ、動的に変化する相乗効果は生まれず。攻撃における交代カードの薄さも実感した。
▼vsリーズ ○1-2 Away
✳︎リーズの土俵で掴みかける本来の要素
エヴァートンの本来の姿…しっかり走って、先制点を決め、あとは死力を尽くして守り切る!が最も簡単に説明できる方法だろうか。仮にそうならば、勝てれば御の字だが、こういうゲームばかりになってしまうと、応援する立場としてはとにかく心臓に悪い。
GKピックフォードの怪我で代役を務めた、スウェーデン代表ロビン・オルセン。彼のセーブ連発が最も記憶に残っているゲーム。
カウンターに次ぐカウンターの応酬は、前回対戦同様に息つく暇なく訪れた。リーズ特有の3人目の動きと、迷いなく打ち込む縦に鋭いパスとラン、その動きに引き出されるようにしてエヴァートンもスタートからギアをあげていく。ボールを奪えば、ネガティヴトランジションで脆さを見せるリーズに対し、付け入る隙はあった。ホームでの敗北が教えてくれていた。
頻繁に上下動を繰り返すリーズのライトバック、ルーク・エイリングはこの日も果敢にオーバーラップを仕掛ける。彼を目掛けてサイドチェンジのボールを蹴ったのはジャック・ハリソン。足を滑らせると勢いを欠いたフィードはリシャーリソンがカットする。この瞬間にスイッチを入れていたディニュの猛烈な駆け上がりは是非ハイライトにて。何度見ても惚れ惚れとする。開始9分、リーズのお株を奪う先制点を産む。
vsウルブスから復調の兆しを見せ、徐々にキレが戻りつつあるゴメス。ディニュのスピードを殺さない完璧な比重のミドルパスはプレアシスト。ディニュのピンポイントクロスは、体勢の崩れたリーズディフェンスラインを無効化し、ゴール前に詰めたシグルズソンは触るのみ。彼のゴールは嬉しかった。vsニューカッスルでのアンカー起用とは一体なんだったのか。この試合、トップ下でのトランジション対応を担ったアイスマンは、攻守に息を吹き返す活躍だった。
DCLが追加点を決め、ハフィーニャに1点返されてからは冷や汗の連続だった。危険なシーンは再三訪れたが、後半終了間際のシーンを抜粋する。ハーフスペースの守備対応は今後の課題の一つだ。(※写真画像はエヴァートン公式YouTube、ハイライト動画より引用)。
後半、痺れを切らしたように、休ませたかったキーンを投入し4CBでコンパクトなDFラインへ修正。
自陣でボールをリカバーし、ボールを運ぼうとしたキングを抑え、無尽蔵のダラスと途中出場のエルナンデスがチェイシングからトランジションを回復する。左サイドに移ったハフィーニャも絡み、高い位置でボールを奪ったリーズ。
サイドもプレイエリアにできるキングだが、エヴァートンで初出場のゲーム。守備時の連携にはまだまだ規則性がない。その影響も多少含まれたシーンだが、ボールホルダーのハフィーニャに寄せたキングの裏で、ホルゲイトが中途半端なスライドに。ミナが背後で浮くバンフォードのケアを呼びかけるが、大外で前進するダラスに気を取られたことで、チャンネルを刺される空間が生まれてしまう。
ドゥクレはエルナンデスへプレッシャーをかけに動いたが、若干中央へ動くエルナンデスの動きが有効的。ハフィーニャは難なくバンフォードへスルーパスを通した。ハーフスペースを攻略された場面だ。
ホルゲイトに絞って欲しかったミナはバンフォードへの対応が遅れ、簡単に侵入を許した。運良く、逆サイドのコスタとロバーツがバイタルエリアまで迫りきれずにゴールには繋がらなかったものの、改善が求められる守備のケース。
と、マークの受け渡しなど課題もあるが、出色の出来だったCBのイェリー・ミナ。クリア数11回とヘディングクリア数9回、守備における空中戦の勝利数は両チームトップのスタッツ。グラフの推移通り、守備に多くを費やした時間と消耗するエネルギーの中心で、壁となり盾となり、ボールを弾き返し続けた。チームが3バック、4バック、5バックと実践する中で仕事量は明らかに多いが、機動力のあるゴドフリーと要所を締める活躍だった。CBの層の厚さを感じさせ、掴み取った勝利はユナイテッドとの対決に弾みをつける一戦となった。
交代策
この日も最初の交代カードは80分。逃げ切りの守備固め、ビルドアップで数的優位を作る為、疲弊感の強いリシャーリソンに変えてマイケル・キーンを投入。そして87分には冬のマーケットでAFCボーンマスから獲得したジョシュア・キングがデビューした。残り時間と試合展開もあり、守備への奔走に終始、見せ場は作れなかったが今後の出場機会増加が期待された。
▼vsマン・ユナイテッド △3-3 Away
✳︎殴られても倒れない執念、デイビスがチームの中心に。
突き放されては追いつく執念のゲームだった。上位戦線に留まる意志と気概が結びついた勝負を披露したエヴァートンからは力強さを受け取り、長いリーグ戦でまだチャンスがあることを示してくれた。
ゲームの入りから集中力が画面から伝わってきた。またも新たなアプローチを提示した4-3-1-2は3センターでユナイテッドの攻撃を大外へ誘導し、デイビスが中央でバランスを保つ。ポグバとドゥクレのマッチアップ(負傷によりフレッジとチェンジ)、デイビスはブルーノ・フェルナンデスをマンマーク。前回対戦の反省を生かした試みは、ハメスを後方で支える3人が積極的なプレスを敢行した。
先行された2失点はいずれもスーパーゴールだったが、どちらもハーフスペースから攻略された。ラッシュフォードの精密なクロス、またも辛酸を嘗めるブルーノ・フェルナンデスのプレイ、マークを外す様に右へ左へ移る動きに、低くラインを構えたエヴァートンディフェンスもなす術なく。
タレント力を目の当たりにして、怯んだエヴァートンかと思われたが、堅守速攻プランを企てるカルロ・エヴァートンが火を吹く。
Everton's first goal from yesterday encapsulated United's systemic off the ball issues best. The front-line and AWB commit way up front while Fred-Mctominay hold back without being compact.
— Raghu (@Raghunandhanan_) February 8, 2021
Everton easily bypass United's MF and exploit the lack of compactness as explained below pic.twitter.com/mmaGx03zNm
離脱中のアランに比べ、スペースをケアしてネガティヴトランジションに備えた行動が主体のデイビスが、パスワークから飛び出したシーンは白眉で、決定的なスルーパスで1点目を演出する。フレッジとマクトミネイの相互間における距離を指摘した上記ツイートは、直近の2セントラルを配置したエヴァートンにも通ずる弱点。
また、カウンターにおいて、ハメスを追い越すドゥクレのトップ下へ変貌するスペース侵入は、ニューカッスル戦でも見られた駆け上がりだった。堅守速攻にドゥクレの存在は欠かせず、時間を経るごとに痛感するオプションで、動的アプローチの核とも言える。
速攻におけるカウンター時の厚みを加える点において、ハメスが加わりにくいのは難点であるが、それは"間に合いさえすれば"解決に至るのがユナイテッドにも負けないタレント力を持つ男の実力だ。
間を置かず、同点に追いついた魔法の左足は思わず叫び声を出さずにはいられなかった。ボールを失わずに拾い返したドゥクレも素晴らしかった。
No player in Europe has scored more league goals inside the six-yard box this season than Dominic Calvert-Lewin (8).
— FIVEYARDS (@FIVE__YARDS) February 6, 2021
Born Finisher. 🎯 pic.twitter.com/xQia9eUAVc
3点目、またもボックス内のワンタッチで値千金のゴールを挙げたDCL。デヘアとの1vs1を外すなどビッグチャンスの課題は残すもののエースとしての役割を果たした。
4-3-1-2はハイプレスを行う静的布陣としてひとつの可能性を見せた。2セントラルで弱さが見えた中央と異なり、デイビスを軸にドゥクレとゴメスが広範囲をカバー。動的に3センターがポジションの枠を越え、厚みを持たせることで攻撃のオプション増加も期待できる。ポグバを失ったアクシデントもあったが、ユナイテッドの2セントラルを攻略できたのはポジティブだ。
ユナイテッドに60%以上の支配率を許し、目の前でブルーノ・フェルナンデスに鮮やかなゴラッソを撃たれるも、パス成功率90%以上を記録したデイビスは、この日のエヴァートンの中心だった。後半、途中交代で退いたが、長短のパスを折り混ぜ、守備でも躍動。前半戦コラムでキーマンに挙げた青年は成長の姿と爪痕を残した。
交代策
得点後、69分に運動量の低下が見られるハメスに変えてシグルズソンを投入。ボールを持てる時間は少なかったが、前線からのプレッシングを行い、パス成功率100%と及第点。75分にはデイビス→イウォビ、81分にドゥクレ→キング。時間が無く見せ場はほとんどなかった。しかし、交代カードからはビハインドから引き分けへ持ち込むための攻撃的な姿勢が窺えた。
▼vsスパーズ ○5-4 FAカップ5回戦
✳︎オープンプレーで打ち勝ったシーソーゲーム
前回のコラムからカップ戦においては時間が足りないので割愛したが、このゲームはまるまる除くことは出来なかった。
リーグ戦中心に振り返るので短めのレビューだが少し触れておきたい。
カルロ・エヴァートンが演じた点の取り合いは日頃のリーグ戦では出会いにくい、エンターテイメントに溢れたゲーム。避けたかった120分フルタイム、全選手に労いを送るべき総力戦だった。
3’ Everton 0-1 Tottenham
— Everton in the USA (@EvertonInUSA) February 10, 2021
36’ Everton 1-1 Tottenham
38’ Everton 2-1 Tottenham
43’ Everton 3-1 Tottenham
45’ Everton 3-2 Tottenham
57’ Everton 3-3 Tottenham
68’ Everton 4-3 Tottenham
83’ Everton 4-4 Tottenham
97' Everton 5-4 Tottenham
What a game! 😅🙌 pic.twitter.com/hqtNqhYh53
私がピックアップしたいプレイヤーは、エースのリシャーリソン。プレイバック編にて、デイビスと共にキーマンに挙げたが、後編では彼のゴールシーンを中心に深掘りしたいと考えている。
Brilliant. Brazilian. Brace. Pt. 1.@richarlison97 🇧🇷 pic.twitter.com/c21qRyW6dR
— Everton (@Everton) February 11, 2021
アシストでハットトリックを達成したシグルズソン、守備でボールを拾い続けたデイビス、劇的な決勝ゴールを挙げたベルナール…全選手に賛辞を送りたい中、エースの復活劇は今シーズンのエヴァトニアンが最も渇望したポイントではないだろうか。上記公式ツイート、DCLとのコンビネーションは、更に強みを増して継続してほしいシーンだった。
守備面では決して強固とは言えず、スパーズに対して万全に対策したとは言い難い展開も続いたが、それでも怯まずに攻め続けた姿勢は、リーグ戦での積極的な披露も願うばかりだ。
A hat-trick of assists from Gylfi. 💫
— Everton (@Everton) February 11, 2021
🅰️🅰️🅰️⚽️ pic.twitter.com/ftoXirH0D4
シグルズソン、今季ベストパフォーマンスだったFAカップ5回戦、このレビューじゃ物足りないだろ!という方は恐れ入るが公式のロングダイジェストを。アンチェロッティのコーヒータイムを添えて。
▼vsフラム ●0-2 Home
✳︎泡沫の喜び、激戦の弊害
弱きを助け、強きを挫く、そんな見慣れた光景を提供してくれるエヴァートンはお家芸のひとつかもしれない。今季わずか2勝しか挙げていなかったフラムは弱きか?と問われると当てはまらないクオリティをぶつけてきた。
ミドルサードを圧縮してラインの高いフラム。守備時には前線から積極的に圧力をかけ、ライン間はコンパクトに。中央のギルフィとハメスは裏抜けや前線で競り合うタイプでは無く、低い位置から組み立てざるを得ないエヴァートンは、パーカーの対策と、プレッシングがハマる様相。活路を作りたい左サイドも元オリンピック・リヨンコンビのテテとアンデルセンが立ちはだかり、攻めあぐねる時間帯が続いた。
28 - Fulham have picked up their first ever away win at Everton in league competition, on what was their 28th attempt. Coming into this evening’s game, they had lost each of their last 22 away league games against the Toffees. Finally. pic.twitter.com/4jHccRACmB
— OptaJoe (@OptaJoe) February 14, 2021
プレミアリーグ、フラムとの28試合目の対決で初めてホーム敗北を記録するなど、勝つべき試合だったことは間違いない。我慢強く振る舞うこと、相手をいなす余裕は見えなかったゲーム。限られた厚くない選手層で、コンディションとモチベーションを最大限発揮するには難しいタイミングだったように感じた。
立ち上がりの様子からして、120分戦い抜いたダメージによる覇気のない姿は、思えば当たり前の光景だったかもしれない。それを見据えた様に、出足の鋭いフラムに自陣を侵略された。
この日はFAカップで負傷したDCLを欠き、リシャーリソンとハメスの2トップを選択したアンチェロッティ。ハメスとシグルズソンがトップ下より低い位置に入ってカウンターでタメを作るなど、攻撃の形を作ろうとする。フラムのハイプレスと運動量がエヴァートンに速攻を許さず押し込んでいく。ビルドアップも上手くいかなかった。ちぐはぐな攻撃が続き、ネガティヴトランジションで曖昧なポジショニングを見せる3センターも不用意なボールロストが散見された。
フラムのRBテテとCBアンデルセンはエヴァートンの左サイドを封じた。FAカップで躍動したリシャーリソンはシュート0本で沈黙。ディニュは9本のクロスを放ったが、DCLというターゲット不在の状況では、チーム屈指のチャンスメイカーも鳴りを潜めたままだった。
二兎を追う者は一兎をも得ず、とよく言ったものだがカップ戦との両立の難しさに対面した1節に。地の利を生かせず、またもホームで勝ち点を落とした。もし、ホームで迎えたニューカッスルとフラムに勝利を収めていれば、エヴァートンはこの時点で4位に立っていた。この「たられば」もリーグ終了時の順位に納得するに十分な材料となるだろう。そして、こうしたホームでの敗戦時こそ、グディソンパークで背中を押す声援があればと嘆きたい気持ちになる。
交代策
失点しなかったのが不思議な前半を経て、後半は早めのカードを切る。56分、デイビスに替えてキングを。57分には攻撃で最もゴールに近づくポスト直撃のシュートを放ったコールマンがキーンと交代。先制点を与えた守備など、ルックマンのキレに手を焼き、後手に回るケースも目立ってしまった。守備の改善を図ってか、ホルゲイトをライトバックに移しキーンを投入した手法は効果的ではなかった。ルックマンを中心にしたフラム左サイドの活性化を止められず受け身に回ってしまう。試合を通して高パフォーマンスで存在感を放ったハリソン・リードがビルドアップに絡みピッチを広く使う。加えて残念だったのは後半からトップ下のシグルズソンをvsニューカッスルに続いてアンカーに配置したこと。疲労感が否めない10番は、キーン投入直後、守備の改善を図った最終ラインの前でフィルターとして役目を果たせず、いつもの献身的なプレスは程遠い出来だった。緩い寄せの後、ミドルレンジから簡単にシュートを許すと、こぼれ球にサンダーランドから加入したジョシュ・マジャにデビューゴールを献上した。
▽Phase.5 Checkpoint
振り返ったはいいけど、結局「最適解」とは?
振り返った第24節、vsフラム終了時(2月15日)まで遡ると、エヴァートンのプレミアリーグの戦績として、11勝4分7敗。尚、先制点を挙げた試合では10勝1敗。先行逃げ切り型では無類の強さを誇る。一方で、先制点を許した場合は1勝3分6敗と、ビハインド時から勝ち点3を挙げた試合は1試合しかない。ちなみに、ビハインドでリードを許す中、後半に得点を挙げたのはホームでのWBA(勝利)とリヴァプール(引き分け)、そしてアウェイのユナイテッド(引き分け)のみである。成績だけをみれば、先制できなければ勝利できる見込みはほとんど無い。加えて、相手に先制点を与えてしまうと、後半に状況を改善して逆転する強さは持ち合わせていない。と言ってしまっても大袈裟ではないということだ。
守備のプランは多くの引き出しを持つアンチェロッティだが、守備を崩されるとそこからの攻撃プランは守備ほど用意されていないと推測できる。これまでのキャリアでは、圧倒的な「個」を手なずけてタレントに不足せず欧州を席捲してきた名将は、リードした後に守り切る術は知っている。だが、決して特別な「個」ばかりではなく、層も薄い中堅クラブにおいて、リードされた際に相手を上回る攻撃の術に苦しんでいるのではないだろうか。だからこそ、「先行逃げ切り×堅守速攻」は非常に現実的で、悪い言い方をすれば一辺倒である。静的なシステム変更や、怪我人の増加による配置転換は柔軟性を思わせた。しかし、勝利の為に採った攻撃手段としてはシウヴァとは違う角度であれ、一貫性を持ち続けていると考えている。あくまでも結果論だが、アンチェロッティの試合を見て「つまらなさ」を感じる理由のひとつ(個人的には面白い)として堅実な一貫性が要因のひとつであろうと感じている。だが、それが全て悪いとは言い切れないのは、好位置でリーグ戦の順位を推移しているから。アンチェロッティの施策がエヴァートンというクラブカラーにマッチしたこと。監督自身がそれを理解して実践していること、文化的、背景的クラブ・スピリットが上位チームに対しての士気の高さを促し、今季のアンチェロッティを後押ししていると勝手ながらに分析している。耐え忍び、最終局面で塞ぎ切った先に勝機を見出す。
そして、数少ないチャンスを確実に演出できるハメスやディニュ、応えるように進化するDCLやリシャーリソン。彼らを始めとする成長と成果が決定的な違いを生み出している。
Team Shot Accuracy from TheOther14 teams in the #PL season so far. @Other14The @SouthamptonFC and @Everton the most accurate shooters.#SaintsFC #EFC #LCFC #LUFC #AVFC #WHUFC #CPFC #NUFC #twitterblades #twitterclarets #Wolves #WBA #FFC #BHAFC pic.twitter.com/ZBI8RLtf8T
— TheOther14 (@Other14The) March 23, 2021
トップ6以外のクラブ、アザー14の面々において、エヴァートンは数少ないチャンスをゴールに結びつける精度を持っている。課題はあるが、本稿冒頭で挙げた参考数値としての攻撃面の向上は、シュートの正確さが強み・要因となり、現在の位置にいること、アンチェロッティのスタイルをポジティブに捉えることも可能だ。
瓦解と構築を繰り返し、最適解を探るように見えるカルロ・エヴァートンは、また次の試合でも姿を変えるだろう。しかし、それはあくまで先制点を挙げ、最後までそのリードを守りきるための最善策なのではないだろうか。それは同時に、エヴァートンが現時点で目指せるライン、欧州の切符を掴むための近道として選ばれた「最適解」として私は捉えたいと思っている。
後編へつづく…
蛇足①
…大きな偏りを抱えて述べてきました。そんな個人的な中盤戦の振り返りは読んでくださった方にとって、きっと違う角度のエヴァートンが見えている場合も多い思います。実際に私が入り浸るTwitter界隈でも、いつも色んな方のつぶやきやリプライに思わずハッとすることもよくあります。あわよくば感想やご指摘、いろんな意見を知れたら嬉しい限り…そう思いながら後編を綴っている最中です。
次回、佳境突入編:後編はリーグ戦延期分vsマンチェスター・シティ~FAカップ準々決勝のマンチェスター・シティまで、と現実を突きつけられる内容です。
前編を踏まえて、お送りできたらと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。
クリスタルパレス戦までに間に合うといいなあ…。
BF
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