![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/164719120/rectangle_large_type_2_026811dcf3f7e43ddebaa1ab383a1679.jpg?width=1200)
えばとん情報2024.12.5-6「サティスファクション」
久々の得点、そして勝利。満足だ。
しかし、これで終わりじゃない。
本当の厳しさはここから始まる。
みんなは、震える準備、できてるかい?
◇
勝利さえすれば、不満はない。
Access Goodison: #EVEWOL ⏯️
— Everton (@Everton) December 5, 2024
Full video: https://t.co/Xh2Y8eP5Nh pic.twitter.com/mJjDQj6G6P
勝利のご褒美、"Access Goodison"。
臨場感と共に振り返ろう。
そんなウルブズ戦をちょっとだけ振り返り。
◇
セットプレーをどのように獲得したか
今回の4得点はヤングのFKが決まっていなければ、どうなっていただろう。素晴らしい先手必勝の一閃だった。マンガラの初得点も嬉しい。
と、得点シーンは前掲の動画で確認するとして、ここでは得点に繋がったセットピースがどのように生まれたかを振り返りたい。
・1点目 ヤング
8分。フィードを送ったのはヤング。保持時ビルドアップで中央から大外レーンへ移動するルウィンに向けてロングボールを多用するひとつのパターン。相手がクリアすれば高い位置でのスローインを獲得できるし、競り合った先のルーズボールを回収すれば相手ゴールのより近いエリアでポゼッションを維持できる。ここでのポイントはエアバトルに対応したのがルウィンではなくドゥクレだったことだ。マンガラとゲイェのペアを選んだダイチ。ドゥクレをトップ下で起用した。先に触ったのはドーソンだったが、こぼれたボールを拾ったのはルウィン。通常なら相手を背負ってプレーすることが多いタスクを担うが、前向きでボールを持ちゴール方向へ進めたことは、相手のCBにとっても意表を突く形になっただろう。ドーソンがドゥクレに対応したことで、ブエノは後手を踏んでルウィンへのコンタクトがファウルの判定に。競り合うエリアだけでなく、「誰が」犠牲になるのか、出し手と受け手のバリエーションを増やす必要性を感じたシーンだった。
・2点目(未遂:ターキー)
ターキーのゴールが取り消しされた方。
これまたヤングのフィードから。このゾーンにおいてxTでリーグ随一を誇っているのはこのパスがあるからだ。そして、フィードに対して受け手のルウィンが背負うのではなく、前を向いてチャレンジしたからこそ得たファウルだったと思う。ワイドな位置でフリーキックを獲得した。
・2点目 マンガラ
ウルブス側の中途半端なクリア(パス)に対してターコウスキが果敢に前進。迎撃時、ディフェンスラインは歪な形で背後に大きなスペースを作っているが、ファウルをもらえてラッキーだったかもしれない。マン・ユナイテッド戦の被カウンターから失点したシーンを彷彿とさせた。リスクのあるシーンだが、ターコウスキの判断が無ければこのチャンスは生まれなかった。
3点目 OG
これもラッキーなCK獲得。マクニールのハイボールは逆サイドのエンジャーイに届かない軌道となったが、アイ・ヌーリがボールを収めることをリスクに感じたか、エンジャーイがプレッシャーをかけにくると判断したか、簡単にゴールライン側にヘディング、ボールロストを選択した。エバトン相手にセットピースを与えない徹底がなされていなかったことが窺えた。
4点目 OG
これはどんどん増やしていきたいケース。エバトンのボール保持、ミドルサードからアタッキング・サードにかけて左サイドから右サイドへ展開。ハーフレーンでボールを受けたエンジャーイが得意のターンで前を向く場面で相手のファウルを誘った。潰し役で定評のあるゴメスを手玉に取った。ゴールからは多少離れていようが、ゴールに持っていけるのがダイチ・ゾーンと呼ばれる所以。リシャーリソンがかつてチームを助ける被ファウルを稼いだようにエンジャーイもその役目を担えば非常に心強い。怪我がないようにしなきゃだけど…。
オープンプレーからの得点がないことは課題のままであるが、いずれも保持時でのチャレンジがあったからこそ得たセットピース。そして、この好機をしっかりと掴んだことは明らな収穫だ。課題を前にして、それだけを引きずる必要はない。収穫を再現性へと導き、次のダービーへ向けて良い兆候を掴んだと思いたい。
残酷だった状況をセットピースで打ち破ったエバトン、早速Opta Analystで特集が組まれた。
プレミアリーグ史上5人目となる1試合2得点以上のオウンゴールを記録したクレイグ・ドーソンにも助けられた。 アシュリー・ヤングがフリーキックを決め、セットプレーからジェームズ・ターコウスキがヘディングシュートを放つも、VARの判定でゴールは認められなかった。
今後、エバトンはセットプレーに頼りすぎることはないだろう。 誰もがウルブズのように惨めに折れるとは限らないし、ドーソンほど喜んで助けてくれる相手もいないだろう。
しかし、今週の4試合無得点に終わったエバトンのように、攻撃陣が不発に終わった場合、セットプレーに頼れることは間違いなく有益である。
今シーズンのオープンプレーでは、エバトンは10.4xGからわずか6ゴールしか奪えていない。これは-4.4という成績で、クリスタル・パレス(-7.1)、マンチェスター・ユナイテッド(-5.3)に次いでプレミアリーグで3番目に悪い。 セットプレーで、あるいはどのような手段であれ、その不足を補うことはプラスに働く。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/164711232/picture_pc_e8f7805cd5a0418766178cae547507b2.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/164711230/picture_pc_85de3419219e2380aacbec82d256a6a1.png?width=1200)
オウンゴールを加えると、エバートンはセットプレーで4.6 xGから8ゴールを挙げているのに対し、オープンプレーでは10.4 xGから6ゴールを挙げているというスタッツ。依存してでも武器にするしかない。
アーセナルが昨季同様、アルテタと優秀なセットプレー・コーチを擁してセットピースFCの王者として君臨しているのは、我々にとってポジティブなこと。記事終盤の次のフレーズが印象的だ。
今後のタフなゲームを控えて、エバトンはあまりにもこだわる余裕がない。アーセナルファンは、チームがベストの状態でのプレーではなかったマン・ユナイテッド戦で2-0の勝利を収めた2つのコーナーキック・ゴールに歓喜した。 セットプレーが得意なことの利点は、良いプレーをしなくても試合に勝てるということだ。 そしてそれは、不振に終止符を打つのがより簡単だということでもある。
13度ものCKを獲得した。
◇
2人のCF
Calvert-Lewin x 2 ❌❌
— Everton (@Everton) December 4, 2024
Dawson (og) x 2 ⚽️⚽️
DCL denied a brace tonight! 😤😅 pic.twitter.com/x8ANMN6X6Z
今回のウルブズ戦でポジティブだったことにルウィンのパフォーマンスを挙げたい。
2度、セットピース獲得に関与した前を向くプレー、チャレンジが得点を招いたこと。そして、ドーソンの失策があったにせよ、オウンゴールであったとしても、ネットを揺らすファクターを生み出したこと。これは不振のエースに、そして得点力不足に苦しむチーム、その両者にとって良い弾みになったことは間違いない。あとは、ここからのビッククラブとの連戦へ繋げていくこと。
そして、ブロヤがようやくピッチに戻ってきたことも好材料。移籍ゴシップが出始めたベトの存在もあるが、ルウィンやベトと異なるスタイルと技術をもつブロヤは、私の見立てではまだまだこんなもんじゃない。サウサンプトン時代に披露していたパフォーマンスを発揮すれば現在の戦術にはシンデレラ・フィットする才能がある。
◇
ヤングが眩い活躍をする一方で…
Hmmmm pic.twitter.com/N2dapELzOv
— Michael (@greenallefc) December 6, 2024
マイケルさんがまとめた、FBrefのパーセンタイル・ピザマップ。懸念はやはりミコレンコ。ピッチでの影響力として差の大きさがハッキリと現れている。現地ファンの中には、ヤングをレフトバックで起用し、パターソンを右サイドで使って欲しいという声もしばしば聞こえてくる。ヤングはレフトバックでのパスワークやビルドアップでミコレンコよりも一日の長がある。レスター戦などで見せた、逆足だからこそ打てる楔のパスがファンへの好印象として残るだろう。最低でもミコレンコの守備パフォーマンスが向上すれば安心できる。問題はここからリーグ屈指のウインガーたちと対峙しなければいけないこと。特に次節では、現在のスロット・リバプールでほとんどのゴールに関与している存在感マシマシのサラーを相手にしなければならない。勝負の分かれ目になってもおかしくない。開幕戦のミンテに始まり、ユナイテッド戦でのアマドに散々苦しめられた姿、これを繰り返したくはない。頼むよ、ミコちゃん!!
◇
さあ、明日はいよいよダービーだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/164717872/picture_pc_475d7517f35b426c6dd3387a671595a7.png?width=1200)
FA杯での縁がなければ、グディソンパークでのマージーサイド・ダービーはこれでラストになる。
数々の歴史、苦渋をのんだことの方が多い、この気高きマッチアップ。この対決があるからこそ、エバトニアンをやめられない。
正直な話、昨季のホームでの勝利は気持ちの準備ができていなかった。ホームでの勝利など記憶の彼方に葬られていたからだ。そして、今季はスロットとの初対戦。ダービー・デビューの新監督は、現在プレミアリーグで独走体制。昨季の自分なら、また弱気になっていただろう。しかし、今季は邪魔したくて仕方がない欲求が込み上げている。勝つ、勝つ、勝つ!
◇
お知らせ
①観戦会in東京
※再周知
— のぞむ@Everton (@nozomueverton) October 18, 2024
🟦東京エバトニアン観戦会🟦
12/7(土)マージーサイドダービー観戦会開催!🔵⚔️🔴
キックオフ時間がランチタイムとなり、観戦会の時間も変更になります!
■会場
新橋CROSS ROAD Music & Sports Bar@CrossRoadMSBAR
21:00 OPEN
ℹ️詳細と応募は以下のフォームからhttps://t.co/Xvi5EeNlvb https://t.co/hO3SLfZKZ4 pic.twitter.com/0D8msu3Mw5
東京からみんなのパワーを送ってくれえええ!
また当日の模様もお聞きしたいと思います。
②ダービー翌日はKOPおじさんたちとスペース
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/164717961/picture_pc_570afe11c8ebc6b6934fb90d2b87ac93.png?width=1200)
お呼ばれしました、ありがとうございます。
ダービー翌日、どんなトークになるかは予想できません。笑
お時間ある方はぜひ。みんな優しい方々です。
③年末はエバトニアン放送部!
📣《予告》
— BF (@bf_goodison) December 5, 2024
年末スペース企画
12.28 Sat 21:00〜(仮)#エバトニアン放送部 🎙️
⛴️前半戦総括
👔フリードキンって何者?
👓モシリは何を残したのか?
🗺️今後、未来のこと
詳細は改めて告知いたします。
年末、スペースでお会いしましょう。 pic.twitter.com/dWReBEg4j9
久々の1人トークです。
TFGのトピックをメインに準備中です。
ぜひ遊びにきてくださいませ。
◇
それでは、
明日の21:30キックオフ、
グディソンパーク最後のマージーサイド・ダービーを堪能しましょう。
特別な瞬間に立ち会えること、
心から期待しています。
Come on you Blues‼︎
いいなと思ったら応援しよう!
![BF](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96841780/profile_fda0e28aa85d1896602e32f000df8b5a.png?width=600&crop=1:1,smart)