一般人が某恋愛番組のオーディションに落ちた話
バチェロレッテシーズン2の余熱が冷めやらぬ昨今、一般人のわたしは、とあるNetflixオリジナル恋愛番組のオーディションを受けていました。
最終選考(おそらく)で落ちてしまったのですが、なかなかない経験だったので、メモとしてここに残しておきたいと思う。
ちなみになぜ最終選考だったと思っているのかというと、書類→web面談→対面面談までいきまして、撮影時期を考慮するとこれ以上時間はかけられないんじゃないか…と推測しているからです。
もう一つちなむと「一般人」の定義って現代においてはもう曖昧ですよね。個人的には「スーパースター」と「それ以外」がいると思っていて、わたしは紛れもなく「それ以外」なので「一般人」と表記しています。
なぜ応募したのか
好奇心が8割です。これに尽きます。興味があった。自分の人生の中で、Netflixオリジナル番組に出演することで一体何が起こるのだろう、という興味です。何も起こらないかもしれない可能性や、反対に最悪なことが起こる可能性だってあると思っていました。ただ、いずれにせよ、興味があったのです。
ワンチャン、料理の味を全てかっさらう強烈な調味料を人生に投入することになるかもしれない、そんな好奇心です。一般人ですから、そんな夢、見ちゃいます。
応募した某番組は次回がシーズン2でして、結婚を目的とした番組です。前シーズンでもガチ一般人が何人も出演しており、リアルに結婚もしているような番組だったので、独身で30歳を迎えた一般人のわたしにも応募する資格があったのです。
それに、番組のコンセプト的にバチェラーほど容姿がクローズアップされずらいことも応募した理由の一つでした。わたしは決して、自分の容姿に自信があるわけでもないし、それを武器にインフルエンサーになりたいわけでも全くございません。
他にも、番組のコンセプトと自分の人生観が当てはまるところがいくつかあったので、正直なところ「もしかしたら可能性はゼロじゃないのかも…」と思ってしまったわけです。まあ最初は、まさか書類すら通ると思っていなかったのですが。
選考過程
わたしが経た選考過程は、書類→web面談→対面面談です。
こう書くとあっさりしていますが、書類がまじで難関でした。。質問が50項目くらいあるんですよね。ほとんどがわたし自身についてや、恋愛の価値観や考え方、そして過去の経験についてでした。せっかく頑張って書いたので、一部掲載しますね。
Q. 今までの人生で乗り越えなければならなかった、一番苦労したことは何ですか?
Q. 今までの交際で、あなたに欠けていたことはなんだと思いますか?
Q. なぜあなたはいま、独身だと思いますか?
Q. パートナーに求めることのトップ 3 は何ですか?
Q. あなたにとって、結婚とはどういうものですか。
全質問項目が必須だったわけでないのですが、一般人としては全部書くべきだろう……と思い、全て書いて提出しました。加えて、写真の提出もあったのですが、知人のカメラマンにわざわざスタジオで撮影してもらいましたぴえん。
落ちた理由
もちろん落とされた理由は聞かされていないのですが、web面談から少し引っかかっていたことがありました。
それは、「本気で結婚したいやつを探しているぞ……?」ということです。
いや、当たり前なんですが、とはいえエンタメじゃないですか。番組じゃないですか。結婚相談所じゃないわけです。なので、製作陣としてもガチで結婚したら御の字くらいだろうと、勝手に推測していたのです。
しかし、web面談をした時にそんなレベルじゃないかもな?と思ったのです。本当に結婚したいかどうかを見極めに来られている、と思ったのです。
わたしとしては、この番組で結婚しても構わないくらいに思っていました。むしろ、こんなきっかけがない限り結婚しない人生かもしれないと思っているので、この番組で結婚できたらそれはそれでラッキーだと思っていました。
つまりです。「こいつ本気で結婚したいんか?」と思われたのかなと思います。特に一般人なので、番組としては結婚してくれる可能性が高い人をキャスティングしたいのは当たり前だと思います。
もしかしたらリアルな容姿が思ったより……みたいな可能性も超否めませんが、自分が凹んでしまいそうなので考えないこととします。合掌。
よかったこと
冷静に落ちた理由を考察しましたが、ぶっちゃけ、ぶっちゃけ、ぶっちゃけ、いけると思っていました。出演する前提で人生を組み直す、くらい妄想していました。それぐらい、出たかったです。近年稀に見るほど凹みました。何が起こるか分からないけど、この番組はわたしにとって超希望でした。5年ぶりに占いにも行っちゃいましたし、いい人と出会うって占われ済みでした。笑
……と、気が済むまでうだうだしてから、この選考を経てよかったと思えることを書き出します。
自分にとって "現実" だと思うことができた
「やらない後悔より、やる後悔」なんて陳腐な言葉がありますけれど、やってみることのメリットは、それが叶わなかったとしても現実のものだと認識できるから、だと思いました。
オーディションを受けたからこそ、「実際に出演したらどうなるだろう」ということを現実味を帯びて想像することができますし、それによる現実的な影響も想像することができます。
わたしは各種SNSに加え、このnoteやポッドキャストでも発信しています。今の規模感が仮に数倍になったとしたら、一体どんな影響があるだろうか、わたしの発信する言葉に間違いはないだろうか、ということを改めて省みることができました。
どうせ落とすなら最初に落としてくれよ……と一瞬思ったのですが、最終まで行ったからこそ、この現実感がよりリアルだったと思います。
ここで少しだけ、出演前提で組み直していた人生について触れさせてください。
わたしは昔から、自分の感情や思考を言葉に切り出す作業がとても好きでした。とても快感で、充実感や爽快感を抱きます。なので、大学の頃から定期的にブログを書いていますし、2年前からポッドキャストもやっています。
好きでやっているので、結果は別にいいのです。
……とは、言い切れないのです。やっぱり、やってるからには、やり続けるためには、もう少し結果が欲しい。結果も欲しいし数字も欲しい。正直な気持ちです。
この番組がその結果にどのくらい寄与するかは運でしかないと思っていたのですが、このままやり続けるよりは可能性がある、と思ったのです。
わたしの発信している内容は、ためになる教養でもなければ、尖った性癖でもありません。だから、このようなきっかけが何かしらの糸口になるかも、と思ったわけなのです。
こういうことを「売名行為」とかいうのかもしれないですが、実際に結婚することに躊躇いはなかったですし、出産もしてみたい人生です。
ちょっと話を戻しますが、なんとなくしか想像できていない夢に一歩踏み出すというのは、とても難しいことだと思います。どう難しいかというと、その「一歩」を「どこに踏み入れればいいのか見当つける」ことが難しいと思います。言い換えると、何から始めればいいか分からない状態ですね。
その状態から、なんとなく(ここは自分のセンス)どこかに一歩踏み入れてみる、そうすると、踏み入れたその場所は、もう自分にとって現実になるのです。すると、メリデメもそうしですし、「ここで合ってそうか?」を初めて検討できるようになると思います。それを考慮して、次はどこに一歩踏み入れてみようか、を考えられるようになるんじゃないかと思います。
だから、やらないよりやった方がいいし、やるなら進められるだけ進んだ方が良いと思うのです。ただ、まあ、最後は運だと思って気楽にいきましょう。
いまやわたしにとって、某恋愛番組の出演は叶わなかったけど、現実的に感じられています。
……とはいえ、朝起きた瞬間に思い出してしまうくらいには傷が癒えていないので、次の一歩はまだ見つかっていないですが。笑
とにもかくにも、最終まで進めさせてくれたスタッフのみなさま、どうもありがとうございました。文字通り貴重な経験となりました。
シーズン3への出演を期待して、シーズン2が大成功に終わることを陰ながら応援させていただきます。
来年なら多分もっと、結婚したくなっていると思います。