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演出

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演出論、巻頭言、パンフレット・著書抜粋、など
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記事一覧

騒音。稽古場レポートより0125

みなさま お疲れ様です。 今日の稽古では騒音問題の解消に時間を割く前に全体の構成をもう一度考えてみようということで、前半は話し合いをして、後半で演算の16〜37までを組みました。 ・前半は舞台が揺れない ・後半のあるタイミングで舞台が不安定になる ・舞台が不安定になって以降はこれまでの動きのモチーフは踏襲されつつ、舞台が大きく動く&音をたてるという大地の変化によって全体の動きが大きく変わっていく 例: →これまでジャンプをしていたディスタンスの人は動かなくなる(寝たりしゃ

騒音。稽古場レポートより0121

みなさま お疲れ様です。先週までの稽古の進捗状況等共有いたします。 三輪さんから送っていただいた音楽を稽古場で流しながら稽古しています。 基本的には台詞(場合によっては2人以上が並走してしゃべる)とお囃子(多くの場合2名以上によって発語される)が同時に出力されるつくりとなっていますので、音楽の聞かせどころをつくるべく、間をいれる箇所など模索したり、台詞を確定していったりなど、少しずつつくっていって、台本は添付の通り9ページの半ばくらいまで確定しました。 ほか、各セクショ

イェリネク戯曲の言葉について『騒音。〜』稽古場音声日記【小林洋平編】

新作『騒音。見ているのに見えない。見えなくても見ている!』の稽古場から、俳優と演出家のやりとりを音声でお届けします。イェリネク戯曲への挑戦は、いつも「言葉」へのまさに体当たりから始まります。 音楽:三輪眞弘 

騒音。稽古場レポートより0116

みなさま お疲れ様です。 先週はなかなか稽古場レポートをお送りできずにすみません。 発語のルール(お囃子と台詞の関係)をいろいろと整理中です。 先週まとめたルールと台本で、今日の稽古の冒頭に添付台本の5頁半ばくらいまでやってみた動画を撮影しましたので共有します。 https://youtu.be/4mQm1DxYBRY まだまだ上手くいっていないところも多分にありますが、 演算の変化をカットではなくフェードでやっていくような流れになっています。 (演算に使用していた「

騒音。稽古場レポートより0107

みなさま お疲れ様です。 今日の稽古では、昨日までに整理した動きと台詞の関係性のルールに則って、まずは動きをつくり(添付の進行表)、れに台詞をあてはめる作業をしました(添付の上演台本)。 ただし台詞の監査はまだほとんどしておらず、上演台本の台詞も仮のものにすぎません。(即興をしているときに記録しそびれてしまっている箇所もあります) また、今日は三輪さんが稽古の後半から参加されて音楽の構成等について確認しました。映像チームによる撮影は1月末に予定しており、それまでに演奏者の

騒音。稽古場レポートより0105

今日は稽古場で直径6400mmの舞台を見立てて稽古してみました。 狭くて想定していた動きができないといったことはありませんでした。 また、狭い中に閉じ込められているというイメージは必ずしも悪くないとは思いました。 とはいえ、もう心持ち広い方がよいのではないかということで、 6600mmを盆舞台(っていうんですかね)の直径として確定したいと思います。 吊り機構の中心と盆舞台の中心をずらすという案について、今日少しお話しましたが、楽器の置き位置含め、平面図にだいたいのイメージを

騒音。稽古場レポート0104より

みなさま お疲れ様です。今日の稽古の様子をまとめます。 いきなりの報告でなんのことやら…の方もいるかと思いますが、ひとまず報告させていただきます。 また折に触れ、もろもろ説明していければと思っています。 ・発語のルールの整理 (これまでの稽古では蛇居拳算※にヒントを得て「マスク」「ウイルス」「ワクチン」の状態/身振りを変容させていくゲームをつくりました) →ウイルス状態の人が常に動きながら発語する →任意の箇所で短く区切った台詞をウイルスの人たちが順に発語する →任意の回

演出家三浦基の言葉 木津潤平

「何かの回路、そんな感じ」 空間デザインについての最初のミーティングで、演出家三浦基が口にした言葉だ。 それは確信に満ちたビジョンというよりは、まだどこにも見えない頂きに目を凝らし、そこへ至るための手がかりを必死で探しているような言葉だった。 私はその言葉だけを頼りにスケッチブックに手当たり次第にアイディアを書き連ねた。その数は100には届かなかったが、数えたら84あった。その内の74番目に、そのスケッチがあった。四角いトンネルの横に「1つの窓」と書かれ「窓」のところに◯

イェリネクをやり続けること 三浦基

イェリネク戯曲を初めて演出したのは、震災の翌年、2012年の『光のない。』だった。あれからもう10年が経ったことになる。その間に、同じくイェリネクが書いた『スポーツ劇』、『汝、気にすることなかれ』を演出した。今回は『光のない。』のマルチリンガル上演としての『ノー・ライト』、さらに最新戯曲である『騒音。見ているのに見えない。見えなくても見ている!』を演出するので、気がつけばイェリネク戯曲の上演は私のライフワークになろうとしている。 チェーホフやドストエフスキー、ブレヒトなどの

イェリネク戯曲連続上演 記事まとめ

『ノー・ライト』で〈マルチリンガル公演〉という新たな表現形態に挑戦した地点。次に続く『騒音。見ているのに見えない。見えなくても見ている!』でも様々なトライアンドエラーがあります。その創作過程や思考プロセスなどを、文章・動画・音声コンテンツで発信する記事をまとめました。

私の身のまわり 〜マルチリンガル公演によせて 三浦基

私の身のまわりが騒がしいのか、そうでもないのかよくわからない感覚が、ずっと続いてきたような気がします。具体的に振り返ると、元劇団員に対してのパワハラ疑惑でロームシアター京都における私の館長就任の見送りと新型コロナの流行が重なったあたりからですから、もう3年近く前からになります。この間、私が何をしてきたかと言うと、感染対策を講じながらできる範囲で演劇の上演をしてきましたし、粛々と民事裁判を進めてきました。裁判の結果は春頃に出ると思いますので、この件に関してのコメントは控えますが

マルチリンガル公演について語る(ドイツ語篇)〜『ノー・ライト』にむけて|安部聡子×三浦基【音声配信】

あえて日本語を封印し、俳優が母国語以外の言語で台詞を語る〈マルチリンガル上演〉で臨む地点『ノー・ライト』。稽古場で俳優と演出(と制作)がこの試みについて語るシリーズ。初回はイェリネクが書いた原語であるドイツ語を担当する安部聡子。 YouTubeでの動画では全4回に分けて配信する内容を音声配信では一挙公開。 「だれのことも理解できないっていう関係性」「言葉の波間から飛び出してくるもの」「伝わると思ってやっているのか問題」「字幕は別の生き物」「イェリネクを引き連れて」「翻訳不可能

【対談】三浦基×佐々木敦「演劇のリアリティとアクチュアリティ」(その4:最終回)〜『光のない。』(2014)CHITEN✕KAAT特設サイトより

ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクが東日本大震災と原発事故を受けて書いた長大なテキストを舞台化した『光のない。』は、2012年の初演の際、わずか3日間の上演にも関わらず観客からの圧倒的支持を得た伝説的作品です。2014年、この作品を再演するにあたって三浦自身が改めて『光のない。』について、早稲田大学文学学術院教授の佐々木敦氏と語った記事を全4回にわたってご紹介します。今回はその最終回です。 ※《CHITEN✕KAAT》特設サイトの掲載ページはこちら 〈わたし〉と〈わたし

再生

光のない。もうひとつの視点から

地点『光のない。』初演(2012年)。客席から足しか見えなかったコーラスピットの内部を舞台袖のカメラから撮影したものです。 ビヨンドチテン内の佐々木敦氏と三浦基の対談「演劇のリアリティとアクチュアリティ」にも出てくる、音楽家・三輪眞弘氏による生身の「音声装置」としての合唱隊が蛇居拳算と名付けられた演算規則によって発声を行う大変貴重な様子です。