ついに来た最初だけどきっと最後じゃない揉めごと
いよいよ明日から、ロックダウンの規制がまた一歩緩和され、私の仕事も、各種安全対策をした上での通常業務ができるようになります。
ありがたいことに最初の2週間はほぼ満員御礼だったのですが、細く長くお付き合いのあるちょっと癖が強いクライアントから急遽依頼があって、スケジュールを調整して明日の午後に予約を入れました。とても私の施術を気に入ってくれていて、スウィートな女性なのですが、ちょっと我が道を行くランダムなところがあって、いまいち信頼に欠けるというのが正直なところ。なので予約をいただけるのは嬉しいのですが、いつも何処かで「今回は大丈夫かな」というそわそわ感とうっすら気が重い感じが拭えません。
そしてこのコロナ禍、まあ色々と以前ならいらなかった、書類の記入やらルールやらめんどくさいことをクライアントにお願いしなくてはいけないのですが、予想通り、最初はスルーされました。でもそういうタイプはなあなあにすると余計に拗れるので、こちらも譲れないところは譲れないとはっきり伝えます。その結果、離れて行ってしまうならそれはそれで仕方ありません。
今回もなんだかんだあった挙句、結局キャンセル料を払うからキャンセルしたいということになりました。リラックスしたいだけなのに、ワクチン接種もしてるのに安全対策のマスク着用だとか、書類記入だとか、余計なことがありすぎてストレスフルだとのこと。しかも書類記入&提出をしてくれた後に。それでもちゃんとキャンセル料を払うと行ってくれるところが彼女のスウィートさなのですが。
ラッキーなことに、このパンデミックが始まってから(施術が可能だった期間に)施術を受けてくれたクライアントのみなさんは、この面倒な対策に協力してくれていたし、逆にここまでやってくれるから安心して施術を受けられると言ってくれる人もいましたが、まあ、いつか反対派クライアントも出てくるだろうなとも思っていました。特にこれからはワクチンを受けてるから大丈夫でしょ、という人も。私自身も、個人的には「何もそこまでやらなくても」と思う部分は無きにしも非ずなので。
これはわかっていないことがいまだにあり過ぎるゆえでもあるのでしょう。わからないからとりあえず万全を期しておくことに抵抗がない・そうすることで安心するタイプと、証拠がないのにやる意味なしと抵抗するタイプ。
とはいえ、いくら個人事業だからと言って、不特定多数の人にサービスを提供する以上公共衛生に関する責任もあるし、私の個人としての考えをそのまま反映するわけにはいかないので、これらの安全対策が実際に有効かどうかに疑問があるなしにかかわらず、それがガイドラインとして国やプロフェッショナル団体から指南として出ている以上、従わなかったことで感染を起こした時にやるべき(と言われている)ことは全部やっていたと自信を持って言えるように、私はそれに従うことに決めています(これはそれぞれのセラピストの考え方の違いなので何が正しいかは置いておいて)。
クライアントの立場から見たら、この手のプライベートで提供されるサービスなんかだと特に、なんとも腑に落ちないと思うのでしょう。個人的には合意できるクライアントの主張も、事業主として考えるとそう言うわけにもいかないと言う典型的な例。
難しいけどしょうがない。Noと言わなければいけないところで言えるようになった自分を、いつも通り罪悪感を感じる代わりによくやったと称えようではないか、と思うのでした。ということで明日は予定より少しゆっくりできそうです。嬉