「定位置」から十大主星の理解を深める①貫索星
十大主星というのは算命学の基本の基本ですが、とても奥が深いもので、
いろんな角度から考察できるようになると、その理解がグッと深まるように思います。
十大主星の次元上昇について書きながら、あぁなるほど、と自分なりに感じることもあったりして、
引き続き十大主星の理解を深めていきたく、次元とはまた別の観点から十大主星を捉えてみたいと思います。
さて、それぞれの十大主星にはそれぞれの定位置があります。
貫索星、石門星=木性=東方
鳳閣星、調舒星=火性=南方
禄存星、司禄星=土性=中央
車騎星、牽牛星=金性=西方
龍高星、玉堂星=水性=北方
人体星図に対応させれば、以下の通り。
北方
(龍高星、玉堂星)
西方 中央 東方
(車騎星、牽牛星) (禄存星、司禄星) (貫索星、石門星)
南方
(鳳閣星、調舒星)
定位置が与えられているということは、そこに位置していること自体にも意味がある、ということで、
この「定位置」という観点から各十大主星の理解を深めていってみたいと思います。
①東方を定位置とする貫索星
東方とはどんな世界であるかひとことで言えば「他人」の世界です。
現在の世界の人口は81億人ほどですが、日本人の人口が1億2千万人ほどなので、
日本の人口が世界に占める割合は約70分の1、
また、ロシアは日本の国土の約45倍、カナダやアメリカ、中国は約26倍もあり、
東方という世界は、
圧倒的に広い世界で、
圧倒的に多種多様の人がいて、
ひと一人の存在など点にも見えないほどの小さなものとなる世界。
つまり、
こんなに小さな存在が、これだけ広い世界に放り込まれた場合に必要となる性質、能力、それが貫索星だということです。
自分の存在がその他大勢の存在によって飲みこまれないように、
押されても押し返せるように、
ぶつかり合いになってもつぶれてしまわないように、
自分の意志を明確に持ち、
自分のスペースを確保し、
自分の足でしっかりと立ち続ける、
そうすることで、大勢の他人がひしめく世界の中で自分というものをしっかりと守る、
それが貫索星だということ。
東方の世界の他人とは良い人ばかりではなく、
悪い人に騙され、身ぐるみはがされることも、
言われるがままにしていると気が付けば自分が悪事に手を染めていた、なんてことにもなりかねない世界。
自分で自分の身を守る術がなければ、実は大変に危険な世界であるともいえます。
だからこそ、
自分の身を守るためには前もって知識が必要で(玉堂星的インプット)、
自分のスペースを守るために、ごく限られた人にしかそのスペースをオープンにしない(調舒星的アウトプット)、
…といったことが高い能力、次元の高い貫索星となる、ということにも繋がります。