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「定位置」から十大主星の理解を深める⑤鳳閣星

十大主星というのは算命学の基本の基本ですが、とても奥が深いもので、
いろんな角度から考察できるようになると、その理解がグッと深まるように思います。

十大主星の次元上昇について書きながら、あぁなるほど、と自分なりに感じることもあったりして、
引き続き十大主星の理解を深めていきたく、次元とはまた別の観点から十大主星を捉えてみたいと思います。

さて、それぞれの十大主星にはそれぞれの定位置があります。
貫索星、石門星=木性=東方
鳳閣星、調舒星=火性=南方
禄存星、司禄星=土性=中央
車騎星、牽牛星=金性=西方
龍高星、玉堂星=水性=北方


自然の配置に対応させれば、以下の通り。

              北方
           (龍高星、玉堂星)

   西方         中央         東方
(車騎星、牽牛星)  (禄存星、司禄星)  (貫索星、石門星)

              南方
           (鳳閣星、調舒星)


定位置が与えられているということは、そこに位置していること自体にも意味がある、ということで、
この「定位置」という観点から各十大主星の理解を深めていってみたいと思います。


⑤南方を定位置とする鳳閣星
南方は「暖かさ」「明るさ」を持つ場所で、
この「明るさ」というのは、
明るい=よく見える、分かりやすい、という事でもあります。

そして鳳閣星は伝達本能の星なので、
「分かりやすく」+「伝える」=直接表現の星ともよばれます。

鳳閣星は無邪気、自然体、といわれることが多いですが、
それはつまり、余計なモノで着飾らないので「素」がそのまま分かりやすく伝わりやすい、ということ。

時に着飾らなさ過ぎて、直球で言葉をぶつける、
つまり、やんわりとオブラートに包んで伝えるとか、遠回しに匂わして伝えるとかしないので、
妙にシビアな事をさらっと言ってのけたりするところもあったりして、
それをもって冷静さ、客観性を持つ、といわれたりもします。

が、それは冷徹さを持つということではなく、
あくまで見たまま、感じたままを伝えているだけで悪気があるわけでもありません。

このように「素」であることを良しとしているので、無理もせず自然体ともなるし、また他人に対してもおおらかになれるのも鳳閣星ですね。


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