禄存星、司禄星は「財の星」ではありますが…

算命学で「財の星」と言えば、禄存星と司禄星です。

では、禄存星や司禄星を持っていればお金持ちになるのか?と言えば、それはイエスでもありノーでもあります。

その禄存星や司禄星を支える十二大従星がどのような星かにもよりますし、
その禄存星や司禄星が入っている器がどんな器に入っているのかにもよるからです。

しかしそういったことよりも重要なことは、
「財の星」=「お金を貯めこむ星」ではないということです。

土性の本能は「引力」です。
つまり、財=自分の下に集まってくるもの、であって、
お金だけを意味するものではありませんし、

さらにいうなら、
禄存星は「回転財の星」と言われますが、
これは自分の下に集まってきたものを再び社会へ送り出し、より大きなものにしていく性質や能力があるのでこのように呼ばれます。

自分の手元にとどめておく、自分だけのものにしておく、という能力ではありません。
社会へ還元することでより大きなリターンを得る能力です。

そして、その大きなリターンもまた社会へ還元していく…
その循環は延々と続くことになり、完全に自分のものとなることはありませんが、それが禄存星の本質で、
禄存星を持つ人は財を循環させることに満足感を得ます。


また、司禄星は「蓄財の星」と言われますが、
これは本質的には「信用」を積み重ねます。

コツコツ小さなお金を貯めていき、ようやく家を買えるまでになりました、という人は、貯めたお金は使ってなくなりますが、お金を貯めてきたその経過や家を買ったという結果がその人の信用度を高めてくれます。

つまり、ある一定までこつこつと集めてきたものを使って、最終的には信用を得るのが司禄星の本来の姿で、
司禄星を持つ人は信用を得ることで満足感を得ます。


禄存星も司禄星も、お金を手に入れること自体に満足感を感じる星ではありません。
自分が満足感を感じるものを手に入れるその過程においてお金というものが介在する場合が多いので、
見方によってはお金持ちに見えるかもしれませんが、そこに本質があるわけではありません。

お金を貯めこもうとすることを目標にしてしまうと、いつまでも本質的な満足感が得られませんし、
お金を貯めこむことが星の消化になるわけでもありません。

お金をいかに上手に使うか、扱うか。
そこに財の星の本分があります。








銀行員をしている昔の生徒がため息交じりに「お金持ちにはどんどんお金が集まっていくようになっていることがこの仕事をしていると良く分かる」と言っていましたが、

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