映画感想『テリファー』@amazon prime【ネタばれあり】
ハロウィンの夜に、謎のクラウンが殺人するって話。
ひたすらそれ。
なぜ彼は殺人を犯すのか。
なぜ彼は主人公をビビらせるのか。
なぜ彼は…
なぜ彼は…
それらはまったく描かれていないけど、久しぶりの超ゴア映画を観たので満足。スプラッターとかゴアとか苦手な人は、いますぐ逃げてね。
ゴア要素はもちろん、ホラー映画としての要素がすべて入っている感じ。
ハロウィンの夜(ホラーポイント<以下HP>1)。
不気味さを醸し出す人間の顔としては違和感を感じる顔をしているクラウンが謎の黒いビニール袋を持って現れる(HP2)。
ネットで買った髑髏のプリントが入ったワンピースと、ドンキで売ってるような服で仮装をしてパーティーに行った帰り道(HP3)。
※これで仮装とか言っててイラっとしたのは言うまでもありません。
すると、暗闇から現れる白と黒で構成された不気味なクラウンが現れる。
彼は髑髏プリントちゃんを気に入り、ストーキング(HP4)。
クラウン的なしぐさでアピールするも玉砕した腹いせの仕方が半端ない。ピザ屋大迷惑!(HP5)
ピザ屋がそんなことになっているとは知らずに車に戻ると、タイヤがパンクしていて、スペアタイヤも使ったばかりで無い(HP6)。
ロッキー・ホラーでも使われている、ホラー映画で主人公たちが立ち往生する典型的な流れ! この時点で「もしかして、私は久しぶりに大当たりの映画を観ているのではないか!?」と思い始める。
主人公の髑髏ちゃん(タラ)はトイレを我慢できずに、目の前にある建物内でトイレを借りるのだが、このトイレが『トレイン・スポッティング』ぐらい汚い(HP7)。何かをあきらめたタラの顔が映った後にシーンが変わり、その後トイレから出てきたシーンがあるので、あのトイレでがんばって用を足したのかと思うと…こわ!こわい!
その後、意味深な「人形を子供と思い込んでいるおばさん」(HP8)や「ヒーローのようにさっそうと現れるもすぐに殺される男」(HP9)、「主人公を迎えに来たものの見事に巻き込まれる姉」(HP10)、「最も残酷な殺され方をされるビッチ」(HP11)、「襲われている人と電話で話せなくてイライラして迎えに来る同僚」(HP12)、「絶対に出られない謎の建物」(HP13)、「間に合ったような、間に合っていないような警察」(HP14)、「軽口をたたく検視官」(HP15)などなど。
これでもかとホラー映画のセオリーを盛り込んでいますが、クラウンの殺しの目的は一切わからない(HP16)。人間かどうかもわからない(HP17)。母の愛に飢えてたような描写も吹き飛ばす(HP18)。ペーソスなんてクソくらえと言わんばかりに吹き飛ばす。
殺人描写もかなりのゴア(HP19)で、ビッチの殺され方は股間が「ひゅん!」ってなる男性の気持ちがわかりました。あれがきっと「ひゅん!」ってなる感じなんだろうな…
ナイフも銃も手も使っているので、いろんな殺人方法が見られます(HP20)。
一方、主人公は多少のケガではへこたれない(HP21)。髑髏のワンピ着てゴスっぽいメーク程度でハロウィンの仮装とか言ってんなよ!と思ってごめんって言いたくなりました。
それはさておき。
打たれようが切られようが逃げ回る主人公(HP22)を執拗に追い回すクラウン(HP23)。たまに邪魔が入ってイラっとする人間味も見られますが、基本的には感情がわからない(HP24)。
街中にある普通の古びたビルなのに、なかなか出られない謎(HP25)。表から裏口に回ってきたタラの姉は、裏口まで逃げることができたのだから、そのまま表の通りに行けばよかったのに…それもクラウンの手中にはまっているということだと思うようにする。