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缶ビール片手に

ふたご座流星群がピークとのこと。

寒空の下、ビール片手に軽トラの荷台で夜空を見上げた。

願い事を3回言うと願いが叶う、とかそんな事は信じてはいないけど、やっぱり流れ星ってのはロマンがある。

星空を眺めながら、数年前にまだ保育園児だった甥っ子をおんぶしながら同じように流星群を見たなぁ、と思い出した。

自分にはついこの間のように思えることだけど、彼はもう小学校高学年。


もうおんぶなんてできないんだろうな。

あの日びっくりするくらい沢山の星が流れてまだ幼かった甥っ子も驚いていた。

あの頃は一緒に住んでいたけど、今はもう離れて暮らしている。

元気にやっているだろうか。

日々変わりゆく暮らしの中で、私だけなら取り残されてるような気持ちになることもある。

でも確実に歳を重ねているし、確実に変わっている。

あの頃と、仕事も違えば、乗っている車も違う。

考え方も。

生活も。

また来年、また数年後、今日のことを思い出すだろうか。

寒い寒いと思いながら、缶ビール片手に流星群を1人見上げた事。

今日の日の悩みや喜びのこと。

そしてその時の自分はどんな生活を送っているのかな。

今日のように、星が流れたことを笑って喜べるような生活をおくれているだろうか。

ねえ、もしも願いが叶うならさ、
数年後にも同じように、缶ビール片手に星空眺められたらいいな。

変わらずあなたの隣で。

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