誰も責めず、誰も下げない世界
2024年1月1日
今日は、天赦日・一粒万倍日などなど良き日が重なっているらしい。
今日、何かを始めると非常に良いというので、改めて「叶えたい夢」を宣言することで「始める」としようと考えた。
わたしはずっと、自分が言いたいことが言えない人間だった。
常にまわりの顔色をうかがっていたからだ。けれど、そんなわたしがコーチングを学び、実践し、身につけたことで、自分が感じていることが表現できるようになってきた。
とは言え、40年以上「自分を出さない」ように日常を生きてきたわたしには「自分を出す」「自分を表現する」というのは、非常に怖いことなのだ。
いまだに、
(ああ……また勝手に自分を引っ込めてしまった……)
と凹むことがあるし、自分が考えていることや感じていることを言葉にすることへの抵抗がすごくある。すごく怖い。
それでも、自分で言いたいことが以前に比べたら、言えるようになった。
お誘いを受けた時に、違和感を覚えたら失礼にならないようにお断りすることも、自分が考えている意見をお相手の意見を受け止めた上でお伝えすることも、できるようになった。
ただ、もっと心の奥底に、伝えたいことがくすぶっている自分に気がついてしまった。そして、その「伝えたいこと」が、自分自身が心の底からやりたいと感じていることと、きっとつながっていて。
今回、自分を表現する、その先に、さらに影響力を持っている自分になりたいと感じていることに気がついた。
わたしの掲げているゴールの一つ。お師匠様のお言葉をお借りするのであれば、
「差が和になる世界」
ひとりひとりの個性を、それぞれが尊び、お互いがお互いのできることをシェアしあって和をなし、心理的安全性が保たれている世界。誰もが自分で自分を生きられていて、全員が顔を輝かせている世界。
誰かと自分を比較して、自分を否定したり下げたりしてしまうのではなく、誰かと自分を比較したとしても、そこに自分の新たな可能性が見出せる、そんな環境。
わたしは、誰も下げない、八方よしの世界がいいのだ。
この「誰も」というのは、まわりの人だけではなく自分自身も含まれる。
コーチングのセッションをさせていただいていて、いかに、何かが起こった時に自分が「できない」ことを責め、自分を下げて苦しんでいる人がいるんだろうと感じる。最近、よく聞く自己肯定感の低さや自信がないとおっしゃっている方は、特にこの傾向があるような気がしている。そして、わたし自身がかつては、そうだった。
けど、違う。
本当は、わたしたちというのは、存在そのものにすごく価値があって、何かができるとかできないとか。そういったことに関係なく、命ってすごいのだ。
だからこそ、誰も責めない。
誰も下げない。
ひとりひとりが、自分自身も含めて下げない、責めない。
松下幸之助さんのお言葉で「正しく反省する」というのがある。
わたしはこの言葉が大好きで。
自分も含め、誰かを下げたり責めたりすることは、「正しい反省」ではないのではないかと考えている。本当の「反省」というのは、その予想と反した結果が出たプロセスを検証し、どこを変更すれば、より期待に近い結果が出るのかを検証することではないかと思うのだ。
人は、完璧ではない。
だからこそ、個性が生まれ、その個性がその人の才能につながっていく。
誰もが個性を持ち、才能を持っている。
人は凸凹だからこそ、愛しい。
そんな想いがあって、「差が和になる世界」をって望んでいる。
ただ、その世界を作るには、一人では絶対に無理で。だからこそ、影響力が欲しい。そう願ってしまった。
ただねえ、実践するための影響力を持つってなると、正直、脚が震える。
(本気でそんなこと言ってんの?)
(自分のこと、過大評価しすぎじゃない?)
そんなね、言葉が頭をよぎる。
それでも、やっぱり、後世の子どもたちが誇れる社会を残したいっていう自分のゴールが出てきた時に浮かんだのは、「差が和になる社会」であり、ひとりひとりが「自分を生きている社会」だった。
だからこそ、実際に2024年4月7日に神戸のメリケンパークに1万人を呼ぶ! っていう多様性のイベントに携らせていただいていたりもする。その多様性のイベントは、「マイノリティ」も「マジョリティ」も関係ない。ひとりひとりが全員違うからこその輝き、ひとりひとりが違う。その命のひとつひとつを尊ぶ。そんなビジョンを見ている。まさにそれって、「差が和になる世界」に近いんじゃ?
誰もが自分の個性を誇り、輝いている社会
そしたらやっぱり、わたし自身が自分を出すことを怖がっている場合じゃなくって。わたし自身が、自分を表現しても大丈夫なんだよって。影響力を持ったとて、大丈夫なんだよって、やっていけたらいい。
それを「やる」って覚悟が決められないで、ずーっとスッキリしないできた。ただ、「やる」っていい加減決めたら? いつまで保留にしてるの? って心が囁いている。
覚悟とは、「決める」ものではなく「決まる」ものなのだそうだ。
今はまだ「覚悟を決める」って感覚が近くって、「覚悟が決まった」ってなっていない自分がいる。でもいい加減、本当に
「覚悟が決まりました」
って言える自分になりたがっていて。
だからこそ、今の自分が考えていることをできるだけそのまま出してみようって、勇気を出してみた。
「自分を表現し影響力を持つ自分になる」第一歩、踏み出していく。