【アラフォーぼっち】決めつけないコミュニケーション
自分ができること≠他者もできること
この式って、本当にコミュニケーションにおいて大切だ。かつて上司から、
「言いたいことがあるなら、言えばいいのに。言わないと、分かんない。何で、言わないの?」
と、言われたことがある。彼女は、思ったこと、考えたことがポンポン話せるタイプの人間だった。何度、私は彼女のことを羨ましいと思っただろう。
ただ、心底理解してほしいと思ったことが一つある。
「言わない」ではなく「言えない」であるということ。
いや、理解してほしい、とまではいかないけれど、少なからず、そういう人もいると知っていてほしいと願った。
これ、コミュニケーションを取っている相手が繊細さん気質の時にはなおのことなのだ。繊細さん気質は、相手が求めている答えを提供しようとする傾向にある。だから、人から断定的に物事を言い切られる状況においては特に、自身が違うことを考えていても表現できなくなってしまう。
私自身、繊細さん気質。何となく心の奥底に自分なりの答えがあると感じても、相手はこの答えを求めていないんじゃないかな……と思うと口を閉ざす。それが逆に相手をイラッとさせることもある。
だからこそ、自分が人とコミュニケーションをとる時には気をつけたいと思っている。
自分の意見を相手に伝えるのが悪いとは考えていない。意見を交えることで生まれる何かがあることは、確かだから。
ただ、自分の意見を伝える際に、必ず相手が相手自身のことを伝える余白があるか。これって、すごく大切なことだと思うのだ。
自分が一度で理解できなかったことが、相手は一度で理解できているかもしれない。
自分が話しやすい相手だからと言って、相手も同じような居心地のよさでいるとは限らない。
私たちは、常にお互いに感じていることが違う。考えていることも違う。
だからこそ、自分が発した言葉が、相手に何かを強制するようなことがあってほしくない。相手が自分の心にあることを自由に伝えてくれ、自分も正直に伝えられる会話が成立するのが理想だと思う。
繊細さんのように話している相手がイメージしていることを汲み取ろうとし、相手が望む答えを選択をしようとする人たちがいることにも配慮したい。
汲み取ったイメージから出た発言は、発話者自身の意見が組み込まれていない可能性がある。それって、発話者が、何か自分の想いだったり感情だったりを我慢してしまうことになりかねない。
だからこそ、私が誰かと話す時には、以下の3点を意識するようにしている。
1.相手のことを決めつけた言い方になっていないか。
2.相手を焦らせるような話し方になっていないか。
3.相手が自分の気持ち・意見を考える間が設けられているか。
私たちは、いつも「他人」とコミュニケーションをしている。
だからこそ、押し付けの対話にならないよう気をつけていきたい。
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